1)最近、「ワンセグ受信機でもNHKに受信料を支払わなければならないか?」について、判決があった。判決は受信料を支払う義務はないというものだったが、NHKは控訴するようだ。それに関して、高市総務大臣が、ワンセグと言えども受信料を支払う義務があると発言したようだ。

放送法64条には次のように書かれている。

協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会(=日本放送協会つまりNHK)とその放送の受信についての契約をしなければならない。

従って、地上波や衛星放送のテレビでも、NHKが映らないテレビを製造販売すれば、よく売れると思う。どうせ、日本のメーカーは世間体を気にして、そのようなテレビを作る度胸などないだろうから、外国メーカーにチャレンジすることを勧めたい。(国内でも、アイリスオオヤマならやれるかもしれない) 
 

2)受信料に関する疑問の根源にあるのは、NHKの放送はくだらないことである。大河ドラマでも、明治以降の近代史については一切やらない。しかし、今の日本人に最も必要な歴史知識は、まさに明治維新以降の近代史であり、関心も高いと思う。  
 
明治維新は、薩長の若き英才たちを中心にして、尊王攘夷の考えから出発して少ない犠牲者で幕府を倒し、その後の数々の改革により近代的な国民国家を独自につくりあげたと、一般には理解されている様だ(司馬史観という。補足1)。しかしそれは、真っ赤な嘘だろう。武士という特権階級を、武士を使って破壊することなど、独自に出来る筈がない。 
 
英国が薩長をけしかけて行わせたという考えが有力だろう。そのあたりの理解が、日本の昭和史と戦後史の理解には必要だと思う。また、日本人が自分の民族の歴史を正確に知る上に、近代史のレビューは必須であると思うし、国民は大いに興味がある筈である。  
 
NHKが、信長、豊臣、家康の時代ばっかり放送するのは、そこが面白いのではなく、近代史を放送したくないという現在の政府の愚民政策の影響だろう。 また、現在の政府は、維新を担った薩長下級武士の末裔が多い。さらに、言い難い別の理由もあるのだろう(補足2)。 
 
また、NHKニュースは政府の代弁者のようであり、国民が世界の情報に触れるという役割を全く果たしていない。例えば尖閣での中国の動きについても、政府の流した情報をそのまま放送するのみである。中国公船が尖閣領海において、中国漁船を取り締まっている(実効支配を示す)ような光景が見られたと外国が放送しても、NHKは一切放送しない。  
 
国民から受信料を取っている放送局なら、政府が遠慮して言えないことでも、堂々と国民の視点で放送すれば良い筈である。とにかく、NHKは相撲放送以外はくだらない。受信料を支払う値打ちのない放送局である。どうしても受信料を取りたいのなら、テレビ受信税として徴税する方向で法改正すべきである。 

補足: 
1)現在の歴史書でも、司馬史観は否定されている。
しかし、外国特に英国の影響が決定的であったという記述はそれらにもない。しかし、貧しい長州による近代兵器の調達は、薩摩援助だけではないだろう。http://blogs.yahoo.co.jp/mopyesr/42160759.html
2)日本国の根本的な政治体制に関わる問題を含むと思う。

(9月3日 7:50、再度編集)

小池さんには期待した。しかし、最初からポピュリズムに走った。昨日、築地市場の移転を延期したことに対する批判を、報道のあり方という角度から書いた。
 
延期の理由(補足1)が、食の安全確保とか言うが、延期してどのように確保されるのか明確ではない。その第一歩、一月の地下水のチェック(補足2)を待たずに移転した場合、どのような食の危険があるのか、わからない。前の記事で書いたように、一般の水道水を使い(補足3)、新しい鉄筋コンクリートの建物の中で作業するとして、既にほとんど取り除いた筈のベンゼンなどの微量の土壌汚染物質が、市場の魚を危険な程度に汚染するメカニズムが私にはわからない。(小池知事が延期を決めた理由:http://mainichi.jp/articles/20160831/k00/00e/010/266000c
 
小池さんは、単に見直すという行為の為に延期したのだろう。どのような知識と能力があるのか知らないが、営々として積み重ねてきたこれまでの都知事3人の努力を就任後一ヶ月足らずで否定するのは、根拠を明確に示すのでなければ傲慢である。食の安全を確保するという漠とした理由は、その根拠にならない(補足4)。
 
