以下のサイトに書いた、芥川龍之介著「薮の中」の推理に補足をつけました。https://blogs.yahoo.co.jp/mopyesr/43268645.html


黒沢明の羅生門の中の女房の真砂が盗人と夫に決闘を促する場面で、ためらう両者を笑う演出に対しての補足: 
補足1)はっきり言えば、安劇場風脚色である。

更に、「手籠めにされた真砂は、自分を守れなかった不甲斐なさと、自分を見る目に蔑みの表情を見て取り、夫武弘を腹立たしく思った」に対する補足:

補足2)男勝りの勝気な真砂は、当時既に夫武弘を低く評価していたと思う。そして、盗人の「古墳を見つけて出土品を隠してある。それらをを安く売りたい」という話に簡単に乗ってしまう夫にある種の軽蔑感をもっていた。その証拠に、妻の真砂は道外れの出土品を隠してあるという場所には行かず、馬とともに道脇に待機している。

https://blogs.yahoo.co.jp/mopyesr/43267652.html に対しても上記補足2)を補足1)として追加しました。
1)北朝鮮の核開発問題が緊急課題のように世界で議論されている。例えば以下のサイトの後半(1:10以降)で金慶珠と辛坊治郎が議論している。https://www.youtube.com/watch?v=NitDoBv4_-I&t=2303s
そこで両人は、中国にとって北朝鮮の核兵器が脅威だと言っている。その真偽は脅威の定義次第だが、中国の外交姿勢を大きく変化させるレベルを脅威というのなら、北朝鮮の核兵器は中国の脅威ではない。勿論、軍事攻撃の抑止力になるレベルではある。
 
この人達が馬鹿なのか、テレビ局にその線で話をしろと言われているのかわからない。北朝鮮の核武装は、米国にとってもどの国にとっても、中国やロシアの核兵器に比較した場合、たいした脅威ではない。米中が言っているのは、核兵器を持つ身分ではないということだ。
 
中国の習近平が北朝鮮に圧力をかけているのは、トランプに「経済問題での米国による締め付けと北朝鮮への圧力の何方をとるのが貴国にとって得ですか」と告げられたからだろう。中国は経済で失速しつつ在るので、習近平にとって、米国による経済制裁は北朝鮮の核兵器などより遥かに恐ろしい筈である。
 
核兵器が脅威になるのは、狭い国であり、人の命が非常に高い国である。従って、米国にはそれなりに脅威であっても、人命の価格が低く人口密度の小さい中国ではそれほど脅威ではない。そして、日本ほど核兵器の脅威に晒された国はない。
 
2)日本ほど核武装を議論すべき国はない。https://blogs.yahoo.co.jp/mopyesr/43272190.html
米国や中国が北朝鮮の核武装を問題にするのは、将来日本の核武装の口実を与える可能性を考えているからだ。そして、核の拡散が核保持国にとって問題なのは、それらの国の特権的地位を脅かすからである。
 
地球は、文明の発展、資源枯渇、そして人口増加により狭くなる。22世紀とそれ以降に生き残るには、一部を地球から篩にかけて落とさなくてはならない。その篩として、現在最有力なのが核兵器保持なのだ。ドイツがヨーロッパ連合を画策する理由は、フランスの核兵器にあり、それにより生き残りの切符を手に入れることが出来るからだ。
 
核保持国に、その企みを可能にするのは民主主義の輸出である。英米の支配層が、民主主義というバカが主人公の制度を世界にばら撒くのは、世界中の中小国や発展途上国を操縦する上で重要なステップである。それが、英米支配層の中心的外交政策であることはアラブの春を見れば分かることである。(補足1)中国は、英米のばら撒く民主政治が愚かな政治形態であると、既に指摘している。
 
人間は豊かになれば傲慢に、そして馬鹿になる。22世紀には傲慢になった人々のエネルギーを巧みに支配層が利用して、核武装国がそれ以外を好き勝手に支配することになる。法とか論理とかいうのが力を発揮するのは、権力者がそれを用いるからである。非核保有国は、力を伴わない言葉の無力さを改めて知るだろうと思う。
 
100年後にまともな独立国として残るのは核武装国のみだと思う。歴史が教えるのは、「正義は力」である。従って、22世紀の正義は核武装国の利己主義である。
 
3)サンドイッチを完成するために、元の話に戻る。
米国という国は日本にとって非常に厄介である。それは、忠犬にとって非常にやっかいな存在は飼い主であるのと同じである。同様に、北朝鮮にとって中国は非常に厄介な国である。その中国からも独立するために核武装を、しかも、中国からの経済的関係を保持したまま行ったのは、難行をやり遂げた僧の様である。
 
もっとも、日本の核武装よりも北朝鮮の核武装は簡単である。それは、中国にとって北朝鮮は在韓米軍との緩衝地帯であり、北朝鮮を放棄できない事情があったからである。北朝鮮が、「中国を守ってきたのは我々だ」と豪語するのは一理あるのだ。
 
