河合塾で今年(2025年)の受験の振り返りが出ていました。
https://www.keinet.ne.jp/exam/past/index.html
私大についてまとめると
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新課程(新学習指導要領)初年度 →「安全志向」で出願増
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共通テスト利用方式の拡大 →併願しやすくなり、一人当たり出願校数が増加
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合格者数は前年比97%、一般方式では92%と大きく減少
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大学側の合格者絞り込み →倍率上昇に拍車
と厳しい状況だったようです。気になった部分の実感や感想を書いてみます。
受験人口増加
受験人口増加は気になっていましたが、やはり厳しかったようですね。選ばなければ大学に入学できる、大学全入時代到来とのことですが、私立大は志願者が集まる大学と集まらない大学に二極化していて、決して楽とはいえない状況だそうです。
「全入時代」は数十年前の私の代にも言われていました。当時は今よりも人口は多かったのですが、短大も多くあり、4年大進学率も今ほどではなかったので、それなりに全入時代でした。あの頃は、Fランなる言葉もなかったので、こだわりのない人は何の迷いもなく大学に入れる時代でしたが、今は、大学のレベルは親も気にしているところですよね...だからの二極化なんでしょうね。
受験校数増加
一人当たりの受験校数が増加とありましたが、現役派が多くなっているためかと思われます。周りでも親の方が浪人はあり得ないという人は多かったです。私は浪人あり派だったのですが、そう思わなければ精神が持たない、というのが理由です。現役にこだわることを辞めて、私は精神的にかなり楽になりました
首都圏倍率の上昇
入試競争の緩和により、難関大学や有名大学にも合格しやすくなったことから、地方から都市部を目指す受験生が増加したようです。これは実感としてもありました。
今年度は私立大学の定員管理が厳格化され、合格者数が絞られる分、補欠合格や追加合格が増えると予想されていました。しかし、実際には繰り上がり合格はそれほど多くはありませんでした...。
これはもしや、受験生が複数の大学に合格して辞退しているという状況ではなく、より多くの受験生に幅広く合格が分散していたためではないでしょうか。つまり、首都圏以外の人が多く合格していたのではないかと思うのです。
「コロナ禍の地元志向」も既になくなっており、首都圏の人にとっては厳しい時代になったのかもしれません。
周りの推薦入試状況
国公立も厳しかったようです。娘の高校はとりわけ理系国立は厳しかった印象でしたが、推薦で難関国立大学の合格を勝ち取る子はいました。一方、難関私大の指定校は余っていたそうです。もしかしたら、難関私大の指定校レベルの評定を取れる子が国公立の推薦に挑戦していたのかな、と思いました。
ゆえにGMARCHの指定校の方が人気あるという...なんだか勿体ない気がしますが、指定校は確実に抑えたい人が挑戦しているのでGMARCHが人気になるのでしょうね。
周りの一般入試
周りの状況を見て思ったことですが、特に私立文系の一般入試はほぼ高校入試の時点のレベルそのままな結果だった気がしました。娘との比較ですが、
なんであの子があの難関大学に??
ということはなかったですね。
なぜあの子はうちの子と同じ高校なのか?
という子はやはり娘よりも良いところに進学していきました...。大学入試は短期間で巻き返すことができる...という人もいるかもしれませんが、身近にはいませんでしたし、戦略とか情報戦とか能力以外で結果が決まるような感じはありませんでした。(あくまでも周りの状況のみの話です)やはり能力あっての戦略、情報なのだと思います。
しかし、能力以下の結果になることはあり得ますよね...。そのために情報集めは大事だと思います。
ただ、おススメ学部とかお買い得偏差値は信用しない方が良いです。むしろ裏をかいた方が良いかも
娘が合格したところは、YouTube で一切おススメで紹介していませんでした。が、今年はかなりの合格者数を出していたようです。むしろ、不合格だった学部の方がおススメされていました。だから人気が集まったのかもしれません