自民党総裁選挙への立候補者が揃ったようだ。抽せんの結果、高市経済安全保障担当大臣、小林鷹之氏、林官房長官、小泉進次郎氏、上川外務大臣、加藤元官房長官、河野デジタル大臣、石破元幹事長、茂木幹事長の届け出順となった。(補足1)


これらの候補者に関する世論調査での人気上位は、小泉氏、石破氏、高市氏の順である。立候補者9名の自民党員と国民に向けた10分間のメッセージが以下の自民党製作の動画で見ることができる。各候補の主張の要点が聞ける。先ずそれについて感想等を述べる。 https://www.youtube.com/watch?v=XITZnWhZNMI

 

 

ほとんどの候者が日本の経済力を増強するために成長投資など財政出動を行うと言っている。しかし、それは間違いである。特にひどいのは、加藤元官房長官の所得倍増目標であった。日本はもはや途上国ではないので、池田勇人の同じ名前の政策の真似は不可能である。

本来、経済増強を政策の柱にすることなど、社会主義経済を採用しない限り政治の中心的仕事にはなり得ない。自由主義経済の下では、政治の経済に対する影響力は大きくはない。経済的取引や法人の在り方などに設ける様々な規則などが主であるべきで、非常時に財政に頼る以外には、赤字国債を充てにすべきではない。そのことを正しく指摘したのは、河野氏のみであったことは驚きであった。

河野氏は、財政の規律は守るべきであり、例えばパンデミックや大災害の時の大胆な財政出動が可能となるように余裕を持つべきだと言っている。ただ河野氏の世界情勢に関する理解は上川洋子氏と同じく、全く欧米グローバリスト(補足2)の考え方に完全に支配されている。

「主権国家体制はもう古く、日本も米国を中心にした国際的連携で世界の政治体制をつくりあげなければならない。その為には中国やロシアの独裁政治を潰さなければならない」と言っているように聞こえる。国民の一人として、この二人のグローバリストの申し子的候補には当選してほしくない。

現在、人類は世界大戦の前日、或いは既に世界大戦中なのかもしれない。岸田政権はその片方に加担しているが、これ以上に戦争が拡大した場合、中国と米国グループ(G7及びNATOとAUKUS、そして日韓)との戦争が東シナ海で発生する可能性が高い。その場合、日本はロシアと戦うウクライナと全く同じ状況になるのである。上記二人は、国民の一人として、日本の首相になってほしくない。

茂木氏、石破氏、林氏、小林氏の言葉には全く新しいものを感じなかった。小泉氏の考え方には同意したい部分もあるが、今一つ経験と能力を高めてもらいたいと考える。今回私が特に注目する候補は高市早苗氏である。出馬表明の記者会見で発表された高市氏のメッセージは明確であり、一部に評判が高い。https://www.youtube.com/watch?v=6p21fsXiosk

 

 

以下、高市氏の考え方を取り上げて、ほんの少し議論してみたい。私は高市氏こそ、米国民主党政権が期待する次期日本首相だと思う。高市氏の危険性については既にブログ記事として書いているので下に引用する。

 

 


2)高市早苗氏の立候補記者会見

高市氏は国のもっとも重要な使命は、国民の生命と財産を守ること、更に(或いは)領土、領海、領空、資源、国家の主権と名誉を守ることであると話す。そして今、総合的な国力の強化:外交力、防衛力、経済力、技術力、情報力、人材力が必要である。そのために、経済力の増強が先ず必要であると話す。(補足3)

高市氏の上記メッセージを聞いて私に以下の疑問が湧いた。自民党政治がほぼ70年間続き、最近の10年間ほどには幹部として入閣していた筈であるにも関わらず、何故今このような国家の使命というイロハのイから言わねばならないのか? 

自民党の70年間の日本国統治は、このイロハのイを無視したものなら、先ずそのことに言及すべきではないのか? 高市氏は1996年以来自民党に所属してきたが、自民党の考え方や政治的姿勢が自分の思想に近いから自民党に参加してきたのではないのか?

