今朝一時間前にリリースされたワシントン・ポストのニュースでは、米国は北朝鮮は既にICBM搭載可能な核の小型化に成功しているらしいと発表した。また、トランプ大統領は火曜日の8日「北朝鮮の米国への脅迫が続けば、世界が未だ経験したことのない憎しみと攻撃に曝されるだろう」との厳しい警告を発した。
 
この速報記事は、ワシントン・ポスト紙では一時間前にだされ、FX市場で僅かだが、有事の円買いが進んだ。恐らく、この北朝鮮へのトランプ大統領の強硬姿勢は、先日のティラーソン国務長官の談話にあるように、今後ミサイル実験をしなければ話し合う用意があるとの対話路線と対をなすと考えられる。
 
北朝鮮がそろそろ潮時だと考えるべきであり、あまり楽観しすぎると本当に爆撃があるかもしれない。先の世界大戦は、ポーランドの実力を顧みない強硬姿勢が、ドイツの侵攻を生み始まった。その裏には、英国のポーランドの独立を保障するという甘い囁きがあったのだろう。今回は、ロシアや中国の支持がそれに当たる。
 
しかし、ロシアや中国も米国と核戦争をするつもりなど毛頭ない筈である。それに、米国は手順を踏んで、今回の警告を出している。心配なのは、金正恩はまともに助言を与えるスタッフを持たないことである。金正恩の知性が、まともな判断をすることを期待したい。