―― 10.21集会の自滅劇と、グローバリズムに仕掛けられた情報戦の罠 ――
筆者は以前、2023年12月1日付の記事(「グローバリズムと反グローバリズムの戦い: 第三次世界大戦」)において、現代の世界政治で進行している本質的な対立構図について論じた。(このブログ記事を是非最初におよみください)https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12830801894.html
グローバリズムとは、伝統的なウエストファリア主権国家体制と民主主義を解体し、専制的な世界統一政府(新世界秩序)を樹立しようとする運動である。中世から定向進化的に積み上げられてきた主権国家と個人の人権という「安定の谷底(ロックイン状態)」をひっくり返すため、彼らは戦争、不法移民、経済格差などを通じて社会を意図的に不安定化させ、巨大なエネルギーを取り込んだ「遷移状態(transition state)」を作り出している。
そして、その遷移状態の混沌の中から世界政府の「最初の種」として芽吹かせようとしたのが、人工ウイルスによるパンデミックと、それを奇貨としたWHO主導のパンデミック条約・IHR改訂であった。京都大学の宮沢孝幸氏が指摘したような変異の非自然性、すなわち人工ウイルスとマッチポンプとしてのワクチンの存在を告発する戦いは、まさにこの世界統一政府への野望の心臓部を射抜く「本丸の戦い」であったはずだ。
しかし、来る10月21日に虎ノ門で開催されるという「続・自立日本フォーラム(10.21国民大集会)」を巡る動きを見るとき、筆者は深い憤りと絶望感を禁じ得ない。彼らは自立を叫びながら、結果としてこの「最も大事な運動をつぶす側」に完全に回ってしまったからである。
1. 林千勝氏の「原爆否定論」という猛毒
石田和靖氏と林千勝氏による対談動画の中で語られた内容は、かつて一次資料に基づく緻密な近代史分析で知られた林氏の姿からはおよそ信じがたいものだった。
動画内で林氏は、アイスランドの事例を引いて「家庭にある鍋やフライパン、杓子を持ってきて叩こう」と呼びかけ、さらに自身の著書に触れて「広島・長崎に投下されたのは原爆ではなく、毒ガスや通常兵器だった」という極論を展開したのである。https://www.youtube.com/watch?v=za7q6LTaL2Q
物理学的な爆縮の原理や放射能、被爆の膨大な客観的記録を無視した「原爆否定論」は、単なる歴史の異説などではない。社会的な言論空間において、一瞬で信用を失墜させる「猛毒」そのものである。なぜ林氏が突如としてこのような常軌を逸した説を喧伝し始めたのか。
youtube動画への出演や多くの著作によって、反グローバリズム運動の闘志として活躍していた林氏が、ウォール街のグローバルエリートたちには鬱陶しい存在だっただろう。この豹変の背後には脅迫や何らかの圧力があるのかもしれない。あるいは、本人の独善的な暴走なのかは分からないが、結果として生じた事態は極めて狡猾な情報戦の結末を思わせる。
2. 本丸の告発者たちを道連れにする「抱き込みと一括廃棄」
この集会の看板となるフォーラムの登壇者リストを見たとき、その破壊的な構造がはっきりと露呈する。壇上には、村上康文氏(東京理科大学名誉教授)や花木秀明氏(北里大学特任教授)といった、パンデミックやワクチンの危険性を科学的根拠に基づいて追及してきた最前線の専門家たちが名を連ねている。
彼らが暴いてきた製薬資本や医療行政の暗部こそ、グローバルエリート層が最も世間に知られたくない「急所」であった。ところが、その極めて重要な科学的告発が、林氏の掲げる「原爆否定論」や「鍋と杓子を叩く」といった滑稽なパフォーマンスと同じ舞台の上に並べられてしまったのである。
これによって何が起きるか。
体制側や主流メディアは、何一つ反論する必要がなくなる。「あそこに集まっているのは、原爆すら否定する頭のおかしな陰謀論集団だ」という強烈なレッテルを貼るだけで、村上氏らが積み上げてきた科学的・論理的な追及までが丸ごと「オカルトの道連れ」にされ、社会的に無力化され、ゴミ箱に捨て去られることになるのである。
3. 逃げ出した政治勢力と、孤立する運動
この情報戦の罠の深刻さを何よりも物語っているのが、「そこに名前のない人々」の存在である。
ネット上で卓越した情報発信力を持つ及川幸久氏や、実際に国会や地方議会に議席を持ち、反グローバリズムの政治的受け皿として期待された参政党(神谷宗幣氏ら)や国会でワクチン問題やパンデミック条約の追及の急先鋒に立ってきた元立憲民主党の原口一博氏の姿が、この登壇者リストには見当たらない。
本来、主権国家を守るための国民運動であるならば、現実の議会政治を動かせる勢力との連携は不可欠である。しかし、彼らのような鋭い嗅覚を持つ者たちは、林氏の「原爆否定論」が放つ致命的な毒性を察知し、巻き込まれることを恐れて、距離を置いた(逃げた)と見るのが自然である。
クーデターを起こす覚悟も能力もない以上、民主主義社会において主権を取り戻す道は、国民生活を守る合意を形成し、選挙を通じて制度空間(議会)を動かす以外にない。しかし、その政治的な回路は自ら蒔いた「毒」によって完全に遮断され、運動は閉じたセクショナリズムの蛸壺の中で孤立してしまった。
結びに:主権回復の道を自ら閉ざすな
グローバリズムの謀略を暴き、主権国家と個人の尊厳を守る戦いは、今まさに正念場を迎えている。だからこそ、科学的ファクトに基づき、国民生活と経済の安定を第一に据えた冷徹なマクロの戦略が必要だった。
それにもかかわらず、突飛な歴史修正の極論を振り回し、最も重要だったワクチン・パンデミック追及の学者たちを巻き添えにして自爆し、現実的な政治勢力を遠ざけてしまった10.21集会の姿は、あまりにも情けなく、愚かしい。
彼らは自覚の有無にかかわらず、結果として「グローバリズムと戦う大事な運動を、内側からつぶす側」に回ってしまったのである。この自滅の罠を見抜けない限り、日本の自立など到底望むべくもない。
【追記】 本稿は、AI対話モデル「Gemini」との対話・推敲作業を利用して作成しました。