そうではなく、現在急遽にその必要性が生じる程の大きな日本の政治改革そして自民党改革が必要なら、それは具体的にはどのようなもので、どのような経緯でそのような状況となったのかについて、高市氏は自らの歴史感を語る必要がある。

この声明の中で高市氏が話した国家防衛に関する問題意識のある部分は、客観的に見て正しいだろう。中国は、米中対立(補足4)が深刻な情況にあり、ウクライナで米国連合と戦うロシアに味方している。そして今、東アジアにおける戦闘に備えているように見える。

 

日本は国家の真面な機能として、国際状況に対応できるような防衛力を持つべきである。ただ、それはあくまで日本国独自の防衛として実行されるべきである。

現在中国やロシアに日本を攻撃する動機があるのか? 

 

ロシアと日本は、数年前に歯日露平和条約の締結に動いた。ほとんど同意直前であったが、日米安保を根拠にしてそれらの島々に米軍が配備される可能性を除去できずに反故となった。(補足5)その後のウクライナ戦争によるロシア制裁など、対ロシア敵対行為は日本側に100%責任がある。高市氏は、その岸田政権の一人であった。ロシアの脅威は彼らが招いたことである。

一方、中国との間では、日本にとっては経済的には非常に重要な関係にあるものの、最近尖閣問題などを中心に対立が深まっている。現在中国は経済的に苦境にあり、国民の政権批判の空気が強まっている。そんな中で過去の歴史問題などでの対日批判が民衆のガス抜きに利用されている。(補足5)

この歴史的責任の半分は旧日本帝国の侵略体質にある。ただ、平和条約締結後にはそれは持ち越さないのが原則なので、現在の中国の卑怯な姿勢は中国政府に責任がある。

対中国の防衛力強化は、日本にとって必須であるのは言うまでもない。日本が真に独立国として独自外交が可能だったなら、ロシアからインドまでの中国を取り囲む国々と協力して、中国の軍事的圧力に対応すべきだった。その戦略を自ら放棄したのは、岸田政権である。

現在の中国の軍事的脅威の80%は、米国ネオコン政権が進めるグローバリズム(新シオニズム政策)、或いはそれによる中国弱体化が原因である。(補足6)従って、日本は米国の同盟国ではあるが、対中外交は米国の関係する部分を排除して行うべきである。

しかし、高市氏はその防衛構想の中で、以下のように言っている。「安倍晋三元総理が提唱しそして構築をしてこられた“自由で開かれたインド太平洋”にアメリカを強く関与させ続けることが日本の責任でございます。受け身ではなく主体的な外交で同盟国と同志国の絆をさらに強くしてまいります。」これは「米中戦争に積極的に参加します」という宣言にも聞こえる

米国は、中国の領土の一部であると認めている台湾にたいして、2022年以降特に顕著に独立させるべく動いているように見える。米国民主党政権は、中国に対して台湾独立をつぶす軍事行動を嗾けているように見える。高市首相を持つことは、日本国民にとって非常に危険になると思う。

当時下院議長のナンシー・ペロシ氏や、連邦議員団、更に中国攻撃を繰り返してきた元CIA長官且つ元国務長官のマイク・ポンぺオ氏らが台湾を訪れて中国習近平政権と対立する台湾総統を励ましている。マイク・ポンペオ氏は、蔡英文中華民国総統より「特種大綬景星勲章」を授与されている。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240115/k10014321651000.html

日本国は、日中共同宣言の時以降、当時の中国共産党政権に対して台湾は中国の一部であると明確に表明している。国民の命を守る政治を目指すなら、日本が核軍備を十分な形で完成するまでは、その条約文を何度も読み、条約を守るように努力すべきだ。


日本は、田中角栄から大平正芳の時に台湾を裏切り見捨てたのである。日本は卑怯にもわが子を捨てて、自分が豊かな生活を夢見て生き延びたのである。それが国際政治というものだというのなら、それはその通りかもしれない。しかし、締結した国際条約の重みを無視することは、日頃国際秩序を重んじるという自民党国会議員たちの言葉に反すること位は、十分承知すべきである。

