何時も貴重な中国の情報を発信しておられる、妙佛DEEP MAXさんの最新動画も、最近話題のニクソン図書館でのポンペオ演説である。その内容は、これから米国は中国を徐々に締め上げるだろうという、よくわかるパターンの話である。

 

https://www.youtube.com/watch?v=ow9moG60tdg

 

ネットでは、中国共産党政権が1991年のソ連崩壊のときに、それに続いて崩壊すべきだったという人もいる。その時、ソ連と米国の関係は今の中国と米国の関係とは随分違う。対立して相手が滅べば、自分は利益となる関係だった。しかし、今、中国に与えた一撃が、米国自身にも痛みを与える関係である。

 

新型コロナで失業者が溢れ、失業保険も7月いっぱいで途切れた米国である。先ず、その経済的困難にも関わらず、ポンペオの言ったような把握を米国民はできるだろうか?そもそも、「豊かになれば民主化の方向に進むとおもっていた」とは良く言ったものだ(シャーシャーと)。それは究極の建前論ではないのか?そんな建前論に賛同して、「バスに乗り遅れるな」なんて、ちょっと軽薄ではありませんか? 

 

米国支配層の本当の腹の中は、「中国の巨大な良質な労働者を支配する共産党政府と結託して、大儲けしようではないか。それをグローバリズムという名前で呼ぶとカッコ良い。そのモデルが使える国が他にあれば、それをその国にも適用できるので、その命名はまんざら当たっていない訳ではない」ということだった筈。

 

中国を民主化するというような話が仮にあったとしても、その民主化とはカラー革命と同レベルの形式論だろう。つまり、何事でも利益にならないことを米国はやる筈はない。きれいな建前論でことが進む時、裏に利益を産む構造がなければならない。それは、ウイグル人の救出でも、香港の民主化運動支持でも、同様だろう。

 

米中の或いは、米国を中心とする民主国と中国とのデカップリングだが、容易ではないだろう。中国共産党内部での政権移譲がなされ、例えば一帯一路を放棄したと宣言した時、米国はどう反応するのか?借金漬け外交はやらないと宣言すればどうか? 今、一番話しを聞きたい人は、米国にいる伊藤貫さんである。日本の政治家の誰かが伊藤貫氏と約束をとって、ニューヨークに出かけるべきだ。

 

中国共産党の本質は知りながらでも、「新型コロナによる経済の疲弊もあるので、デカップリングという概念は残して、この辺りで世界経済の立て直しにこそ、向かうべきだろう」という話になったとき、再び太平洋の米中二分論という話が蘇るだろう。

 

現在、最も大事な分析は、経済の低迷がどの程度のものなのかである。そこで、デカップリングができる可能性があるのか? 新型コロナの被害はどの程度続くのか、米国の政治がそれに耐えられるのか? 米国の労働者のかなりの部分から失業と貧困による悲鳴が聞こえたとき、政権交代と政治姿勢の変換が予想される。

 

ポンペオの原則論で政治が決まるわけではない。バスに乗り遅れるな論は、非常に危険である。

(以上)

世界の政治は、中国共産党独裁政権と米国を中心とする民主国の”緩い連合”が対立している情況にある。民主国の連合は、所謂ファイブアイズの国々、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、イギリス、アメリカを中心にして、台湾、インド、日本などが含まれるだろう。更に、その外側にEU諸国など、民主主義の国々が取り囲んでいる。

 

中国共産党政府が何らかの形で関与する、世界に広がった新型コロナ肺炎(COVIS-19)に、民主主義各国の政治は揺らぎ、経済は恐慌に向かっている可能性が高い。その一方、生物に例えれば、明確な意思と強力な四肢を持つ中国共産党政府は、世界制覇の意思を明確に持ちながら、冷静に世界を眺めている情況だろう。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12611298914.html

 

マルクス、レーニン、トロツキーなどの共産党の思想は、スターリンから毛沢東に向かって地理的民族的移動により、古い馴染みの形である帝政へと本質が変化したと思う。毛沢東が成し遂げたのは、共産革命というよりも、むしろ古典的な易姓革命だろう。「中国で1億死んだとしても大した問題ではない」も、皇帝の言葉なら理解可能である。帝政の中国では、大衆の暮らしや生命ではなく、政権の持続が唯一の大きな問題である。https://www.photo-yatra.tokyo/blog/archives/219

 

中共の政治と軍事における強靭さは、支配者以外の何者にも囚われないことによる。大衆は、単に洗脳と使役の対象である。一方の民主国では、大衆は(少なくとも表向きは)情報公開と自由と福祉を供与する対象である。同じ戦力ならどちらの政治体制の国が、戦いにおいて有利かは火を見るよりも明らかである。

