ポリテクの講義ではあまり触れなかった事で意外と現場で多いのが、
ドアクローザーの調節です。
勿論多いのはオフィスビルになりますが、自分がオフィスの中で働いていた時には、
なかったのですが、ビル管理の仕事に就いてこの苦情が多いことに気付きました。
ドアを開け閉めするときのクローザーで、ほとんどが油圧でコントロールされていますが
使っているうちに、軽くなったりしてドアを閉めるごとに振動や騒音が出るということで
結構、苦情がくるものなんですよ。
隣のドアが閉まるごとにうるさくて会議中に影響するとかで苦情が来ます。
調節の方法としては、クローザー本体についている調節ネジを締めたりすることで、しまり具合を調節します。
クローザーによっては、調節ネジが一つの物から、3つなどと細かく調節できるものがありますが、実際に現場でやってみると、何度も閉め方を変えたり、閉める度合いをやり直したりして
本当に微妙な調節が必要になります。
ちょっと閉めただけで、ドアの閉まり方が重くなりすぎたり、僅かに緩めただけで
軽くなりすぎたりします。
重すぎると、ドアがスムーズに閉まらず電子鍵がうまく作動しないとか
ドアが重過ぎると苦情が来ます
調節ネジの数も、クローザーによって違いますので、思いの外 時間がかかります。
【注意点 落とし穴】
何度も調節しても、うまく行かない場合 意外にあるのが、
床のカーペットの摩擦でうまく動いていない場合があります。
ドアクローザーの調節ネジばかり、目が行くと足元を見落とすことがあります。
床がカーペットタイプの場合は、注意して下さい。
また、他にもドアクローザーをドアにとめているネジが緩んでいる場合もありますので
ネジの増し締めも忘れずに行ってくださいね。
【必殺技】
どうしても、時間がない時などは CRC55-6というホームセンターで売っている潤滑油の
スプレーを使うことがありますが、
先輩曰く、これはあまり頼らないようにした方がいいと言われます。
確かに、CRC55-6 は、速効性があり効果てきめんですが、
1週間くらい経つと油が取れて、また苦情が来ますので対処策にはなりますが、
解決策にはなりません。
勿論、これらは現場によって方針がありますので、すべたがというわけではありませんが。
今日も1日働いてきましたが、空調の風量調節が8箇所、ドアクローザーが4件、
電球交換が9箇所15本?ありました。
昼休みは、30分くらいで後は朝から、夕方まで 高層ビルを上から下まで行ったりきたり
足を棒のようにしてやってきました。
足腰が鍛えられますが、割とタフな仕事です。