そして現在、日本が台湾の味方であると言うのも現実的国際政治というのなら、中国と戦いになり原爆を投下されて国民の数百万人が一瞬にして焼き殺されることも現実的国際政治と言うことになる。中国高官はときどき、日本に原爆を投下することは一つの選択であるという類の発言をしている。

現在の状況下での日本の憲法改正、自衛隊の国軍化、更には防衛力増強には反対する。それは、米国の駒となって、ウクライナのように米国が弱体化して崩壊させる戦略を持っている相手国と戦う羽目に陥る可能性大だからである。なお、有事の際には日本の自衛隊の指揮権は米国が持つという密約があるので、開戦となれば日本国に独自外交はない。

 

 


3)高市早苗氏を新総裁に期待する米国?

グローバリストの中枢である米国の現政府は、高市早苗氏を総裁候補として高く評価している筈である。彼女は2008年の世界経済フォーラムによって世界若手リーダーに選ばれている。そして、米国民主党政権にひたすら従順な岸田政権下で、経済安全保障担当大臣を勤め、2023年その業績を米国のシンクタンク(グローバリスト機関)であるBoston Global Forum(BGF)に高く評価され、AIWS世界リーダー賞を受賞している。

受賞理由は、彼女のリーダーシップの下、日本は経済安全保障の向上に向けた諸措置を講じた他、彼女は米国を含む他の国々との日本の経済・安全保障関係の強化にも重要な役割を果たしたこととされている。AIWSとは AI world society のイニシャルであり、AI時代の国際社会を意味する。https://bostonglobalforum.org/boston-global-forum-awards/world-leaders-in-aiws-award/the-world-leaders-in-aiws-award-2023/

因みに、2022年のBGFの世界平和と安全保障に関するリーダー賞は、ウクライナのゼレンスキー大統領が受賞している。そのことからも、BGFは世界経済フォーラムと同じ勢力による国際機関だと分かる。

自民党岸田政権とその背後に居る米国のリーダーは、上川外務大臣が時期首相として良いと思っているだろうが、それでは余りにもあからさまな政権移譲なので、同様に欧米グローバリストへの同調者として育てられた高市早苗氏を次期首相に、上川洋子氏をその次の候補と考えているのではないだろうか。

高市氏は国連中心の外交を当然のこととし、ウクライナ戦争が国連の機能を阻害しているという理解を今回の立候補記者会見でも披露している。このような単純な考え方が、9名の総裁選挙への立候補者の全てに共通している。つまり、だれが次期総裁になっても、日本の米国追従路線は変わらない。勿論、それが吉田茂以来の自由民主党という政党の遺伝子である。

高市早苗氏が米国民主党政権に強く支持されていることを報じているyoutubeチャンネルがある。最後にそれを引用して、今回の記事を閉じる。香港系の大紀元というyoutubeチャンネルの一つで、米国の国務長官ブリンケンが高市氏の対中強硬姿勢を高く評価していると言っていると報じている。https://www.youtube.com/watch?v=7-QcdJY9F5s

勿論、信頼できるかどうかは分からない。オリジナル情報を探してはみたが見つからなかったので、そのつもりで視聴してくださればと思う。


補足:

1)なぜ届け順まで抽選で決めるのか? 更に、本当に抽選で決定したのか? 党全体の今後を考えたとき、そして候補者が出揃うこの10日間程のインフルエンサーたちの意見と世論という“風”を読んでの党幹部の独裁的決定ではなかったのか? 我々国民一般は、単に総裁選び劇を見せられているだけではないのか。

重要人物の内、茂木幹事長が最後の届け出となり、その声明文には練られた跡が見られないだけでなく、発表の準備も十分には為されていない。東大とハーバードケネディスクール出身の俊才としては彼の発表はあまりにも貧弱である。自民党議員票の分散を狙っての出馬ではないのか?

