記事の要約:

 

夏には、ウイルスの人間体外での寿命は短くなる。従って、ドアノブなどからの接触感染は少なくなるだろう。しかし、人の活動は高まり、口から口への飛沫感染は増加する。通常の会話では、大粒な唾は飛ばないが、コロイド粒子レベルの唾の飛散はありえる。特に熱い議論や声援は、多くの感染源を周囲にばら撒く。従って、夏にもマスクが大事である。冬には、ドアノブなどにウイルスは長く残るので、手洗いがより大事である。

 

尚、以下は元物理化学研究者によるもので、一般的によく知られた事実は考慮していますが、それ以外の医学的データを利用した考察ではありません。

 

本文:

 

5月19日、新型コロナの季節性について議論した。その中で、ウイルスの基本構造として、①脂質二重膜(bilayer lipid membrane) 製の球状構造の中に遺伝子(RNA or DNA)が含まれていること、及び、その②脂質二重幕の構造維持には、水との共存による疎水性相互作用(hydrophobic interaction;補足1) が働いていること、の二つを基に考察した。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12598030300.html?frm=theme

 

 

つまり、ウイルスの構造破壊が、脂質二重膜の周りから水分が蒸発することで起こると考えられる。水分の蒸発は気温が低い冬季に遅く、気温が高い夏季に早い。更に、湿度が低い場合の方が早いだろう。しかし、温度の効果の方がかなり大きいだろう。尚、アルコールとの接触でも、脂質二重膜構造は破壊される。

一部マスコミで、冬季は湿度が低いので、唾液の蒸発が早いと報道されたことがあるが、それは間違いだと思う。水の蒸発速度は、液体の温度、気温、湿度、風速に依存する。液体温度や風速を一定にすれば、上図のようになり、湿度だけを殊更重視するのは間違いで、温度の効果の方が大きい。

 

尚、上図は1気圧、風速0.1 m/sで水面の幅が10cmの場合の蒸発速度の温度及び湿度への依存性を、図に記載のサイトから引用させてもらった。明らかに、温度の効果の方が大きいことが分かるだろう。この他、水分蒸発速度、水球の半径に依存し、粒が小さいほど蒸発が早い。

 

気温が低い冬季に、ウイルスを含んだ唾液が例えばドアノブなどに付着した場合、水の蒸発が遅くウイルスの寿命が延びるので、そこからの接触感染が起こりやすい。従って、冬には特にしっかりと手洗いをするべきである。

 

一方、夏季には、人は屋外て活発化するので、話をする機会も多い。その際、唾が微粒子となって相手側に飛散する。咳やクシャミで放出される唾液は、大きな粒が多いので、それを警戒することは当然だと広く受け入れられている。しかし、話をするだけでも、コロイド状粒子の唾液が放散されるので、それにより感染が広がり得る。 特に、熱い議論や口論、スポーツなどにおける声援、歌唱などで、そのコロイド状唾液の放散が激しくなるだろう。

 

従って、感染力の強いウイルスの場合、夏季でも大きな高い声を出し合う場面では、エアロゾル(空気中コロイド状粒子)感染で伝染が広がる可能性がある。この事に注目して、カラオケや人が集合して近くで熱い議論を伴う業種は、補償と引き換えに営業を禁止すべきであると6月24日に指摘した。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12606624971.html

 

コロイド粒子の唾液もマスクをしっかりと付けていれば防げるだろう。しかし、透明プラスチックで口の前面を覆うだけでは、一定の効果は勿論期待されるが、四方への飛散を防ぐ効果はそれほど大きくは減少しない。

 

空気の乾燥は、恐らく喉などの粘膜の保護という点で不利なだけで、常に喉を潤して置けば、この種の病気の蔓延の理由にはならないだろう。

 

ファクターXについて:

 

新型コロナ肺炎の蔓延防止の点で、日本の政治は失敗の連続だったが、それでも死亡者数はG7で最低であることに世界は注目している。ノーベル医学賞の山中伸弥教授は、この未知の原因をファクターXと名付けた。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/35447

