1)新型コロナパンデミックと金融資産の膨張

 

世界の金融資産は、新型コロナのパンデミックで大きく膨らむだろう。各国政府が、なかば休眠状態になった観光や外食等のサービス業を支援するなどして、新型コロナによる経済的困難を乗り切ろうとしている。その為の財政支出などで膨張した政府債務のかなりの部分が、民間の金融資産の増加に繋がるだろう。

 

行政のデジタル化が進んだ国では、各世帯や産業への支援は、困窮度に応じてなされるので、杜撰な支援の比率は小さいだろう。しかし、日本政府の支援はバラマキなので、国民への支援金はそのまま預金となったり、休業支援でコロナ前よりも収益をあげる飲食店など多数出ている筈である。

 

その他、日銀や政府系基金は、日経225連携型投資信託などを購入するなどの方法で、経済刺激策をとっている。これらで溜め込まれた預金などの金融資産(マネーストック)の相当な増加が、日銀の統計に示されている。https://www.boj.or.jp/statistics/money/ms/ms2101.pdf (補足1)

 

溜め込まれたお金が、コロナ後の経済の立ち上がりに有効に効けばよいのだが、「MOTTAINAI」の国では、縮小した消費意欲が、文化として定着する可能性がある。http://www.mottainai.info/jp/about/

 

その一方、富裕層の膨らんだ金融資産は、投資先を探して外国へ流れる可能性がある。その結果、円安から、円の崩壊や大きなインフレになることを心配する。25年間デフレ脱却ができなかった我が国は、発展途上国への道に進む危険性がある。

 

2)国の借金1200兆円の嘘

 

財政情況を表すのに、国は貸借対照表(バランスシート;BS)を公表している。BSとは、金の出どころを右に、資産を左側に書いた表のことである。日本国を含め、殆どすべての国は債務超過である。ただ、政府が債務超過であることは、不思議でも不健全でも無い。国の経済全体への通貨の供給(マネタリーベース)は、通常(中央銀行を政府の一部と見なせば)政府の債務超過で行われるからである。(補足2)

 

話しの本筋ではないが、ここで一言書いておきたい。殆どのマスコミは、国のBSの債務欄合計額(2019年度、1258兆円)を国の借金と言っているが、それは嘘である。2019年度の日本の債務超過つまり正味の借金は583兆円であり、借金という言葉を用いるなら、この額を言うべきである。

 

上述のように、その金は日銀を通じて、国民にばら撒かれた金である。外国から借金をしているわけではない。(補足3)日本国が破産しないのは、国民(法人を含める)のBSを連結すれば、大きな黒字だからである。https://www.mof.go.jp/budget/report/public_finance_fact_sheet/fy2018/national/fy2018gassan.pdf

 

マスコミの危機報道などで消沈した国民の意識もあり、コロナ後に縮小したサービス業などが元の規模を回復せず、経済規模が大きく縮小してしまうことが心配される。更に、カーボンニュートラルなどの国際的陰謀に菅政権が巻き込まれ、基幹産業に痛手を被る可能性がある。それらが重なったとき、国際金融資本の円売り攻勢などがあれば、途上国へ道に固定される可能性があるだろう。

 

気になるのが、ダボス会議とそれを主催する世界経済フォーラム(WEF)が、思考力の弱い政府の経済を破壊する可能性である。その手先として動く人物を菅政権は中枢に抱えている。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12654167247.html

 

3)株式会社「アメリカ」とグレート・リセット

 

米国などの国際金融資本は、様々な手段で世界の金を吸い上げることが出来る。彼らは経済のルールも自分たちに有利に作り変えてきた。それがグローバル経済であり、人権や法治の原則も無視して作り上げた。その巨大金融資本の恐ろしさは、昨年の米国大統領選で十分知った。(補足4)

https://www.youtube.com/watch?v=zdWV2MHGSo8

 

民主主義の米国は今や存在しない。存在するのは、金融資本独裁の国“株式会社「アメリカ」”である。偽造や捏造は、主要メディアやSNSの協力で行う。裁判所も、株式会社「アメリカ」の内部機関であり、都合が悪ければ門前払いで応じる。