2)グローバリストとはユダヤ系金融資本家を中心にした世界帝国の建設を目指した勢力である。近年は、気候変動や人口増加などの地球環境問題を主要武器として、世界政治の支配を目指している。彼らの中心は米国の民主党及び共和党の一部(RINO)を牛耳る金融資本連合やイスラエルロビーとされる。米国と同じくユダヤ系資本に支配された英国、英米の影響下のNATOやAUKUS諸国、それに日本などの米国との軍事同盟にある国を通して、世界中をその勢力範囲としている。それに対抗するのが、聖書の時代から敵対国とされるロシアやアジアや中東の異教徒、アジアの中でロシアに近い国々だろう。これらの国々は、最近BRICSやグローバルサウスの二つのグループにまとめられている。


3)ある方が高市氏の声明文を文字起こししている。そのご努力に感謝する意味もあって、下に引用させていただく。https://shinjukuacc.com/20240910-01/

 

4)習近平政権下で独裁色を強め米国を中心とする西側諸国に批判され続けている。しかし、国家がどのような形態をとるかも国家主権の範囲に入る筈である。その米国の核の圧力の下で、米国と核攻撃と防衛の均衡をとるために、南シナ海を原子力潜水艦を配備する深海として利用する計画を進め、周辺諸国と摩擦を繰り返している。これも世界各国の米国支持派の攻撃の的になっている。

 

5)これは、米国スタンフォード大のフーバー研究所研究員の西鋭夫氏によれば、英国の真似をした英国影響下で日本にクーデター(つまり明治維新)を起こした主に長州の若い人たちの所為である。
その末裔が現在の自民党政府の中心であったのだから、そしてそれを日本国民が日本政府として受け入れていることから、日本国民が相続すべき歴史的責任である。

 

6)元々、北方4島は戦争時にソ連に占領された地域であり、それらの帰属は平和条約で決定すべきことである。ただ、戦後サンフランシスコ講和条約で千島列島を放棄している関係で、歯舞と色丹島が交渉の焦点となるのが真面な考え方である。その意味で、ロシアの二島返還(ロシア側は譲渡と呼ぶ)での平和条約締結案は、誠意ある提案である。
 

 

 

 

日本低迷の原因は、至る所に既得権益が真菌やカビのように蔓延り、活力を奪っていることである。政治においては、劣悪な人物が既得権益で政治家となり、内政においては既得権益病を蔓延らせ、外交においては諸外国に軽視され利用され続けて、現在まで国益を大きく棄損し続けた。そして世界大戦の可能性の中で、国家の存続を維持することができるかどうか危うくなっている。

何故そのようなことになるのだろうかと考えると、何時もいびつな明治以降の歴史にぶつかる。しかも、その歴史は現在までの日本政府によってひた隠しにされていて、マスコミも大学などの研究機関も決して触れない。日本は、影の部分では恐ろしく統制された国家である。そんな中で、徐々に民間や海外在住の日本人により、明治以降の日本に関する情報がインターネットに流されるようになってきた。真実は本来あるべき場所には無かったのだ。https://www.youtube.com/watch?v=BJpmBPm37Vg

 

 

 

明治以降の政治経済における中心的勢力は、独自にその地位に就いたのではなく、大英帝国の大きな支援の結果だった。日本の近代史は、長州人(或いは薩長土肥)を中心とした既得権益層の世界史的暴走と、国内での既得権益としての権力の維持の歴史と言えるだろう。(補足1)つまり、大きな既得権益層を中心に日本の近代が進行したとも言える。

現代日本において既得権益に正しく対処できない大きな理由は、明治からの日本の近現代が絶対的権力を持った巨大な既得権益層中心の歴史だったことと、その隠ぺい体質が日本に深く浸透したことにある。それが昭和の大戦につながり、日本人から既得権益や生来の身分による差別と戦う気力だけでなく、それら不平等や不公平に対する真面な感覚まで奪ったのである。

