絶縁測定は出来るように,,,,,,,,,,,,, | ポリテクセンター関東 | ビル設備サービス科 - 平成24年10月期生

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修了後から始まるビルメン修業を語るブログ。思い出6ヶ月間を振り返りながら、修行現場をご報告。同窓生からのコメントも待っています

ビルメンの仕事の中で、たまにあるブレーカーのトリップについてですが、
トリップの際の対処方法について、ちょっと説明しますね。

(1)トリップ(ブレーカー落ち)が、起きた場合は、まず分電盤がどこにあるかを
  確認して、その分電盤まで行きます。
  
 (広いビルのどこに何のブレーカーがあるかを覚えるのも最初の仕事です、
  まあ、だいたい基準階といわれる高層などのオフィスフロアー等はどこも
  同じような位置にありますが、低層などのショップテナントや飲食店街の
  ブレーカーの位置を把握するのは、結構大変です。)

(2)ブレーカーまで行ったらどのブレーカーが開放しているかを(落ちているか)確認します。

(3)見つけても決していきなりブレーカーを入れないで下さい。

(4)開放されたブレーカーを見つけたら、その遮断機が「漏電」で落ちているのか?
  「過電流」で落ちているのかを確認します。
 (これは、後で報告書を作成する際、一番重要になります。
  遮断機にもよって変わりますが、漏電の場合 バーが上がっていたり
  過電流の場合、中間で止まっていたりしますが、とにかくどちらかを必ず確認)

(5)原因確認のため、現場を確認、過電流の場合ですとだいたい現場の人が、何をやって
  起こしたかが分かりますが、漏電の場合は、コンセント系だったらコンセントを探す必要が
  あります。(飲食店などは、厨房などでよく起こります)
  
(6)遮断機の負荷を外します。問題となっているコンセントにつながっている機器を
  一旦落とします。


(7)分電盤に戻り、開放されたブレーカーの絶縁測定をします。(2次側)
  ( 絶縁測定は、ビルメンの仕事ではしょっちゅう使いますので、
    線路間と線路と大地間共に、必ずできるようにしてください
    
    それと、1次側2次側という言葉も、ビルメンでは一杯使います。
    各種配管や配線、弁、メーターなどの検査や計測をする場合、いろんなところに
    ありますので、どこの何の、往きか還りか 1次側か2次側かということが
    すぐに応えられるようにして下さい)

(8)絶縁測定で問題がなければ、負荷がかかっていないことを確認した上で、
  ブレーカーを閉じます(投入)

(9)ブレーカーを投入したら、クランプメーターを挟み一つ筒、つながっていた負荷(機器)を
  つなげて電源を投入し、電流計の変化を見ます。

  過電流の場合、おおよそ何の機器で落ちたか分かりますので、その負荷は接続させませんが

(10)電源の投入が終了したら、作業の完了です。



【おまけ】

漏電警報がなって、慌てて分電盤に言って、ブレーカーを確認したのはいいけど
警報を解除しようとして、解除でなく誤ってテストボタンを押してブレーカーを
トリップ(開放)させてしまうミスがたまにあります。
確かに、テストボタンの方が押しやすく分かりやすいですが、ブレーカーのトリップは
テナントから、厳しくクレームされる大きな問題ですので、
ブレーカーの対応は、とにかく慌てない、テナントの相手にペースに乗らない、遅いとか言われても一つ一つ確実に順番にやってくださいね。