結構前のことです。

私が天文系の動画を見ていたときに娘が、


「あ、オールトの雲だね~」


と言ってきてびっくりポーン

 

「なんで知ってるの?」


オールトの雲とは太陽系のはるか外縁にあるとされる、氷の小天体の集まりで、地学の授業で出てきたそうです。

 

地学に天文系のことも出てくるなんて私は全く知らず…。娘が唯一、好きな理科科目が「地学」だったのですが、ここで私の興味とつながっていたとは…

 

実は、私も昔から宇宙物理に憧れていて、宇宙系の動画を見てしまうのですが、娘は地学からのアプローチで天文学や星に関心を持っていたのでした。

 

 

地学ってなんぞや?

そもそも地学って受験科目としては微妙です。理系志望で学ぶ人はおそらくいない真顔

 

大学では「地球科学」とよばれる分野で、なんとなく、物理分野なのかな、とは思っていましたが、地学の分野は地層や火山の成り立ちから、宇宙の始まりまで幅広く扱うそうです。

 

高校時代は物理や化学をやっていれば、「地球科学」は大学から学び始めても遅くはないです。(むしろ、化学、物理が優先。)

 

しかし、抽象的なものが苦手な人には『地学』を通して物理や化学にアプローチする方が分かりやすいのかもしれません。イメージしやすいですしね昇天

 

話は逸れますが、理数が苦手な子でもイメージできると理解が進むようです。(≠文系夫は未だにモル濃度(mol/L)の存在意義が理解不能らしい💦重量パーセント濃度は、人口密度を人の数ではなく体重で考えるイメージだと言っても、分かってくれない泣例えが微妙すぎ??)

 

ということで、地学は文系選択者にしか開講されないような科目となってしまっています。

 

そんな授業科目としても受験科目としても中途半端な『地学』ゆえに、高校でも受講者は少なかったそうです。そもそも高3の文系で理科科目を深めるコースを選択している人自体が少数…。そりゃそうですよね、貴重な高3の時間を受験に使わない科目に費やすなんて💦

 

地学の受講者で一般受験したのは娘くらいではないかと思う真顔

 

娘はもともと地球科学を学びたい、という思いもあったようで、文系に方向転換しても受講は決めていたようです。

 

 

大学の学び

結局、娘は大学受験では地学を使いませんでした。しかし、進んだ学科も文系ではありますが、一般教養で天文学を受講しています。大学の教養科目は、本格的のようで、高校の授業が役に立っているそうです。

受験勉強は「点数を取るための効率重視」ですが、そこから先の大学の授業は、「先生が提示する課題に取り組み、日々積み重ねること」がすべて。地学に限らず、他の理数系科目も「使わない」と切り捨てずに触れておいて損はないです。

だからこそ、高校時代は「受験に直結しないから無駄」と切り捨てずに触れておくことも、長期的には悪くはなかったと今は思います花