そして敗戦後、国際法違反の大都市空襲や原爆投下で大虐殺を行った米国の統治下に入ることに対して、日本人庶民の中に悲しみと怒りの気持ちと伴に不思議な安心感を抱くという人たちが多く居た(と思う)。このような歪な政治権力と西欧文化の無批判・無理解輸入の結果、近代文明の基礎が育つ前にその芽も枯れ果てたことが日本低迷の原因だと思う。西欧文化が大事なのは、ギリシャに始まりキリスト教の下で発達した西欧文化が近代文明の基礎を為しているからである。

ただ、その近代西欧文化も現在、地球規模で破壊されようとしている。米国中心のポストモダニズムと中国の無神論が原因だろう。近代を消化不良で採り入れられず、ポストモダンと無神論に弄ばれている日本というのが、現状である。

 


歴史とマクロな話は以上にして、以下に現代における既得権益をミクロの視点から観察する。マクロな歴史的な問題の解決には、ミクロな理解を抜きにはあり得ないと思う。


1)公私の峻別: 西欧近代文明の思想

西欧近代文明は、人間と社会の間にいくつかの基本的な原則を設定することで成立している。それらは、①人間の社会参加においては、公私は峻別する;②私人そして社会人(=公人と定義)としての振る舞いを時間によって分ける;③社会におけるその人間の位置は、専門性と能力によって殆ど決定される、などである。ここでは、「公」は官庁に関するという意味ではなく、社会に関するという意味であり、「私」に対立する。大企業など諸法人は「私」ではなく「公」に分類する。(追補1

勿論、株式会社などは法的には私的な存在である。しかし、社会の中にあって万人の為に富を生み出す装置であり、決して株主だけのためにあるのではない。つまり公的存在である。松下幸之助が「会社は社会の公器」と言ったのは、会社の本来持つべき社会的役割を社員や他の人たちに訓示するためだろう。同じ言葉を世界経済フォーラム(WEF)のクラウス・シュワブが言っているが、その目的は彼らの企みを隠すためだと私は思っている。(補足2)

既得権益の中に居座ることは、これらの原則を全く理解しないのか理解した上でのことか分からないが、私的な利益を優先した反社会的な行為である。その動機は一私人としては自然であるが、集団を為して既得権益層を作り、彼らを社会から取り除く機能の監視と破壊までを行うのは、国家の乗っ取りに等しい。

彼ら既得権益層を告発する機能はマスコミが果たすべきであり、そしてその社会から排除する機能は、検察を中心とした行政官が行うべきことである。それらを正常に機能しないように支配しているのが、現代日本の支配層、つまり既得権益層の政治家たちである。

米国や日本のマスコミには、上記のような期待される機能は全くない。同様に、それらの国々の検察にも、肝心なときに真実と社会正義に基づく捜査をする機能など期待できない。司法の武器化は、米国政治の現状を知る鍵であるが、最近の政治資金規正に関する捜査などを見ると、日本でも同様であると思う。

国の動物モデル:全ての臓器は公たる全身の為に働く

国或いは民族で纏まった社会は、各要素が機能体として高能率で働き、整合性を持って統一された存在であるべきで、動物などの生命体がそのモデルとなるだろう。

 

 

そのような民族や国家では、目や鼻、腕や足、口や舌、胃や腸、肝臓や腎臓、心臓や血管システム、リンパなど免疫システムなどに相当する諸機関が、全体を正常に保つべく専門的機能を受け持つだろう。(補足3)

動物では、臓器の細胞は24時間365日全身に奉仕し、それと同時に他から生命維持のためのサービスを受けている。臓器細胞は100%「公」である身体全体に奉仕し、「私」を優先する細胞など存在しない。存在した場合、それはがん細胞であり、身体を死の危険に導く可能性がある。

社会或いは国家における人間も、社会にサービスする公的時間と帰宅後の私的時間を区切ることで、公的時間のみでその高効率な機能体を作り上げることが出来る。その理想的な形では、国家は機能体であると同時に共同体でもある。以上が国家の動物モデルであるが、株式会社も基本的にこのような機能体であるべきである。