 

民主国の政府の根拠は、浮き草のようであり、少しの経済的困難でも破壊される脆弱性をもっている。国が強くまとまるのには、民主主義を放棄して、全体主義となる以外に方法がない。単一民族に近い場合、それは可能かもしれないが、複合民族の米国は、国家が「迷走・分裂」する方向に進むだろう。日本の政界に親中派が存在する原因の一つは、この米国政治への不信感だろう。

 

現在、日本の尖閣諸島は風前の灯火である。7月24日に尖閣占領が近い旨を内容とする記事を投稿したが、将にそのように情況は悪化している。その記事を再投稿した際(結局消去した)、「闇のクマさん世界のネットニュースch(以下クマさんch)」の動画を引用した。その動画では、一刻の猶予もないという切迫した声が聴かれた。https://www.youtube.com/watch?v=ekoKDGvI3lY

 

動画は、敵を先制攻撃出来ない海上保安庁や自衛隊の人たちの命は、最初の一撃で海の藻屑となって消える可能性がある。その一撃を待ってしか反撃できない現在の政治体制、つまり日本国憲法を改正しようと呼びかけている。しかし、それは間違いである。何故なら憲法は、熱狂や発狂して、戦争するために改正するものではない。戦争防止のためにこそすべきである。

 

その時には、憲法を改正した上で核武装もすべきである。それは、中国共産党政府に野心を捨てさせる。この重要な日本の政策変更は、平時に達成されなければならない。それが、中国の方々と長期に亘って平和な隣人関係を樹立するための最良の方法である。その時、日本に協力しないのなら、米国は最悪の同盟国で”敵国同様”である。

 

米国は日本の自衛隊が防衛戦闘に入れば、安保条約により参戦すると言明している。それが抑止力となって、中国は戦闘で尖閣を奪い取ることが出来ないでいる。そこで、避難を装って漁民を大量に島に送り込み、軍はその救助という名目で島に上陸するだろう。

 

何も出来ない日本の自衛隊は、遠くから眺めるしか無いだろう。そこで米国は中国と直接的軍事衝突を避ける事が出来て、ホッとするだろう。その代わり、日本では米国への不信感が募るだろう。何故なら、7月24日の記事に書いたとおり、東シナ海で日米が合同演習をしておれば、尖閣の中国による占領は防げたからである。

 

 

2)インド太平洋構想

 

同じyoutuberによる直前の動画は、“安倍総理が日本をリーダーにした”というFinancial Times の記事を、誇らしげに紹介する記事である。オーストラリア国立大の国家安全カレッジ (NSC) の長であるロリー・メドカーフ教授の文章である。確かに「自由で開かれたインド太平洋」は、2016年TICAD VIで安倍首相が提唱したものとされる。

 

そこに私は以下のコメントを書き込んだ:”インド太平洋構想の提唱にたいして褒めているのでしょうが、もう一つ、「我々の対中包囲網をゆめゆめ忘れてくれるなよ」という意味でしょう。”

https://www.youtube.com/watch?v=4fw_H2Sc17A&lc=z23nh52hgviwulsxb04t1aokg03nuxxnwewttv5ckm11bk0h00410

 

現在世界は、超限戦を厚黒学で戦う中国共産党政権と、従来のディープステート支配の米国ではなく、孤立主義の考えを持つトランプ政権が対峙している。トランプの米国は、大統領は未だにトウモロコシや大豆の売上を考えている。そのトランプがリーダーとなる対中連携は、国務長官が勇ましく演説するものの、脆弱に見える。

 

新型コロナ被害の責任も問われ、政権への不満が高まっている。米国は世界一の軍事力と、世界の金融を支配するが、期限付きでトップが交代する政治体制では、結局たいしたことは出来ないだろう。11月には親中派のバイデンが当選する確率が高い。経済復興を優先するという理由で、中国との関係修復に動くだろう。

 

民主党とウォール街の支配する米国は、崩壊への道にロックインされているだろう。変人が出てきたことで、アンロックされる可能性もあったが、伝家の宝刀(下の動画参照)により鍵は破壊されたと考えられないだろうか?