 

米国と中国の政治制度に、本質的な違いはない。大資本が、共産党の帽子をかぶっているか、そうでないかだけの違いである。

 

世界の金融を支配し、情報を隠蔽&独占するのだから、金融資産の殆どは世界の混乱に乗じて、最終的に米国(そして中国)に集まるだろう。必要なのは、戦争や何かのパンデミックなどの混乱である。中国は、国際共産主義と戦後のグローバリズムで、彼らの支援で作り上げられた。(補足5)

 

経済成長には、豊かな創業精神が必要であると言われる。しかし、創業精神は必要を感じたところで発生し、それほど難しいものでも無いだろう。本当に必要なのは、それを育てる金融の力と、創業精神を金融と結びつけるメカニズムである。

 

米国のビッグテックと呼ばれる企業群の多くは21世紀になって誕生している。GAFAMの内アップルとマイクロソフトが1970年代の創業だが、それらの巨大化を条件に少し遅れて巨大化したのが、その他のビッグテックである。これらの創業を可能にしたのは、将にシェアホルダー(株主)資本主義の遺伝子である。それこそ、金融とその創業を結びつける能力の源泉である。

 

株式会社「アメリカ」のシェアホルダー資本主義は、人間の歴史と文化を食い荒らそうとしていると危機感を抱いて、20世紀中頃以前の社会を取り戻そうとしたのが、トランプ大統領だった。しかし、中国など安い労働力の供給国と結託した株式会社「アメリカ」は、既に青年期を過ぎて壮年期に達していた。トランプの出現は10年以上遅かった。

 

その世界をステークホルダー(利害関係者)資本主義にグレート・リセットすると称して、世界を不況と混乱におとしいれ、世界の地理的統一と思想的統一を果たそうと企んでいるのが、世界経済フォーラムの人たちだろう。

 

そこで画策している人たちは、株式会社「アメリカ」の深層にいる人たちと同類のように思える。もっと少ない人口の楽園を、彼ら自身のために、この地球上に築こうとしているのかもしれない。神は彼らの味方なのだと信じているのだろう。

 

4)個人商店「ニッポン」

 

三橋貴明氏により、チャンネル桜での経済議論の際だと思うが、政府の財政支出増大がデフレからの脱却と日本の後進国への転落防止に必要だという議論が成されている。

https://www.youtube.com/watch?v=68BcRTbNmy4

 

その中で、三橋氏は、商品貨幣論から貸し借りの記録であるという正しい貨幣観への転換が全世界的に起こったと主張している。そして、インフレが起こらない限り財政赤字は、国民の黒字であり、良いことであると主張している。

 

これは、「インフレが起こらない限り」という前提を、あまりにも軽くあしらっており、間違い或いは政治的プロパガンダであると思う。日本のデフレは、政府の財政支出の不足が原因ではなく、民間の資金需要が無く(或いは、銀行等にその需要を見る目がなく)、創業への投資や労働生産性向上への投資が増えないのが原因である。

 

ここで意識すべきは、どのようにして社会の資金需要を増加するかであり、財政支出で資金の供給を不自然に増やすことではないと思う。三橋貴明氏や藤井聡氏は、本質的に経済文化の問題である日本のデフレを、政治の問題として取り扱っている。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12564206453.html

 

遠回りだが、教育から改革しなければならないと思う。つまり、若い知恵の採用、”学ぶ教育”から”考える教育”への教育改革(補足6)、地方分権で地方に考えさせるなど、霞が関の知恵ではなく、国民の知恵を総動員する体制である。

 

その昔、「日本株式会社」という言葉が流行った時期があった。高度成長期の日本は、世界経済を牽引すると思われ時期にあり、米国で日本車をハンマーで破壊する場面がテレビ放映されたことを思い出す。しかし、日本は株式会社では無かった。単に、個人商店のレベルだったのだ。

 