適材適所の原則

社会への個人の参加は、成壮年期に適材適所の原則に従ってなされるべきである。高度な技術文明と経済の巨大化した社会の諸機関においては、適材適所の人事はより専門性に重点を置いてなされるべきである。私的な人事では、人が良いとか控えめだとかいう曖昧な人物評価が重要であっても、社会の公器では一定のコミュニケーション能力は要求されるが、よりドライに能力と専門性を目安にした人事であるべきである。

若過ぎて或いは老いて、或いは何らかの原因でその適正を持たなければ、私人としてのみ生きる時間が長くなるだろう。その人事の流れに淀みがあってはならない。既得権益は、このような社会の停滞部分において発生する。

この人事で欠かせないのは客観的且つ科学的な個人評価である。それは公の意識を持った人により公の時間でのみ可能である。私人に客観的評価など不可能なことは言うまでもない。つまり公私の峻別は、専門的機能体組織の組み上げには必須である。

(一日の内での公私の区別の話だが、)社会に参加している人たちもオフィスアワーが終われば、私人に戻る。そして人との付き合いも私的なものに替わるので、仕事の後の飲み会など、仕事上の付き合いの延長は原則ないだろう。勿論、公私の峻別は概念的なものであり、それを意識しておれば、仕事仲間で私的にも良い関係になることを妨げるものは何もない。

労働の流動性や同一労働同一賃金の原則など、公私の峻別があればきわめて自然に進む筈である。それがなかなか達成できないのは、近代西欧の公私の峻別の文化がその基礎から日本に導入されることはなかったからである。


日本経済低迷と日本型労使関係

日本の労使関係では、入社式というヤクザ社会のような儀式を経て、オフィスアワーも在ってなきが如く公も私も含め全人格をその会社に捧げることを基本とする。そのモデルは、封建社会における藩と藩士の関係である。https://www.careermart.co.jp/blog/blog/archives/5834

現在の政府は、その表に現れた副作用的な部分を対症療法的に取り除く政策を実行しているが、根本からの変革がないなら、単に全体的な活力を削ぐだけに終わる。そんなことが理解できる知性を、日本政府も日本の議会も有していない。下の動画をじっくり聞いて考えてもらいたい。

https://www.youtube.com/watch?v=-w0lgS8h7NU&lc=UgythiYf7ZuOeNlQTKF4AaABAg

「Japan as No1」が米国で出版されたときには、経済的には大股で米国が敷いたレールの上を進み、日本型労使関係の強みを発揮していた。そのモデルのままで何十年たっても改めることなく、西欧文化の中の労使関係の基礎にある考え方に十分には学ばず、表に現れた現象のみから対策を建てようとしているのが日本政府である。

封建社会が近代に対応できなかったように、その日本型の労使文化では専門性が高くなるに従って、上手くいかなくなる。それが日本の活力の低迷の本質である。それにも関わらず、日本の低迷の原因は財務真理教だなんて言っている政治家や評論家は、彼ら自身が現在の職業の適性を欠いていることに気づいていないのである。


2)日本の政治

日本では歴代の総理大臣は国会議員の中から選ばれてきた。彼らの多くは家業として政治家を継承してきた人たちであり、その適性故に政治家になったのではない。家業を継承出来たのは、冒頭に議論したこと(大英帝国の教唆と支援による明治維新)を主因とし、社会が一定の豊かさを維持し且つ平和であった為、大衆に方向性を持った大きな不満が無かったことを副因とする。

 

政治家を支配者とみるマスコミは、大衆に対して人生を3つのSに関心を持って生きることで完結させるべく、テレビ番組を作っている。https://ja.wikipedia.org/wiki/3S%E6%94%BF%E7%AD%96

その衆愚化政策のパターンは、米国経済を支配する層がつくりあげたことは良く知られる。あのハリウッドやディズニーを経営している一族ら金融資本家たちである。戦後、将にその人たちが中心になって、米国に奉仕する日本をつくりあげたのであり、マスコミも政府諸機関もそのレールの上を直走っている。(追補2