 

日本の古くからのウイルスによる交差免疫の効果だとか、モーコ族はどうもこの新型コロナに強い遺伝子を持っているなど、想像でいろんなことを言っている人もいる。しかし、それらには想像以上の根拠はない。

 

科学的に考えた場合、それら以外の因子として、日本人は、口角泡を飛ばす議論や、大声での喧嘩などはあまりしない。この対人文化に、常に衛生に心がける日本の日常文化を加えて、ファクターXが出来上がると思う。

(午後9:45編集あり)

 

補足:

 

1)疎水性相互作用(hydrophobic interaction) :   水中で水に溶けにくい分子は、互いに集合して安定化しようとする。この作用を疎水性相互作用という。

 

香港安全法関連で新しい動きがあった。一つは、中国軍の車が列をなして香港に入ったこと。もう一つは、米国上院で関連する法案が民主共和両党の賛成で成立したこと。更に、上院で関連する決議がなされたことである。

 

香港安全法で処罰の対象となるのは、国家分裂、政権転覆、テロ活動、外国勢力との結託である。香港民主化デモが欧米からの支援をうけて行われていることも考慮して、これを弾圧することを目的としている。そのため、中国政府は香港に出先機関として、国家安全維持公署という部署を設置する。同時に、国家安全維持委員会という香港行政長官がトップの組織をつくり、そこに中国共産党政府から顧問を派遣する。顧問とは、実質トップということだろう。

 

これで香港の国際的に認知された特別な地位がなくなる。7月1日は、香港の返還記念日であり、民主派はデモを強行する可能性がたかい。第三の天安門事件の可能性がある。何故なら、最初に触れたように中国軍は何らかの装備品(武器等)を積んだトラックを香港に運び込んでいるからである。及川幸久氏のyoutube動画に紹介されている。

 

https://www.youtube.com/watch?v=GYgfPAm7BT0

 

それによると、米国上院で香港自治権法案が可決された。1984年に返還された時、香港の自治権を保証するとなっているが、それを侵害する者個人を制裁するという内容。制裁対象者が使う米国銀行にも制裁を加える。(補足1)下院で可決され、大統領の署名で成立するだろう。

https://www.aljazeera.com/ajimpact/senate-approves-china-sanctions-bill-hong-kong-law-200625204510051.html

 

ジョシュ・ホーリー上院議員が、香港決議を提案し議決された。そこでは、各国政府に香港の自由をまもるため対中国で団結を呼びかける内容である。(補足2)ジョシュ・ホーリーは更に、今が中国による香港の自由の破壊を止める最後の機会であり、中国は重大な結果を招くことを認識せよとのコメントを出している。

 

 

補足:

 

1)この法案は、既に下院で決議されているもう一つの法案と対をなす。25日、上院で議決された法案としては、引用のサイトでは、“a bipartisan measure that would penalize banks doing business with Chinese officials involved in the national security law the country is seeking to impose on Hong Kong”(国家安全保障法に関与する中国当局者と取引をしている銀行を罰する超党派の措置)などと書かれている。

 尚、この法案の内容は、毎日新聞朝刊にもあった。9面のロヒンギャの新型コロナ感染拡大に関する大きな記事の脇に小さく紹介されている。上院決議については何も書かれていない。これは、毎日新聞編集部の部長以下が非常に愚かな連中でなければ、明らかに中国の強い影響下にあることを意味している。

 

2)決議文とは以下のサイトのものだろう。下線部は、決議文から具体的な表現に変換されている。(翻訳文の下線部2箇所を合わせた意味である。)その可決は、以下のHawley 議員のホームページに紹介されている。https://www.hawley.senate.gov/us-senate-passes-senator-hawleys-resolution-condemning-beijings-proposed-takeover-hong-kong (内容はその中のSenate Resolution 596をクリックすれば出てくる。)

