武田邦彦中部大教授が、CBCテレビ(名古屋)のゴゴスマという番組で、日本人女性が韓国観光中に、韓国人男性により白昼に人通りの多い路上で暴行された事件について、一部暴言を吐いたとしてネット上で批判が集まったという。その件に対して、翌日の番組で石井キャスターにより、不適切な発言があった旨の謝罪があった。この武田発言と石井氏による謝罪の両方とも聴いていたので、出演者が感情に走りすぎた番組にたいし、適切な謝罪があったと私は評価した。

 

その発言の問題部分と武田発言の部分を切り取った動画は、ツイッター上にアップされている。https://twitter.com/montagekijyo/status/1166307031797485568

武田邦彦氏の最初の発言は:「路上で、日本人の女性観光客をその国のね、訪れた国の男が襲うなんてのはね、こらあもう世界で韓国しかありませんよ」であった。これには同席した人から、それは言い過ぎですよと言う発言があった。

 

この暴行事件は、韓国の大統領を先頭に政治家からマスコミなど全てが煽った反日の空気の中で起こったのであり、従って「韓国しか起こり得ない」という趣旨の説明が武田氏よりあった。実際にあのような犯罪は、現在の韓国以外では起こり得ないだろう。勿論、もっと残酷な犯罪はあるが、それは刺激された愛国主義(パトリオティズム)が原因ではないので、夜中とかの犯行になる筈だからである。

 

生番組であり、非常に腹がたった武田さんの過激すぎる発言だが、即座に周囲から反論がでているので、それほど騒ぐ必要はない。それで騒ぐのは、言論の自由の妨害になるだろう。その次に起こった問題発言は、「そらあ、日本男子も韓国女性が入ってきたら暴行しにゃいかないからね」も、「そのような考え方をする人が日本人に現れる可能性もあるから、韓国での日本人女性暴行は許されない」と補足している。

 

以上の武田邦彦氏の発言は、飲み会でならありそうな発言だが、テレビ番組では日韓の両国民間の憎しみを増幅するので、慎むべきである。しかし、武田教授と雖も生身の人間である。あの場面であのように韓国擁護の朴一氏と対峙しての議論では、あの様になってしまう危険性は予測される。それが生番組の恐ろしいところである。従って、この件は武田教授の責任というよりも、あのような設定で生番組を作ったテレビ局の責任であると、私は思う。

 

支持できる発言ではないが、日本人の感情を代弁した発言でもあり、そして、番組担当者も番組設定上のミスであることを謝罪しているので、幕を引いて良いと私は思う。

 

最近の「ヘイトスピーチはどこでもどういう理由でも厳に慎むべきである」という考えはおかしい。「どういう反感をもっていますか?」と問われたとき、真にヘイトしているのなら、ヘイト発言をするのは当然である。それは真の和解の前提条件でもある。