何かやりそうな人物が現れると占領軍が作り上げた検察の特捜部が活躍する。

 

 

 

例えばロッキード事件などが有名である。特捜部(だけでなく警察庁)は、ロッキード事件や政治資金問題を捜査するが、決して日航機123便事件を捜査しない。日本の司法は、毒ぶどう酒事件の裁判でも明らかなように、クロマトグラフという科学的証拠を無視することも得意技とする。勿論、7月8日事件、木原氏妻の元夫殺害事件などでも科学的考察は一切無視するのである。

日本の官界も、小さな封建藩主と藩士のグループが棲み分けている世界である。国益よりも省益などという言葉がそれをよく形容している。内閣人事局をつくり、その小藩の構造にメスを入れたようでも、根本が理解されていないのでうまくいく筈がない。


3)科学会と既得権益

科学の発展は学会があってのことである。学会は、提出された論文を学会や論文誌の査読という場で議論し、著者に修正する動機を与える。学会は、発行している学会誌を学会員が成し遂げた成果を発表する場として提供する。学会は、科学の発展を目指す完璧な機能体としてできた筈であり、既得権益など入り込む余地がないように感じる人も多いだろう。

また、科学の発展が真実に絶対的な価値を置く特別な人たちによって担われて来たと考える人が多いだろう。頭脳のみを用いる場合は、そのような考えも成立したかもしれないが、現在の自然科学研究では高価な装置が必須になり、実社会との関係が深まることで科学の世界も徐々に変質している。

研究や教育の予算を研究者以外、例えば国家が持つ以上、既得権益の発生の場の例外にはなりえない。科学(自然哲学や社会哲学、更に人文哲学;補足3)よりも工学や医学、さらに気象や災害に関する学会では、政府予算以外のお金も関係する場合が多くあり、既得権益が蔓延る状況がみられる。

もっともわかりやすい例は、政府の地震調査研究推進本部とそれに群がって予算を獲得する人たちである。「30年以内に70〜80%」とされる南海トラフ地震の予測は、地震予知及び対策関連の予算と関係して、既得権益を作り出した。それは、一般に地震に関する学問への誤解を深めることになった。
https://www.youtube.com/watch?v=0BCZgf5JlNQ
https://www.tokyo-np.co.jp/article/313763?rct=trough_uchimaku

もう一つの例として、ウイルスや対ウイルスワクチンの研究などでも科学のゆがみが見られる。
パンデミックに備えてのワクチン開発研究などでは、データの改竄など政治を優先するような事態がに深く絡んだ医学の破壊ともいえる傾向である。この問題に関しては、「日本の研究者、COVIDのワクチンが201種類もの疾病につながる副作用を起こすと発表」としてアップされたある方のブログを紹介する。https://ameblo.jp/sherryl-824/entry-12866373028.html


終わりに:

以上、公私の峻別と既得権益の発生の話について書いてきた。上にあまり書かなかったことだが、「私」の中に非常に重要な部分として宗教がある。選民思想を濃厚に持つ宗教も存在し、それが現在中東での残忍な戦争の中にみえる。上記ポストモダニズムも、彼らの利己主義の産物であると思う。


追補:

 

1)通常「公」は官庁や地方自治体に関して用い、株式会社など生産のほとんどを行う組織を私企業と呼び「私」に分類する。本文にも書いたが松下幸之助が言ったように、それでは社会が随分住みにくくなってしまう。日本の私企業の一部には、この(日本にも古来からあり)松下幸之助(が言及した)思想が及んでおり、それがそれら日本企業に民のための企業の側面を与えている。この重要な視点に世界経済フォーラムのクラウス・シュワブも気づいて、「株主のための会社から関係者全員のための会社に資本主義の原則を換える」と言い出したのである。日本においては、共産主義独裁を用いることなく、企業はその理想に近づいていたのである。

一方、シュワブを支えるユダヤ系大資本(国を持たないディアスポラの人たち)には「公」の思想がなく、それが米国において新自由主義経済という化け物を作り出し、それを中心にした文化にポストモダンなどという名前をつけたのである。

