准教になったいとこの話ですがまだまだ引っ張ります
母がショック?
私の両親共に高学歴エリートの家系ではありません…。にもかかわらず甥っ子が大学教員になったのですから喜ばしいはずですが、私にはバツが悪そうに母は報告してきました。
母: XX君、◯◯大学の教員になったんだって。
私は単純にすごい!誇らしいなと思ったのですが、母が前向きに喜べなかったのには理由があったのです。その理由は"私が大学院に行って研究職に就きたい"という希望を両親ともに長年否定してきたからなのです。大学生の頃は、大学院進学も鬼の形相で反対してきましたし、高校生の頃は県外の難関大学を目指したいということにも反対してきました
父が反対する理由は女の子だから進学は大学までで充分だと考えていたから、母が反対する理由は大学教員になった同級生がお金で苦労していたし、甘い道ではない、という理由です。どちらもお金が勿体ないと考えていて奨学金にも猛反対でした。大学院=大学教員 ではないのですけどね💦
職業が先か、興味が先か?
私が素直に喜べた理由はその頃は既に結婚して子どももいたので今更感があったこともあるかもしれませんが、自分が大学院を断念したのは確かに親が反対したことが一番の理由ですが、自分の本気度が足りなかったことも大きいと思っていたからなのです。
いとこのルートをみても、
研究職に就きたい→難関高校→難関大学→大学院
と考えていた私と違って彼は
理数が好き→とりあえず高専→もっと深めたいから大学院
という思考だった気がするのです。つまり、私は先に就きたい職業から考えていたのに対して、いとこは興味を深めた結果、大学教員という職業にたどり着いた感じでしょうか?
私の場合、目の前に「突き詰めたい」という研究があって進学を希望したわけではないので、彼とはレベルが違っていました。なので彼に嫉妬する要素はゼロだったのです。
親はどこまで応援する?
そんな感じで私の方はいとこの成功を素直に誇らしいと思ったので、母の反応には正直驚きました
いとこの成功は『リターンのない投資はしたくない』という考えを持つ私の母にとって、一番ダメージが大きかったみたいです。娘の挑戦を否定してきた自分が情けなくなったのかもしれません...。
悔しそうにしている母にちょっと「いい気味」と思った私ですが、恨みつらみを言う気にまではなりませんでした。その理由は、私が大学院に行けなかったのは覚悟がなかった自分のせいだと自分の中では解決していたからなのです。
確かに、親が資産家だからという理由で偏差値が10も上の大学の大学院に進学していった(いわゆる学歴ロンダリング)子たちを羨ましく思っていましたが、その子になりたいかといえば...その子が尊敬できるかといえば...それは別の話ですし💦
今ではむしろ、親が子どもを応援しすぎるのも良くないのでは?と思うこともあります。
家事一切しなくて勉強だけに集中してね、お小遣いはいくらでもあげるからバイトはしなくていいのよ~。
という状況で夢の実現どころか人間性もイマイチになった事例も聞きます。親がほどよく反対した方が、必死になるのではと思うのです。自分の行動に責任を持つようになると思うのです
親のサポート加減は本当に難しいと思います...