演クラの同期から訃報が届いた。
一つ上の先輩が心臓発作で亡くなったということだった。
確か年齢自体は一緒だったのかな。
僕は一年浪人して早稲田に入ったから。
女性なんだけど、何というか力強くて、堂々としてて、気さくで、エネルギーがあって、面白くて・・・
そんな先輩が舞台に立っている姿も何度も見てきました。
自分の活動が早稲田から離れてからは会う機会もほとんどなかったけど、それからもどこかのチラシとかで名前を見たりはしていた。
それがいつからかあまり名前を見ないようになって・・・
どうやら一時期体調を崩して休まれていたとのこと。
関係者の話では、最近では観劇に行くことも多くなり、舞台復帰に向かって考え始めていたとのことで、突然の訃報に戸惑うばかりと。
生きていた目の前の誰かがいなくなるってどういうことなんでしょうね。
昨年の3月、震災の少し前に大阪にいた祖父が亡くなりましたが、それとはまた違う何か。
同じ街にいた人が一人消えたような、これが「喪失感」と呼ぶものなのか、同じ年代だということの何かか、もうここ6年ほど会ってないけれど、そういったものを感じざるを得ない。
正直よくわかっていないようなところがあって、こうして書いて整理しているのかもしれないけど、その人との記憶が思い出されてばかりいる。
近くもなく遠くもない自分が、頭の中でその人との居場所を探しているけど、どこにも行き着かずフラフラしている。
もっと距離が近かったらこの何とも言えない心にのしかかる重みもグッと増すのだろう。
味気ない文章だと我ながら思う。
ただただ、どう反応していいかわからない状態が続いている。
でもきっと、この距離感が正解なんだろうとも思ったりするのだ。
ご冥福をお祈り致しますと、こういうときには言葉にするが、感覚的には少し違う。
「僕は今、あなたを想います」
と、そしてそれがあの人に届くように祈ります。
iPhoneからの投稿