北野幸伯氏の動画を見た。北野幸伯氏は「クレムリンメソッド」という本の著者である。その中には、世界の現実主義政治とはどのようなものかが書かれており、その実態を知らなければ、日本の今後は非常に危ういと指摘している。
ここ数年、北野氏が警告をしているのは、中国、韓国、ロシアを中心とした日本包囲網の存在である。その一角であるロシアを日本の味方に取り込むことは、日露平和条約の締結と経済協力で可能となる。それは、日米の緊密な関係を維持しながらでも可能であると指摘している。
この防衛上大きな利益となる日露の連携は、米国が戦後と冷戦時代に仕組んだ北方領土問題が障害となっている。(補足1)この外交枠組みの大きな転換は、この領土問題を棚上げにすることで可能となる。日米露の提携は、トランプの考える方向とも一致するだろう。中国共産党政府の本質が見えた今、日米の軍事を含めた絆を強めること、そして、ロシアとの平和条約締結と経済的連携を強めること、などのタイミングでもある。
そのためには、日本国民はガラパゴス状態から抜け出さなければならない。
勿論、北野氏をプーチンから派遣されたスパイと見ることは可能だが、それは中国や韓国の日本在住のスパイたちが努力して、日本人にサジェストする視点だろう。
その動画は、「靖国参拝が大バッシングされた本当の理由:中・韓が世界でばらまく反日プロパガンダの恐ろしさ」と題する動画である。ここで主題に取り上げている田中上奏文は、中国国民党政府により1930年頃つくられた偽書であり、英訳されるなどして世界中にバラ撒かれた。
https://www.youtube.com/watch?v=Udey1_kOQ18
この反日プロパガンダは、世界に反日の空気を作り出し、最終的には日米戦争につながった。しかし、それを知る人は日本の大衆の中には少ないだろう。その同じパターンを現在も繰り返しているという。是非その最初の10分程を聞いてもらいたい。
次に、その安倍総理の失敗の靖国参拝について述べたのが、以下の動画である。
https://www.youtube.com/watch?v=YaC0fp1JlBc 視聴者から、ほとんど何の反応もないので、サムアップするとともに、以下のようなコメントを投稿した。
日本の政治家は薩長とそのグループが未だに抑えている。戦争で200万の軍人と100万の民間人の死者を出しながら、大日本帝国政府が憲法という衣は着替えているが、令和の政府にそのままつながっている。
あれだけの被害を出しても、革命もクーデターも起こらなかった。その上、何の反省もなされていない。そして、政権与党の自民党の人たちとその応援団らは、日本国民が法廷を開いてあの戦争の責任者を裁いた時、その被告人となるはずの人間まで合祀した靖国神社に参拝するべきだと言っている。XXとしか言いようがない。
補足:
1)何度かあった2島返還による平和条約締結は、主に米国の反発とそれを利用した国内政治勢力の妨害により流産した。http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/311439.html