最近のマスコミやそれに対する国民一般の応答をみていると、日本はやはり半世紀後にはギリシャやスペインなど過去の国になると思わざるを得ない。そのような国家になってしまったのは、米国が日本国家の中枢を潰したことが第一の原因だろう。そして、今でもA氏のような、米国のために発言するような人が国会やマスコミには大勢いる。

そのA氏は、「アントニオ猪木など国会に送るべきではなかったのだ」と、今回の猪木氏の北朝鮮訪問を非難している。米国のために働くのなら、そう言うだろう。日本の国会に骨のあるやつは不要だから。https://www.youtube.com/watch?v=-TszeG61i-E

上記動画でA氏は、北朝鮮との狭いパイプの維持に出かけたアントニオ猪木氏を批判している。米国は、朝鮮戦争を終結せず、休戦協定を無視して軍を半島から撤収させず、その上毎年北朝鮮攻撃を想定した演習をやってきた。北朝鮮の核を含めた軍事増強は、再開する可能性のある朝鮮戦争に備えたものとは知らないのか、知っていたなら米国の事情を斟酌し発言しているのだろう。

米国が朝鮮戦争を”保存”した目的は、米国が東アジアに米軍を置く理由をつくることにあった。その理由は、日本の再軍備を無くすることや、中国やロシアに睨みを利かすことだろう。日本人拉致は、自国民に米国側の人間のふりをさせて、韓国等への諜報活動やテロ行為を行う為である。つまり、日本人拉致の原因の一つは、米国のアジア戦略にある。日本人は平和ボケしているが、あの国は戦時体制下にあることを忘れてはならない。

小泉政権の時に、北朝鮮との講和と拉致被害者の取り戻しができなかったのは、米国の邪魔が入ったからだろう。それを青山議員はどう思うのか。何度も同じことを書くが、拉致問題に関して日本国民は重要なことを忘れている。それは、自国民の命と安全を守るのは日本国政府の責任であるということである。その責任を果たせなかったことに対する原因を明確にし、その上で日本政府は本来なら謝罪しなければならないし、その上で対策を立てなければならない。それを北朝鮮の責任だけで済ますのでは、いつ何時、今度は例えばC国に日本人が拉致されないとも限らない。

猪木氏は、イラクでの人質救出を独自の判断でやった。その実績に対抗するくらいの実績を青山議員は上げているのか?

現在、北朝鮮と戦争状態にあるのは米国であり、米国と北朝鮮との戦争が始まらない限り、日本は北朝鮮と戦争状態にはない。今回も、北朝鮮とのパイプを維持するために出かけたのであり、それを北朝鮮のスパイの様に言うのは理解できない。先ず、青山議員が具体的に拉致問題解決の為にやったことを話してからにしてもらいたい。

米国と北朝鮮が戦争状態になれば、恐らく北朝鮮は崩壊するだろう。その際、北朝鮮が核ミサイルで攻撃するのは日本の大都市である。その最悪の場合、一発の核ミサイルで100万人以上の死者が出る可能性がある。現在、問題の前面にあるのは拉致問題ではなく、この北朝鮮と米国との戦争を避けることにある。それに猪木議員は言及して、拉致問題はそれほど大きくはないといったのだろう。

青山議員は、単に米国の宣伝係のように、ブログで米軍がすぐ攻撃するようなことを言ってきたのではないのか?本当に日本の為に働くのなら、米国に対北朝鮮との講和と日本の北朝鮮や中国の核兵器に対する抑止力を如何に確保するか考え、行動することではないのか。

上記動画でコメントを書いたが、ほとんど支持は得られない。国民一般に政治能力などないことの証明である。民主主義など、大きく修正しなければ、国はもたない。