もし、中国から独立し、韓国と対立を続けるのなら、つまり、韓国が北朝鮮の言うことを聞いて吸収合併されても良いと考えるのでなければ、北朝鮮にとって日本とロシアは大事にしなければならない筈である。勿論、文在寅が融和政策を採ってくれるのなら、日本を慰安婦問題などでいっしょに虐めて、将来の和解金の額を大きくするのは良い政策であるだろう。それも、程々にしなければならないと金正恩は考えているだろう。

文在寅はアメリカ親分に逆らって、苦しい立場になるのではないだろうか。野良犬となってしまう危険性すらあると思う。日本はその点、飼い犬の身分を弁えている。ちょっとお隣の怖いおじさんにも尻尾を振る程度のことはしているが。

こんな身分に落ちてしまったのは、戦争に負けたからである。何故負けたのか、それは日本では、公私の空間が峻別されておらず、私的な仲良しが国家のトップにつくからである。仲良しのネットワークが全体を支配する力には、全体主義社会を作ってイジメを利用するのだ。昔イジメの為に活躍したのは特高警察であった。野党は、安倍政権がそれを再度作ろうとしていると言って騒いでいるのである。今も昔も何も変わっていない。
 
因みに、今日の天声人語には、文在寅は朝鮮戦争のときに北朝鮮から対馬近くの離島に逃げてきた両親の下に生まれたと書いてあった。祖父母は未だに北朝鮮に残ったということである。こんな情報も日本のテレビなどには流れなかったと思う。日本のマスコミに出てくる解説者は素人なのだろうか?
 
 
補足:
1)日本の占領政策はその最初の試みなのかもしれない。英米は民主主義を標榜しているが、議会と多くのシンクタンクなどの民間機関、それに諜報機関を用いて、民主政治を骨抜きにしている。トランプの出現はその骨抜きメカニズムが働かなかったので、米国支配層とその手先はパニックに一時陥った。馬淵睦夫さんの受け売りと思われるでしょうが、田中宇さんのブログも似たようなことを言っている。
1)一週間ほど前、韓国を旅行中の橋下徹前大阪市長は、「米国が北朝鮮を攻撃しようとするギリギリの局面では、韓国は猛反対するだろう。北朝鮮からの反撃に被害が甚大なので当たり前だ。それをトランプ氏は受け入れるか。ここで決めてになるのは安倍総理の意見。日本の被害も考えて反対すべき。」と書き込んでいる。
 
その次の日に38度近辺まで行き、そこでも韓国の人たちが普通に暮らしており、戦争の緊張感がないことをツイッターで報告している。「これが理屈じゃない勢力均衡の現実。一部の犠牲があっても仕方がないという思考をするバカは放っておこう。いかに均衡を作るかに集中しよう。日本も核ヘッジング議論から逃げてはいけない。」と書き込んだ。
 
この意見に賛成である。現在、北朝鮮の核兵器の脅威は存在する。そして、それは来年には、そして再来年には更に大きくなるだろう。日本と北朝鮮が対峙する可能性があり、その核兵器の脅威を日本が感じるのなら、そしてその脅威から守るためには、日本も核兵器を保持することである。そう考えないで、今後の北朝鮮の大きくなる核の脅威を考えて、1発か2発のミサイルを打ち込まれることを覚悟して、米国の北朝鮮攻撃に賛成するのは愚かなことである。
 
2)国家と国家の場合は、同じ公権力の下にない(補足1)ので、武力をもって互いに抑止力を持つことが、無駄な戦闘を避けるためには必要である。両者が武器を持てば、互いに自分の反撃力を信じることができ、恐怖から先制攻撃やだまし討ちなどをしなくて済むからである。
 
北朝鮮が危険なのは、敵となりうる国に対して、圧倒的に非力だからである。つまり弱い犬ほどよく吠えるのだ。トランプ氏が選挙期間中に、「日本も韓国も核兵器を持てば良いではないか」と言ったのは本音であり、意見を変えてしまったのはずる賢い連中の考えに譲歩せざるを得なかったからだと思う。
 
冷戦が終わり、共産主義を採用することが経済的失敗に繋がることが明らかになって久しい。中国が部分的ながら社会主義経済から体制を変更する切っ掛けは、米国との和平であった。それと同じ道を北朝鮮に促する意味で、米国は和平の道をとるべきである。冷戦時代のような共産圏に対する恐怖のない現在、北朝鮮と戦争を始める意味など何もない。
 
北朝鮮が核兵器を持った場合の脅威は、もし北朝鮮の経済が中国と同じ程度なら(人々の心に余裕が生じたら)、中国の核兵器の脅威よりもはるかに少ない。中国も米国も、北朝鮮、日本、韓国の間の緊張関係を、互いの核武装保持の容認で緩和するという決断をすべきである。自分たちだけが核武装して力の外交を展開しようという、Big Stick Policyの野心があるとしたら、それを諦める時である。

 

補足:
1)国連が世界の公権力になりえると考えるのは幻想である。朝鮮戦争すら国連は阻止できなかったのだから。更に、ベトナム戦争やイスラム圏での戦争など、国連は全く無力な存在であることを証明している。オバマ氏の核兵器禁止法案は、核保持国がルーズベルト流のBig Stick Policyを、非核保持国を相手に展開する可能性を確保するためのものである。