日本の株式会社の多くも、日本国政府も、個人商店の域(知恵)を超えることは出来無かった。それでは、優秀な創業者が去った後は、傾くのは当然である。つまり、個人は専門家となって、各専門の間の論理的な情報交換(つまり議論)で運営される、機能体としての会社や機能体としての国家を建設することが出来なかったのである。

https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12655760953.html (12564206453.htmlも参照)

 

勿論、現在の環境下では、財政支出を惜しむべきではない。日本は自国通貨で国債を発行可能であり、円安には差し当たりならないと見做されているからである。差し当たって出来ることは、例えば行政のデジタル化であり、それに遅れた者は救済されないという危機意識を始めとして、日本国民全てが危機意識を持つことが大事であると思う。


 

補足:

 

1)マネタリーベースは、流通通貨(紙幣や硬貨)、払い出し可能な日銀当座預金、銀行の準備預金の合計である。マネーストックとは国民や法人の現金と預金の合計である。これに金融商品の金額をプラスする指標(広義流動性)もある。

 

2)米国の中央銀行は、ロスチャイルド系ユダヤ人が株を保有する民間銀行である。この米ドル札の供給に利子をとるなら、ボロ儲けである。現在では、剰余金の一部を米国政府に納めているので、ほとんど米国政府の一機関と言えなくもない。https://www.crfb.org/blogs/federal-reserve-makes-889-billion-profit

 

3)日本銀行の株の55%を日本政府(財務大臣)が持っているが、その他の多くを外国人(多分ロスチャイルド家)が持っていると考えられている。日本政府がうっかりしていると、増資とその増資分をその外国人に保有されることになる可能性がある。もしそうなれば、日本政府の借金は本当に1200兆円を超える。ネットでは、日銀が債務超過になれば、日本政府が増資分を買い取れば良いという意見がある。しかし、日銀が日本政府の子会社であれば、それは無意味な増資だろう。そのあたりの議論は、以下のサイトにある。

https://www.kyinitiative.jp/column_opinion/2017/05/08/post374/

 

4)投票用紙や投票集計マシンやそのソフトの改竄など、民主主義の根幹である選挙制度を殆ど破壊してまでも、巨大資本(=民主党)による米国大統領府の占領が実現した。ビッグテックのフェイスブック、グーグル、ツイッターの三社は、現職の大統領が国民への広報に使っていたアカウントを削除するという暴挙に出ても、それを非難する声は大手マスコミにより消された。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12649553722.html

トランプは伝家の宝刀を抜かなかった。トランプの感覚では、大統領府という頭と米軍という手足を用いても(つまり戒厳令の下、米軍が100%協力しても)、内蔵を代えられないなら、米国には死があるのみだと考えたのかもしれない。

 

5)中国はディジタル元を国際決済通貨にしようとしている。共産党幹部は、中国の資本家と混然一体なのだろう。アリババのアリペイも中国政府に接収される可能性がたかいようだ。

https://www.youtube.com/watch?v=ALcjQRjkVmk

 

6)自由な発想は過去の学問の暗記からは生じない。強いて勉めること(勉強)は、教育の方針とすべきではない。知を愛する事(Philosophy、哲学)が西欧の近代を作り上げたことを学ぶべきである。ユダヤ人の教育として、以下のような話を聞いたことがある。彼らは、例えば「Aは善である理由を述べよ」という問題に答えさせた後、「Aは悪である理由を述べよ」という問題を与えるというのである。それにより、Aに対する深い理解が得られるのである。日本の教育とは、雲泥の差を感じる。

(2/26早朝、2,3の語句修正あり)

 

 

今日、6年前の文章が閲覧されていた。実は、最も印象深かった言葉は、注釈1に記載しているF.ルーズベルトの米国民向けの演説である。実際に歴史を動かした演説だからである。その一言が書きたくて、再録する気になった。
昨夜、池上彰氏が戦後の世界を変えた言葉について、その背景やその後の歴史の変化について紹介していた。面白く、且つ、為になる番組だったが、同時に強い不満も感じた。
 
