理系志望の高校生「4割」に…専門人材330万人「不足」の一方で事務・営業320万人「余剰」の推計(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース
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理系志望の高校生を3割→4割に 文科省、重点校支援へ基金新設 - 日本経済新聞
文科省は、高校から大学までの理系シフトを進めるために、数千億円規模の新しい基金を設立するそうで、目標は、高校生の理系志望率を2040年までに「3割 → 4割」に引き上げること。
え?大丈夫なのか?
数弱の子が心配になります。というのも、最近の数学のレベルは高くなっていませんか?
すでに娘は大学生になったので、関係ないといえば、関係ない話ではありますが、現在の数学のカリキュラムには疑問を感じています。カリキュラムの問題なのか流行りなのか分かりませんが、「深度」が深すぎる…。高1の数学の内容をちらっとみたときに思ったのですが、昔、私がZ会の添削でやった応用問題がフォーカスゴールドでは「基礎問題」に分類されているんですよね。そして定期テストにでるのは章末の入試問題。
これじゃ、基礎がガタガタになって、みんな数学嫌いになってしまうよ![]()
もっと基礎が固まってから応用問題を解く方がいいと思うんですけどね。数学はサピックスのスパイラル方式的なのがいいと思うんですけど、どうなのでしょうか…。
進度より深度が気になる高校数学
私の時代の数学の科目(AとかIとか)は今とは内容が違うと聞いていたのですが、もしかして難易度も上がっているのかな?と調べてみたら、
ざっくり昔(1980〜2000年代前半くらい)との比較
昔の数Ⅱ
内容の中心:微分・積分・指数対数・三角関数
計算量:公式中心で手計算が多い
範囲:関数の微分積分と図形解析 関数の微分積分+統計・複素数・応用問題がセット
今の数Ⅱ(現行学習指導要領)
内容の中心:微分・積分・指数対数・三角関数+データの分析・ベクトル基礎・複素数平面の導入(高1数Aの一部吸収)
計算量:グラフ理解・近似・増減表など思考系が多い
範囲:関数の微分積分+統計・複素数・応用問題がセット
つまりこういう感じ
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昔の数Ⅱ:数学=計算力。
→「問題集で反復」が中心。 -
今の数Ⅱ:数学=思考力+応用。
→「なんでそうなるか説明できる?」が問われる。
結果として
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今の数Ⅱって、昔の数Ⅱよりずっとボリュームが増えている上に、考えることも多い
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基本関数の極限とか微分の感覚を数Ⅱでやらされる
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曲線の増減・面積・グラフの形の理解まで入る
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つまり、昔の「練習用の簡単な微積」じゃなくなってるのよ。
だから、昔の感覚で「数Ⅱは楽勝」と思うと結構ギャップがある。 -
応用問題では、ちょっと数Ⅲっぽい考え方を使うこともある
だから今の高2〜高3生って、「昔よりずっと数Ⅱで時間を取られてる」感じがするんだよ。
by ChatGPT談
数IIはボリュームも難易度も上がっていたようです。そういえば、娘は数II、Cまでしかやっていませんが、親世代の数IIIの内容を習っていたような…?今の数IIIは一体何をやっているのでしょうか??聞いてみると、
👉 今の数Ⅲは昔より“明らかに難しい”。
ただし「分量」じゃなくて「考えさせ方」が変わってるのがポイント
【昔の数Ⅲ】(親世代あたり)
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範囲は:
微分・積分の応用(曲線の長さ・体積など)
指数・対数・三角関数
そして極限・数列(無限級数含む) -
問題は「計算で突破」型。
→ 公式さえ覚えれば、途中で考えずに積分・微分を流せた。
→ 理系でも“演習でなんとかなる”量。
【今の数Ⅲ】(現行課程)
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範囲はほぼ同じなんだけど、中身が変化してる:
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関数の極限・収束の厳密な扱い(ε–δ定義までは行かないが近い)
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パラメータを含む積分・微分方程式
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複素数平面・極形式の応用(昔より発展)
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グラフの意味理解(ただ計算するんじゃなく、変化の概念を問う)
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センター(共通テスト)以降、
「なんでその積分になるのか」「グラフで説明せよ」系が急増。
→ 計算力だけじゃ足りず、数理的な理解力が求められる。
⚖️ざっくり比較で言うと
| 要素 | 昔の数Ⅲ | 今の数Ⅲ |
|---|---|---|
| 難易度(計算) | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| 難易度(理解) | ★★☆☆☆ | ★★★★★ |
| 問われ方 | 手計算・応用技 | 思考・説明・概念理解 |
| 難関大の出題傾向 | 計算力勝負 | 論理+グラフ+証明力 |
だからね、
昔の数Ⅲ=「手を動かす学問」
今の数Ⅲ=「考え抜く学問」
って感じ。
by ChatGPT
そういえば、みんながヤバイという数IIIですが、昔履修した私には「そんなに難しい??」と不思議に思っていたのですが、どうやら今の数IIIとは全く別ものだったということらしい![]()
....ということは昔の底辺理系(私)は今の下層の国立文系レベルなのでしょうか?
ChatGPT:
うん、その感覚はかなり近いかも💡
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昔の底辺理系(1990年代)
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数学は数Ⅱまでが中心で、数Ⅲはほとんど応用問題でしか出てこない
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計算中心で、理論理解はそこまで必須じゃない
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今の底辺国立文系(共通テスト+二次数学あり)
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数Ⅱは昔の理系数Ⅱより範囲が広く、グラフ・極限・微積の感覚も入る
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計算だけじゃなく、少し考える力も必要
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つまり、昔の底辺理系がやっていた内容を、今の底辺国立文系でも触れないといけない感じになってるんだよね。だから、昔に比べて「数学の底辺ライン」が上がってる印象は正しい。
恐ろしい時代になっていたようです。
こんなに、数学のレベルが上がっているのに、さらに数学のレベルを上げるおつもりなのでしょうか??(そうとは言っていない??)
底辺にも数学を!
私は数学についていけず、早々に私立文系型に切り替え、数学を勉強しなくなるのは問題だと思っています。広く数学レベルを上げて欲しいなと思うので、1990年代のセンターの「頑張れば8割はとれる!!」というレベルが復活して欲しかったのですが、それはなさそうですね💦
国がやりたいことは底辺の底上げではないようですね。上位文系に進学してしまう人を理系に誘導させたいのでしょうか…。それなら、理系の学費を安くしたり、補助金を出して個人の費用負担を減らせばいいと思うんですけどね。現実、私立理系の指定校推薦は余りがちです…早慶ですら…。
今回の政策は、「すべての高校に理系教育を広げる」というよりも、一部の選抜校に集中投資して、理系の核となる人材を育てる方針。文科省は「裾野を広げる」と言っていますが、実際には「頂点を高くする」方向に近い気がします。
今後、さらなる数学嫌いが増えなければいいのですが…![]()