今日の及川幸久氏の動画はショッキングだった。中国全土に送られたウイグル人の奴隷労働により、我々の身近な製品が作られているという。この文章を打ち込んでいるアップルのパソコンも、散歩に使うナイキの靴も。

 

https://www.youtube.com/watch?v=ATxlYkCLd3c

 

オーストラリアの政府系軍事シンクタンク、Australian Strategic Policy Institute (ASPI)が今年の3月1日に出した報告書によれば、新疆ウイグル自治区の矯正キャンプのウイグル人たちが、中国全土に移送され強制労働させられているという。ASPIはその様子をUyghurs for saleというショッキングな見出しで報じている。(補足1)

 

また、ASPIのホームページでは、強制収容所から中国全土に移送されたウイグル人を働かせている企業をサプライチェーンに持つ、グローバル企業83社を公表された。それらには、BMW、GM、メルセデス、ジャガーなどの自動車企業、アップル、グーグル、マイクロソフトなどのハイテク企業が含まれる。

 

それを示したのが下図である。普通の生活を営むウイグルの人(左上)が、強制キャンプ(右上)から全国に送られ、強制労働につく。それらを用いて作られた製品のロゴが下のものである。

日本の11社もその中に含まれている。日立、ジャパンディスプレイ、三菱電機、ミツミ電機、任天堂、パナソニック、ソニー、TDK、東芝、ユニクロ、シャープである。

 

中国で工業製品を安価につくるというのは、ウイグル人の奴隷労働や農村部中国人の半奴隷労働を利用しているということである。それがグローバリズムの正体なのだ。それに反対しているという意味では、トランプはそれ以前の大統領よりも評価されるべきである。

 

オーストラリア首相の中国に対する強い姿勢の背後に、このシンクタンクの調査結果があったのだろう。


米国で、Black Lives Matter運動が続いている。トランプの再選がなくなるまで続くのだろう。(補足2)何故なら、その裏にグローバリゼーションに反対するトランプを、引きずり下ろす工作者が隠れているだろうからである。従って、このBlack Lives Matter運動のままで終わってしまっては、ウイグル人虐待に貢献していることに気付かなければならない。

 

今、人権思想に目覚めた世界中の若者たちが行うべき運動は、Black Lives Matter運動から、Uighurs’ Lives Matterへの運動の展開だろう。 Uighurs’ Lives Matter運動をやらないで、Black Lives Matterのみに終わるとしたら、真の人権活動家ではない。

 

中国共産党政府により行われていると言われる、法輪功信者やクルド人に対する虐待や生きたままでの臓器取り出しを、米国を始めとする民主国は団結して白日の下にさらけ出し、反対すべきである。

 

補足:

1)Australian strategic Institute Uyghursで検索すれば出てくる。https://www.aspi.org.au/report/uyghurs-sale?__cf_chl_jschl_tk__=711177372b346d03c97fddfb01ce80f8dfc7f10b-1593086903-0-AX7ecNcjZLEI0Hke95WLza6zLXfppCnqqlLrSV-_DGm8Nbh8NYv90WGDh3B1oe5j0qiDT8OrmvibLSiuVrw_3tTDKmLXQc1k3QGHNlPuIa-LH7_vMTzjVWrYqoZXM8KthusRn3e3oBJMci_ogdALvXV_JmZaNY1dhtzN3Ob5minTJx2fTUjox5RE4YNf7cVNWtwzX-koCX3qLK1heVIjTny6my7FnWLQRuzZnMlDXBuNNvZwC6sIm0fE0FDK1pnBMqvVJe0xP5wN3Uy4QjXRP_pP0Pul9T3UKuR0qGwxVmCp

 

2)この運動に参加する人たち一部には、どこかから金銭的にもサポートされているだろう。沖縄での辺野古埋め立て反対でも、似た話があった。

https://www.asahi.com/articles/ASK2342JYK23TIPE00N.html