番組では素晴らしい演説が紹介されていた。例えば、人種差別に反対するキング牧師の演説では、 “I have a dream that one day on the red hills of Georgia, the sons of former slaves and the sons of former slave owners will be able to sit down together at the table of brotherhood.”(私には夢がある。それは、いつの日か、ジョージア州の赤土の丘で、かつての奴隷の息子たちとかつての奴隷所有者の息子たちが、兄弟として同じテーブルにつくという夢である。)を筆頭にして、多くの形での人種差別をあげ、”I have a dream that "という同じ形の文章で繰り返し、その撤廃を聴衆に強く訴えている。そして、それらが心に刻み込まれるように工夫された名演説である。http://aboutusa.japan.usembassy.gov/j/jusaj-majordocs-king.html
(注釈1)
 
ケネディー大統領の演説も非常に有名である。その中の「そして、同胞であるアメリカ市民の皆さん、国があなたのために何をしてくれるかではなく、あなたが国のために何ができるかを考えようではありませんか。また同胞である世界市民の皆さん、アメリカがあなたのために何をしてくれるかではなく、人類の自由のために共に何ができるかを考えようではありませんか。」が特に有名であるが、それだけでなく世界のリーダーとしてなされた演説全体を味わうべきだと思う。http://www.jfklibrary.org/JFK/Historic-Speeches/Multilingual-Inaugural-Address/Multilingual-Inaugural-Address-in-Japanese.aspx
 
しかし、このような名演説を味わうときに、同様に重要なことは、キング牧師やケネディー大統領が凶弾に倒れたことである。その事実を深刻にそして同時に考えるべきだと思うのは、世界を動かしているのは、このような名演説を携えて登場する知性と勇気に満ちたリーダーなのだろうかという疑問が残るからである。(注2)
 
例えばケネディー大統領の暗殺の場合、明らかに綿密に計画されたものであると考えられる。そして、それを裏付ける様に、その弟のロバートケネディーもその後暗殺された。上記疑問は、ケネディー大統領が暗殺されたことだけでなく、それ以上に、その暗殺とその謎に対して米国が十分な調査とその報告を行なっていないことから生じるのである。
 
冒頭に書いた強い不満感とは、昨夜の番組は片方の視点でしかこれらの名演説にふれていないからである。つまり、「世界を変えた名言から知る戦後70年」というサブタイトルをつけながら、「本当に名言は世界を変えたのか?」という疑問について何の答えも用意していなかったからである。
 
大衆が仮に、知性と勇気をもったリーダーを選ぶことが出来れば、世界が平和と繁栄に向かうという前提が成立するかどうか?それがイエスでなければ、大統領の名演説も現実の政治の中ではなく、人文科学(文学など)のなかでのみ意味を持ち、且つ、民主主義は実際に政治を動かす勢力の隠れ蓑の意味しか無いことになる。少なくとも、その疑問に答える努力が番組内でなされなければ、視聴者である選挙権者に誤解を与えることになる。
 
注釈:
1)この同型文を繰り返して演説する方法は、20年程前にフランクリン・ルーズベルト大統領が日本の真珠湾攻撃を非難する演説をラジオで行なった時にも用いられている。http://ameblo.jp/shinjiuchino/entry-10933130759.html 既に大統領は、無線傍受により攻撃を知っていたが、日本の不意打ちを強調して反日感情を全米に醸成する目的で、“Last night, Japanese forces attacked Hong Kong. Last night, Japanese forces attacked Guam.” と“昨晩、日本軍はXXを攻撃しました”を繰り返す方法を用いている。真珠湾攻撃の経緯を知っている日本人にとっては、これを聴いた時に米国民が抱いた反日感情の強さと同じ程度に、ルーズベルトの狡猾さに腹立たしく思うだろう。
 この演説は、キング牧師のものとは全く歴史的な役割が異なるが、聴衆に訴える手法は同じだろう。また、米国の政治的な強さは、裏舞台での緻密な戦略立案の後に、このような演説で国民の力を結集出来るルーズベルトのような政治家が存在することだろう(又は、だったのだろう)。
 因に、日本の民主党があれほど無様な姿を晒したのは、舞台裏(裏舞台ではなく)の協力が得られなかったからだろう。別の言葉で言えば、自分達が人形でありながら、自分の意志で動こうとして舞台裏に嫌われたのだろう。
 
