『空に哭く』役者紹介です。
「何で今更?」って感じでしょうけど、実は8割完成のものを保存した状態が続いていたんですね。
なので残り2割の仕上げを思い立ってやってみました。
このまま眠らせてもよかったんですけどね、俳優の宣伝にもなりますし、そういう意味で感謝を込めて。
金馬 貴之(マリエ・エンタープライズ㈱)
ポムではもうお馴染みと言っていい俳優さんです。
毎度僕の作品ではメインの役をやっていただくことが多いのですが、物語の主軸をお任せすることで作品の芯を保っていられると感じている。
シリアスからコミカルまで演じ分け、ベテランの風格さえ漂わせる頼れる先輩俳優の金馬さん。
お互い成長が止まったら一緒にやらないと言い合える付き合いをさせてもらっていて、稽古場ではいつも演出家を立て、周りの俳優を引っ張りあげてくれています。
今後とも切磋琢磨して行きたいですね。
升 望(プロ・フィット)
前回のポムカンパニー『シェルター』に引き続き出演していただきました。
稽古を繰り返しながら時間をかけて少しずつ役を構築していく様子が印象に残る。
自信がなさそうで自信があり、自由奔放なようで人見知り…酒好き(笑)
人間味に溢れつつも、舞台ではどこか儚げで透明感のある居方ができる素敵な女優さんです。
声優としても活躍する他、次回の舞台も決まったようで、今後の活動にも是非注目してください!
経塚 よしひろ
役に対する姿勢は目を見張るものがあります。
ポムの4th『広島に原爆を落とす日』(原作つかこうへい)に出演していただいたときにもそれは強く感じていて、僕の俳優人生の恩人でもある。
大袈裟かもしれませんが、多くのことに気づかせてもらい、また、そのおかげで今も舞台に立てているように思うので。
是非今後の活動もチェックしてみてください。
境 美由紀
前回『シェルター』で裏方で関わってもらったことがきっかけでご一緒することに。
素直できれいなんだけど、その愛嬌からか現場で一番のいじられキャラでした(笑)
慣れない演出に苦戦し、苦しんだ日々だったかと思うのですが、持ち前の負けず嫌いで最後まで食らいついてきてくれました。
ちなみに元アイドルでキメ顔の精度がハンパないんですよ、いや、あれはすごい。
終わって早々ハワイに飛び立った彼女ですが、経験を重ねた先がまた楽しみです。
杉浦 慶子(演劇集団 円)
同じくポム4thで共演した女優さん。
オーディションで出会った中では一番強烈な印象を残すことになった出会いかもしれません。
おとめ座ウサギ年という見た目と似合わない…失礼…イメージできない…うーん、とまぁ、言葉を濁してしまう…共感してもらえますかね、写真を見て。
まぁでも、付き合っていくといろんな瞬間が見られて、いくらアンケートに男か女かの判別ができないと書かれる杉浦慶子も、一応女の子だとわかる。
愛すべき人間です。誰からも愛され、そして舞台上で誰より自由な、それがたまに大変だけど、本当に魅力的な女優さん。
今後きっと上がっていきますよ、杉浦慶子は。
そしていつかヒロインを…やれるといいね(笑)
土田 卓(弾丸MAMAER)
境美由紀さんの紹介で、縁あってご一緒することに。
華があり、面白く、愛嬌もあり、細かいところにまで目が行き届くといった感じで、何でも出来てしまうだろうと思わせる俳優さん。
鍛えられ方と経験値が違うなぁと初めて会った時にはもう感じていて、稽古を繰り返すごとにそれは強くなっていきました。
演出家は指揮者のようなものですが、土田卓さんのような俳優が奏でたことのない音を見つけられたら、きっと自分ももう一段成長できたということなのだろうと、彼を見て、今回は稽古場でそういう良い意味での苦しみ方をしたのを覚えています。
今後も予定が埋まりまくっている人気者ですが、またご一緒できたらと思っています。
尚木奈央
今回ポムは初参加ですが、実は以前から面識があったりもする。
稽古を重ねる毎に少しずつ要素が足されていって、最終的には立派にニートを演じてくれました。
あまり表には出さないながら、色々悩み考えてアイデアを持って来てくれていたなぁと思います。
人から聞いた話、前々からポムに出たいと思ってくれていたそうで、オーディションで感じた意気込みのようなものはその想いからだったのかなと、本番中に思ったのでした。
中里仁美(キャンパスシネマ)
彼女も境美由紀さんの紹介でご一緒することになった一人。
一部の女優陣から、そのスタイル(主に胸の大きなこと)でセクハラを受けたりしておりましたが、自由で愛嬌があり、その雰囲気で場を和ましてくれていました…時に必要以上に(笑)
しかしながら芝居となると一転、芯のある役柄も演じられ、特殊な役柄をしっかり自分のものにしてくれていました。
ご観劇いただいた方にはより分かる余談なのですが、彼女は歯を実際に矯正していて、それを聞いたときに作品に組み込むアイデアが浮かび、出演の決定に至ったのです。
これもご縁ということですね。良い出会いでした。
丸本陽子(DanceCompanyMKMDC)
Oi-SCALEで共演したのをきっかけにお誘いをしました。
非常に丁寧に本を読み取り、役をつくり、さらには様々なものがうまくいくよう周りのことにも目を行き届かせられる女優さんです。
僕の至らないところも背中をバシバシ叩きながら気づかせてくれ、今後の成長に繋がるものをたくさんいただきました。
年末まで予定が埋まっているようで、中にはメインを張るものもあるとのこと、是非チェックを!
山本ともだち(D→style)
この方もポム4thで参加していただいて、今回は僕の客演を観に来ていただいた際に「ポム出たいんだけど」と言ってもらえた事から出演に至りました。
ありがたいことですね、こうしたおかげでポムは公演を打つことができているんだと、改めて思います。
色んなことに考えが行き届き、面倒見がよく、人を楽しませ、かつ意見を言うにも言葉が丁寧で決して悪い印象を与えないという…二度現場をご一緒して改めて頼れる俳優さんだと感じましたね。
今回は滑舌悪いキャラとして舞台でいじり倒しましたが、次やるならなら何だろうと迷います(笑)
幅広く活動しておりますので、是非追いかけてみてください。
松木円宏(ポムカンパニー)
自分の紹介はいらないだろうと思うけど、今後について少々語っておきましょうか。
『空に哭く』から一ヶ月、いろんなことを考え、動きながら見えてきたものがあります。
それは、今回の公演が比較的うまくいったと感じているからこそ、より大きなものとしてぶつかった壁。
そしてそれは、今までより随分とでかいハードルのようになったのですが、見えなかったものが見えてきたおかげで少しスッキリしてはいます。
「何が」ということについては特別語りませんが、そうやって新しい課題を胸に、前に進んでいます。
なかなか周りに顔も出せなくなっていますが、ここに止まりたいわけではないので、今だからこそ必要なことに時間と労力を費やしていきたいと思っています。
戦わないと埋もれるだけであって、それはこの人生を生き抜く以上、そして高い意識で戦っている周りと関わる以上、一つ覚悟が必要なこと。
難しい問題も多々ありますが、自分なりに挑み続けられたらと思います。
ちなみに、写真は稽古場ブログと同じもの…新しいの見つけるのちょっと大変で(笑)
それでは、これにて紹介はおしまい。
本当にありがとうございました!