昨日の「マット安川のズバリ勝負」のyoutube公開動画を視聴しての感想。ゲスト解説者の潮匡人氏の核武装論や日露平和条約に対する考え方がさっぱり理解不能である。https://www.youtube.com/watch?v=SvrWPQHOwkQ
この潮氏は、日本の評論家などによる核武装論を、「自分は軍事の専門家だが、そのプロセスや国際的影響などを考えれば、非現実的である」と元自衛官の経歴を武器にして、葬っている。どこが非現実的なのかという具体例は一切あげていない。更に、核兵器を超える能力をもつ戦略兵器が開発されている今、長期計画で核武装を考えるのは馬鹿げているという始末。
どんな兵器かというと、極超音速飛翔体というのをあげている。その飛翔体がマッハ5で飛んだとしても、衝撃波はすごいかもしれないが、核兵器ほどの破壊能力はないだろう。何を積む兵器なのか?やはり、迎撃不可能な核兵器と違うのか? そこで以下のようなコメントを書いた。
コメント1:(17分)潮氏は、100年後の核兵器より強力な兵器の原理として、一体何を想定しているのか? 極超音速飛翔体のどこにそのような能力があるのか? いい加減なことを言うな。専門家ズラするな。
更に、ロシアとの平和条約交渉に関連して、戦後日本の伝統となっている「米国の犬的対応」をすべきだと言っている。この人は、平和条約の意味を知らないのではないのか?第二次大戦のとき、如何にソ連がひどいことをしたかは、プーチンも良くわかっているだろう。しかし、ロシアはソ連ではない。また、戦争で負けたのは日本であり、ソ連ではない。更に、現在軍事的に圧倒的に強いのは、ロシアであり日本ではない。
平和条約は、戦争に最終的なピリオドを打ち、未来志向の関係に入ろうという重要な条約だと、素人ながら、私は理解している。賠償金の要求も今後しないという約束も、日ソ共同宣言の時のようにしてもらわないと困る。さっさと歯舞色丹を返してもらい、日ソ平和条約を締結しようとした時、ダメを出したのはダレスかだれかではなかったのか。第一、サンフランシスコ講和条約で日本は択捉国後を放棄していることを忘れてもらってはこまる。
そこで以下のようなコメントを書いた。
コメント2:国後択捉は我が国の固有の領土という宣伝は、米国と戦後米国の犬状態の自民党政府が作ったもの。鈴木宗男氏の国会質問関連の衆議院資料(平成18年)を見れば、国会において吉田茂総理と西村条約局長は、国後択捉はサンフランシスコ講和条約で放棄した千島に入ると答弁している。(平成十八年二月十五日提出質問第七三号)そんなことも知らないで、或いは隠して、この問題を議論するなと言いたい、何が玄人だ。
このような人が電波でいい加減なことを喋ると、まともな意見がかき消されてしまう。確かに、核武装論は非現実的な印象はある。しかし、米国の核兵器を共有するというNATOと同様の国防政策は可能かもしれない。それを門前払いするのは非常におかしい。石破だって言っていたではないのか。
日露の新しい関係は、米国のアジアにおける存在感がなくなる将来を考えると、なんとか実現すべきである。この人は、そのようなことも何もかんがえていないのだろう。中国が東アジアの覇権国になる可能性が非常に高い。
そして、核保持の統一朝鮮が中国の番頭のような顔をして、慰安婦だとか、徴用工だとか、植民地支配とか持ち出して、永遠に日本をいじめる可能性もある。そこでまともな独立国になれるかどうかは、広い視野で日本の未来を考える必要がある。その一つが日露関係である。あなたは反日分子ですか?潮氏にそう聞きたい。