2)キング牧師の演説の最初の方にこの様な文章が出てくる。
文章、しかも、憲法という形で書かれた”ことば”でも、100年間実現しない現実について、不渡手形という強い表現で非難している。
 
”100年前、ある偉大な米国民が、奴隷解放宣言に署名した。今われわれは、その人を象徴する坐像の前に立っている。この極めて重大な布告は、容赦のない不正義の炎に焼かれていた何百万もの黒人奴隷たちに、大きな希望の光明として訪れた。それは、捕らわれの身にあった彼らの長い夜に終止符を打つ、喜びに満ちた夜明けとして訪れたのだった。
しかし100年を経た今日、黒人は依然として自由ではない。100年を経た今日、黒人の生活は、悲しいことに依然として人種隔離の手かせと人種差別の鎖によって縛られている。”
”われわれの共和国の建築家たちが合衆国憲法と独立宣言に崇高な言葉を書き記した時、彼らは、あらゆる米国民が継承することになる約束手形に署名したのである。この手形は、すべての人々は、白人と同じく黒人も、生命、自由、そして幸福の追求という不可侵の権利を保証される、という約束だった。
今日米国が、黒人の市民に関する限り、この約束手形を不渡りにしていることは明らかである。”
 
 
 

島根県は、明治時代に竹島を県の所管とした222日を「竹島の日」と定め、毎年松江市で式典を開いている。昨日も、日本政府及び島根県の関係者約200名が参加し、松江市で「竹島の日」記念式典が開催された。

 

式典で丸山島根県知事は、「竹島は、わが国固有の領土だ。韓国と外交の場で、竹島問題が話し合われるよう強く要望する」と述べて、外交交渉による解決を政府に求めた。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210222/k10012880651000.html

 

今朝の及川幸久氏のyoutube チャンネルでも、この件について触れて、以下のように話している。この動画では間違いが多いので、その部分は修正しておく。

 

 

① 竹島は100%日本の領土、日本固有の領土である。

② 問題解決の障害の一つとして、19651月に日韓両政府(宇野宗佑議員と丁一権首相の署名)で結ばれたと報道されている“竹島密約”を取り上げている。日本の総理大臣は佐藤栄作、韓国大統領は朴正煕だった。その年の6月、日韓基本条約が締結された。

 

この及川氏の話は、間違いが多い上に、論理性を欠いている。そこで、以下のコメントを書いた:

 

竹島問題は、日本の敗戦及びSCAPIN677に始まります。この時、竹島は日本領から除外されました。サンフランシスコ講和条約は、これへの新たな取り決めはありません。米国による日本と周辺諸国に打ち込まれた楔の一つで、北方領土問題も同様です。これに言及しないで、100%日本の領土というのは、別の観点から、米国の対日戦後政策に協力するものです。

 

密約の内容として報じられているのは、尖閣問題と同様、「双方が領有権を主張することを認め合う」というものである。(補足1)この密約の存在は、日韓基本条約に関する秘密文書として、20058月韓国盧泰愚政権により公開されたと、産経新聞が2007320日付け紙面で報じている。

 

同年同月27日、衆議院議員鈴木宗男氏により国会で質問され、安倍総理は「報道を承知しているが、密約は存在しない」と答弁している。答弁書は、以下の質問の頁にリンクが貼られている。http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a166144.htm

 

この件、それ以降は有耶無耶になっているのだろう。(補足2)それが、日本の政治の愚かな所であり、日本国民も殆ど政治に関心がないことの証明である。我家のトイレに吊るされたカレンダーには、222日は竹島の日ではなく、猫の日(補足3)と書かれている。

 

竹島問題については、201992日にブログ記事としてアップしている。https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12517934266.html その中で:

 

1)竹島はGHQの指令(SCAPIN-677)により日本行政区域から除外された。そして、日本漁船の操業出来る区域の境界線として、マッカーサーラインを示した。(SCAPIN-1033