 

2)米国に奉仕する日本を作り上げるために、米国は戦後日本に様々な経済的支援を行った。更に、米国は日本が独自外交に動かないように、3つの領土問題を作り上げ、周辺諸国と常に緊張関係にあるようにした。それでも鳩山一郎が1956年の日ソ共同宣言後、そして安倍晋三が2018年の会談後、ロシアとの平和条約にほとんど合意したが、米国がそれをつぶしたと考えられている。日中の間の尖閣問題は、近い将来の戦争の引き金になる可能性がある。

 



補足:

1) 江戸時代までの天皇制なら、日本は満州利権の獲得から対中戦争には進まなかった筈である。戦争に明け暮れたのは、大日本帝国が西欧型帝国のコピーだったからである。天皇の背後には、西欧のある国々の支援と干渉に支配され人たちが居たのだ。明治のクーデター或いは革命は、日本独自の歴史的展開とは言えないので、明治の支配者をここでは既得権益層と呼ぶ。

2)世界経済フォーラムは人口増加に伴って地球規模の様々な異常が発生していることを懸念し、拡大する現在の資本主義経済に警鐘を鳴らしている。そして、選ばれた人たちのみが生き残る世界帝国の建設を目指す人たちと結託して、地球規模の共産主義的体制の樹立(グレートリセット)を企んでいるように見える。

3)消化器は産業、循環器は輸送と金融、手や足は国防、目や鼻は外交に相当するだろう。免疫システムは諜報や出入国管理から軍隊の一部に相当する。広く知性ある人材を集めるべきは、動物の脳の各部分に相当する諸機関である。国家の動物モデルは、一対一対応はしないが、国家のあるべき姿を考えるためのモデルとしては役立つだろう。

 

(21:00 編集; 9/9/5:00 全面的に改訂。カッコ内は翌日追加。)


金子良知氏の「ビル・ゲイツ氏が"MPOXウイルス"を空中散布!?」と題したyoutube動画は、現在の日本国民がおかれた危険な情況について、主にウイルスとワクチンの方向から解説している。

視聴必須の動画として紹介しておきたい。

 

単なる陰謀論ではないかという意見を言う人物は、赤い楯の人たちが連携を進め作り上げたグローバリスト組織の陰謀を隠したい人たちである。彼らは秘密の組織を使って世界の無知なる国と大衆に対して陰謀を働いているのだ。諜報機関や秘密組織の活動を語ることは、今や生き残る戦いなのだ。
https://www.youtube.com/watch?v=lKP880lLowQ

 

 

その中から、非常に重要ないくつかのことをリストする。

1.WHOの事務局長はいったい誰が決めているのか? テドロス氏が何時の間にかWHOトップになったことと、クラウス・シュワブが世界のリーダーたちを若干31歳の若さで集めることが出来るようになったことの不思議と類似点。

2.サル痘ウイルスの致死性を高める改質実験が、あのファウチ博士の研究機関に7年前に承認されていたという話。しかしそれは実施されなかった。(私:それはトランプが大統領になってしまったからなのか?)

3.レプリコン・ワクチンは米国で開発された(Arcturus Therapeutics Inc.米国ジョイントベンチャー)が、米国で実用化されないで日本に持ち込まれたこと。それと新型コロナウイルスの改質実験が米国から武漢P4研究所に移されたことの類似点

4.レプリコン・ワクチンは日本以外では承認されていない。それを承認したのは、自民・公明政権は、日本を米国の奴隷にしている確たる証拠なのだ。その自民・公明政権下での憲法改正は、日本をウクライナ化する為の準備であり極めて危険である。

5.総裁選ではトップを岸田から河野太郎(私:或いは上川陽子)にしたい米国グローバリストたちが高市早苗の票を割るために押し込んだのが何時の間にか出てきた小林鷹之という人物。彼らはすべて日本&日本国民などどうなってもよいと考えている人物。

 

以上。これは単なる覚書です。