土壌中に微量でもベンゼン等が存在すれば、このようなルートで市場の魚肉を食に適さないレベルまで汚染するという、具体的な危険性を示す必要がある。

また、オリンピックやパラリンピックへの影響をどう抑えるかについて、具体的に検討されていないのも不安である。ベンゼンの幽霊を恐れて、国際公約であるオリンピックに支障を来してはならない。
 
漠と政治不信を深めている都民の前で、カッコよく記者会見する姿は、都知事に必要な資質ではない。あのような中身のないパーフォーマンスを演じる姿は、以前テレビで観た小池キャスターの姿である。そこから、政治家として成長していないのではないかと考えてしまう。
 
補足:
1)小池氏が移転延期の第二の理由としてあげた、経費が35%ほど当初予算から増加したことや、第三の理由としてあげた情報公開されていないということは、移転を延期する理由にはならない。どちらも、移転後調査して責任追求することができる。
2)これまで既に7回ほど水質チェックをしている。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160831-00000140-mai-soci 移転延期したばあいでも、豊洲市場の経費は1日700万円かかるという。損害だけは具体的で、食の安全とやらの評価は全く具体性がない。
3)豊洲市場で地下水をくみ上げて(多分海水だろう)、それを魚や市場どこかを洗浄する為に用いるのなら、問題は別である。しかし、そのような話は上記サイトやテレビの会見では全く無かった。
4)市場の各ブースの面積は広くなったが、間口が180cmから150cmに狭くなったという。これが不便だという意見を、”ひるおび”かなにかのTV番組が紹介していた。しかしこの点は、知事が会見であげた理由の中にはなかった。
1)ニュースには二種類ある。娯楽としてのニュースと情報提供のためのニュースである。大衆は前者を好み、多少とも知的な者は後者を望む。商業主義が支配している放送の世界で、民間放送はどれを選ぶかは自明である。ポピュリズムが支配する国の公共放送(補足1)も同様である。 
 
娯楽としてのニュースは、時として残忍な事件であったり、スリリングなスポーツであったり、人気者の結婚式や葬式だったりする。 

小池新都知事が築地市場から豊洲への移転を、一旦止めたという政治ニュースも、娯楽番組風に悪者退治の序章風の脚色で流す。小池知事は、期待に違わず爽やかな口調で鮮やかにその理由を説明する。 
 
情報提供のニュースとして流す場合、目的と決定の間の合理性を示さなければならない。オリンピックの円滑な開催のために、環状二号線工事の早期着工がどの程度大事なのか? 豊洲への移転完了が環状2号の着工には必須であるのなら、その工事を遅らせてまで、土壌処理を行った後の豊洲の地下水のベンゼン等含有量の確認を待つ理由は何か?公衆衛生法などの法的問題なのか? 

2)最終チェックを待たないでの移転は、再度の土壌洗浄を要することになる確率と、最終チェックを待った場合にオリンピックの円滑開催が不可能となる確率にそれぞれの重要度を掛け合わせて比較し、後者の方が大きいと言う事ではないのか(補足2)。それなら、見切り発車的移転の決定を非難する理由はない。その辺りが、放送や記者会見を聞いていてもわからない。 

時間が無限にあれば、あるいは単なる個人の問題なら、立ち止まるのは悪いことではない。しかし、政治の決断の前には、総合的な損得勘定が前もってなされていなくてはならない。小池知事の説明の場面をテレにで見る限り、そのようには見えなかった。 

また、食の安全が大事というが、何故土壌の残余ベンゼン等が市場の食品を汚染するのか、そのメカニズムの定量的説明が必要だろう。運びこまれた魚と地下水が接触することがあるのか?普通に水道水を使い、普通に建てたビルのなかでの作業なら、魚がベンゼンで汚染する筈がないだろう。それにもかかわらず、食の安全の方が大事ですからと、言ってのける小池知事とそれを無批判に流す放送担当者の神経がわからない。 
 
あのような新知事のパーフォーマンスを、カッコよく放送するのは、それが娯楽だからだ。 

補足:
1)NHKが公共放送なら、国家が予算を出すべきだ。そうでなければ、郵政や国鉄同様、民営化すべきだ。
2)それに直前の日程変更は、市場関係者に混乱と損害を強いることになる。実際の損害でこれが大きいだろうが、それは日程を一月移転としておけば防げただろう。