 

2)それらが、サンフランシスコ講和条約で廃止され、竹島が日本領土となることを恐れた李承晩は、マッカーサーラインをそのまま韓国の主権が及ぶ範囲として決定した。それが李承晩ラインである。

 

3)SCAPIN-677の指令と異なった合意がサンフランシスコ講和条約でなされなかった。

 

4)日韓基本条約と同時に、1965年、李承晩ラインの廃止と日韓漁業協定が締結された。この時、日韓での拿捕された日本漁民と日本国内刑務所で服役中の朝鮮・韓国人犯罪者との引き渡し交渉での合意した。

 

以上から、実質的に日本政府は竹島を韓国領土として認めたことになると書いた。日本国民の誤解は、自民党政府(佐藤内閣:1964/11/9~1972/7/7)の二枚舌外交による。更に、サンフランシスコ条約で明確にされなかったのは、実質的に日韓の間に据え置かれた“棘”としての機能を、米国政府が、日米間の同盟関係の中で期待したことを暗示している。(補足4、5)

 

日韓の問題は根が深いので、補足4を10時35分、補足5を11時0分に夫々追加しました。

 

 

補足:

 

1)同じ台詞が、日中国交回復の際の鄧小平の言葉として残されている。田島高志、「外交」誌、第18号(2013年3月)“尖閣問題「中国は話し合いを控えたいとし、日本側は聞きおくに留めた」鄧小平・園田会談同席者の証言

http://www.kiip.or.jp/societystudy/doc/2013/20130703_gaikourejyme_Tajima1(gaikou18).pdf

 

2)この竹島密約については、Daniel J. Rohにより単行本として発表されている様だ。その翻訳本は、草思社により2008年に出版されている。書評を以下に引用しておくので、参考にされたい。https://www.jstage.jst.go.jp/article/asianstudies/55/4/55_86/_pdf 尚、Daniel J. Roh氏は、韓国ソウル市生まれの韓国系の方の様だが、国籍はわからない。https://gendai.ismedia.jp/list/author/DanielRoh

 

 

3)「猫の日」は日本の猫の日実行委員会が1987年に制定した記念日であり、222日に定められている。猫の日は世界各国で制定されており、ヨーロッパの多くの国がWorld Cat Dayとしてる日は217日、ロシアは31日、アメリカ合衆国は1029日。ウィキペディア参照。

 

4)米国の対日政策は、日本を二度と独立国として立ち上がれないようにすることである。それは、米国は思いのほか深い痛手を、太平洋戦争で被ったと意識したことを意味する。戦後、文化的に理解できない日本に対して、徹底して骨抜き政策をとった。それが占領軍において、諜報活動や検閲を担当した連合国軍最高司令官総司令部参謀第二部 (G-2)の仕事だった。数千冊の著書を公的機関等から排除するなど、日本に対して焚書坑儒と同じことを行い、日本の戦争犯罪意識を日本人に固定化することを狙った。米中国交回復に際してキッシンジャーとニクソンが、「日米安保条約は二度と日本が軍事を持たないようにする瓶の蓋である」と中国首脳に語ったことを、日本人は思い出すべきだ。

 

5)韓国の建国の基礎にあるのは反日である。それは以前、朝鮮併合の失敗についてなどの記事で何度も書いてきた。

 

 

つまり、韓国の反日は、日本に統治されたことに対する自己嫌悪と中華意識から来るものである。

 

その根本にあるのは、長年中国の支配下にあり、国民の殆どが文盲であった李氏朝鮮時代の両班以下の下層民(白丁ら)の苦しみである。その恨み辛みを、強国である中国にぶつける事ができないので、忘れるしかない。その忘却のための妙薬となったのが、反日である。日本統治への恨みと、持って行き場のない中国に対する長年の恨みの解決策としての反日が、韓国の礎である。それが、韓国が5つの国慶日の中に50年ほどの日本帝国の影響下からの脱出に関するものを3つ入れ、反日気分を盛り上げていることからも判るだろう。