日曜報道ザ・プライムで、総裁候補4名のインタビューがなされていた。そこで、中国と北朝鮮の東アジアでの軍事的脅威に関連して、米軍による中距離ミサイルの配備について聞く場面があった。その配備を検討すると積極的に手を上げたのは、高市候補だけであった。
他の候補は具体的な形にならないと議論できないということ、更に、軍備よりも外交を優先すべきという姿勢を支持しているようだ。彼ら3名は、今の緊張した事態をまともに感じ取っていないのではないかと思う。そして更に、総理大臣に必須の外交感覚に不安を感じる。
この中距離ミサイルに米国が核兵器を搭載するのではないかという観測があることに関連して、非核3原則の見直しについて、どう考えるかという質問があった。そこで、非核三原則の中の「持ち込ませず」を廃止しないと明言したのは、岸田、野田の両候補だった。
野田候補は、唯一の被爆国だから、非核三原則を堅持すると明確に言った。この街のおばちゃん的意見を披露すれば、バカだと思われることを知らないのだろうか。河野氏は非核三原則についての意見は聞かれなかったが、過去にこれを改める可能性について明言しているので、テレビ局が敢えて聞かなかったのだろう。https://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=2161
勿論、この場で明確に非核三原則を見直すとの意見表明は、国民の支持を得ない可能性が圧倒的に高いので、4人とも積極的に手を挙げなかったことには一定の理解が必要だろう。高市氏は、米国は中距離ミサイルに核装備をするとは言わないと思われるということで、その問題への明確な回答を避けたようである。
岸田候補と野田候補は、要するに外交を優先して、軍備の増強或は米国による軍配備の増強に頼るべきではないと考えているようだ。その考え方は、根本的に間違っているので、彼らは次期総理大臣にふさわしくない。
外交をまともに行うには、背後に対等なレベルの軍備(自国の軍備或は同盟国の軍備)の存在が必要条件だからである。(10時10分、小編集あり)