 

 

https://www.youtube.com/watch?time_continue=5&v=6Af6b_wyiwI&feature=emb_logo

 

 

息子のハンター・バイデンは、ほとぼりの冷めたころに、ウクライナで味をしめたように、例えばアリババかどこかの役員になって月給1000万円程度を遊んでもらうだろう。米国民衆は、中国の知的所有権侵害とか、ウィグルや香港での人権無視など、そんな話もあったかな?程度に忘れるだろう。

 

英連邦諸国の5ヶ国はそれなりに同族意識もあり、明らかな相互協力体制にある。しかし、日本国は、付け足しの同盟国として、それに続いている。上記Financial Timesに掲載されたRory Medcalf 教授(補足2)の褒め言葉を意地悪く解釈すれば、この5カ国だけではトカゲの尻尾きりの尻尾がないことに気づいたという解釈も可能である。

 

カッコよく言えば、日本やインドを加えて、インド太平洋機構という大きな枠組みを作りたいので、褒めたら喜ぶ自意識過剰の日本人の性格を知ってか知らずか、安倍総理を神輿の上に載せたのである。何れ、これらの国も中国との関係修復がなされる可能性があるので、その時の保険として。https://rcbyspinmanipulation.blogspot.com/2020/06/blog-post_13.html

(16:25;一部改訂)

 

補足:

 

1)民主主義とは、その程度の弱い国家制度である。自分の富(豊かな食事)のことしか考えない知性の統合では、この複雑な世界の中で生き残る国家を築くことなど出来ないだろう。

https://www.youtube.com/watch?v=tQlzF7wHWqw&t=79s

 

 

2)TICADとは,Tokyo International Conference on African Development(アフリカ開発会議)の略。また、ロリー・メドカーフ教授は、最近Indo-Pacific Empireと言う本を出版している。

中国は今、深刻な失業問題と経済の失速に直面している。しかし、NTDTVJPの昨日の動画では、不動産市場は上向きで、価格は上昇を続け、投資家が殺到しているという。この不可解な現象にスポットライトを当てる。

 

1)NTDTVの放送内容:

 

中国不動産市場は新型コロナ(疫病)流行により、2月に停滞したが、3月に再び熱を帯び出した。疫病(新型コロナ)のため1億人近くが失業し、米中貿易戦争や国際状況の変化により、業界ではこの不動産ブームは持続しないと考えられてきたが、大都市の不動産価格は上昇をつづけ投資家が殺到している。(補足1)

 

中国メディアは今年3月16日に深圳万科星城がオンラインで売り出した4棟288室がわずか7分間で完売となったと報じた。その後万科星城が販売した5棟も17日に完売した。深圳でのマンションプロジェクトの住宅選択抽選資格を得るため、9000人近くが一人100万元を支払ったという。

 

この不思議な不動産ブームは今や全国に波及しているという。その理由の一つとして、中国の通貨発行量の増加が考えられる。中国政府は1月1日より預金準備率を引き下げて、現在まで10兆元以上が投入されたという。メディアが不動産市場の再燃を報道し続けた結果、そのほかの都市でも不動産ブームとなっている。

 

欧州天鈞政経シンクタンクの任重道研究員は、「この不動産ブームは、地方政府と銀行とディベロッパーが利益を上げる構造である」と言っている。地方政府は、土地価格の上昇が地方債の発行根拠になるからであり、銀行やディベロッパーの受益は言うまでもない。

 

また、「一部の不動産購入者は、ディベロッパーが人を雇って、不動産熱を煽っていることがわかっていて、その流れに便乗しているという。なぜなら、政府が不動産市場の下落を望んでいないことを知っているからだ」と語っている。

 

しかし、深圳が全国的な不動産価格の引き上げを主導したあと、7月15日に深圳市住建局が中古不動産の取引を規制した。任重道研究員は、「中古不動産市場を凍結するのは、中古不動産市場が伸びれば儲かるのは中古所有者だけだが、新築市場が賑わえば、上記3大受益者が潤う」と解説する。

 

この不動産投資でローンを組む結果、中国の世帯負債比率は57.7%と過去最高になっている。米国ゴールドマンサックスの調査では、2019年中国の住宅業者と開発業者の保有総額は52兆ドルとなっているという。米国債券市場全体の額を上まっている。

 

2)私の考え:

 

NTDTVの放送内容の内、青色で書いた「欧州天鈞政経シンクタンクの任重道研究員」と言う方の言葉には、一定の注意が必要である。①の「政府が不動産市場の下落を望んでいない」と、②「中古不動産市場の凍結」は矛盾するからである。(補足2)

 

重要なのは、現在の中国の不動産バブルは官製だということである。中国政府がメディアを使って不動産バブルを起こしている。情報を知っている富裕層共産党員は、そのバブルを煽ることと、高値で売りぬけることで儲ける。上記任重道研究員という官吏の言う三大受益者は、全て末端ではない共産党員または本質を知る知恵者だろう。

 

何時かは不明だが、不動産価格の暴落が起こるだろう。新築物件の価値上昇がやがて崩壊するバブルではなく、本質的なものに見える様にするには、中古市場での価格上昇が必要である。中古市場の凍結は、この官製バブルは崩壊させる予定であることを白状したようなものである。

 

ここで、世帯負債比率という言葉だが、この言葉は非常にわかりにくいが、世帯の貯蓄額をその負債額で割った値なら、日本の平均は28.2%である。高いところでは、中国での平均として紹介された57.7%に近く、57%を超える都道府県も存在する。https://todo-ran.com/t/kiji/21382

 

下図は、21世紀はじめ(2001-2005)での主要11ヶ国の1世帯当りの金融資産、実物資産(不動産や貴金属などだろう)、負債の対総資産割合を示したものである。https://www.nli-research.co.jp/files/topics/37300_ext_18_0.pdf

 

この図では、負債/金融資産の値は、デンマークで200%以上、ノルウェーやスウェーデンでも100%を超える。従って、57%はそれほど大きな値ではない。ただ、もし総資産に対する負債の割合なら、デンマークの40.7%が最高であり、57%は不健全なレベルで高いことになる。NTDTVの語りでは不健全なレベルで高いと言うニュアンスなので、そこでの”世帯負債比率”は総資産に対する割合だろう。

 

もし、負債が総資産の57.7%なら、実物資産である不動産がバブル崩壊で価値が崩落すれば、金融資産はすべて負債返済にまわり消えるだろう。つまり、民間人一般が持っているお札(人民元)は、全て上記「地方政府と銀行とディベロッパーが吸い上げることになる。

 

これら三者はすべて中国共産党政府の支配下にあると考えれば、6月25日に投稿したある中共政府の内実を知る人の予測として書いたこと:「米中隔絶の下での中共政府の対策と個人のあり得る対策」に一致する。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12606678556.html

 

 

①お金は政府が配った紙切れで、政府が認めれば使えるが、政府が認めず別の紙切れ切り替われば使えなくなるので、政府の新札発行に注意すべきだ。それまでに、現物(外貨、金など)に替えるべきだ。

 

また、②国民の財産(金融資産)は、政府の負債だ。政府が負債を減らしたいと思えば、株式市場を操作し、株価を暴落させる、或いは、不動産を暴落させる、などの手段がある

これからのことを良く考え、お金は現物に替えるか、外貨に替えるべきだ。

 

なお、米中隔絶(つまり、中国との経済のデカップリング)は、中国習近平政権も真剣に警戒している。(補足3)

 

バブルはやがて崩壊する。中国の不動産価格も崩落する。それは既に政府主導で開始されていると思う。その結果、すべての紙幣は中国政府に戻る。似た現象があったような気がする。最大の力を持つものは、世界を定期的に混乱に持ち込んで、お金を集めることが可能である。

(以上は、一素人のメモです。)

 

 

補足:

 

1)北京週報というメディアの昨年9月の記事(下のサイト)に、「炒房(住宅投機売買)」はここ十数年の間に中国で新たに生まれた言葉で、中国の都市部における住宅商品化にともなって登場した」とある。

http://japanese.beijingreview.com.cn/nation/201909/t20190917_800178656.html

 

中国では、マンションを住むために買っているのではなく、投資のために買っている富裕層が多い。その結果、ゴーストタウン化した住宅街があちこちに出来る。中国ではそれを「鬼城」と呼ぶ。 https://business.nikkei.com/atcl/opinion/15/101059/080300060/

 

それでも尚、再燃した住宅バブルに人は金をつぎ込む。政府が金融緩和したことと、中国人は政府の発行する紙幣を信用しないからだろう。金融緩和は、不動産バブルの呼び水だった可能性がある。つまり、官製バブルその官製崩壊である。

 

2)人民元にたいする信用が失墜することを多くの人が知っているのかもしれない。実物資産の確かなものとして不動産と貴金属があるだろう。不動産の暴騰は、米ドルに交換できないので、人民元を止むを得ず不動産に交換しているのだろう。その場合人民元で利益を積み上げても仕方がない。上海総合の株価も上昇している。金価格の上昇も、中国主導なのだろう。

 

3)習近平(しゅう・きんぺい)は、5月23日、世界2位の同国経済を計画経済の時代に戻す考えはないと述べ、約束した改革を実行していないとの米国の批判に反論した。(新華社)https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-05-24/QAT4YTDWLU6901

また、7月22日、企業家を集めて、あらゆる手段を講じて市場主体(会社だろう)をしっかりと守り、市場主体の活力を喚起する必要がある。と演説した。

http://jp.xinhuanet.com/2020-07/22/c_139231101.htm

習近平は計画経済に戻る可能性を恐れる企業家を意識しているのだろう。企業家は、政権維持が中国共産党政権にとって中国経済よりも大事であり、中国人民の福祉などより遥かに大事であることを良く知っている。習近平は、その企業家の危機感を知っている。それは、MOTOYAMA氏がyou tube動画で何時も言っていることである。