昨日の大阪府知事及び大阪市長選挙は大阪維新の会の勝利に終わった。大阪での改革の火が消えなかったようなので、一安心である。ネットでは橋下氏は全体主義者とか賞味期限切れというような悪意ある宣伝が見られる。大阪で始まった平成維新の活動は、大阪都構想とその先の道州制導入を切っ掛けにして、東京に一極集中する現在の日本の姿を、地方分散型に変えようとする運動であると思う。
それは、霞ヶ関の官僚機構は全国支配から関東支配に縮小するように強制されるため、官僚たちにとっては自分たちの天下りなどに影響するため脅威である。当然のことのように、維新運動を破壊する工作を行うだろう。丁度明治維新の際の一橋の巻き返しである。
その手先として動いているらしい人に、内閣参与で京大工学部の藤井聡がいるのではないだろうか。以下のネット記事を見るとそう思わざるを得ない。
大阪維新の運動を、東京コンプレックスだという、感覚的で非論理的な批判をおこなっている。こういう土建屋的人物(氏は土木が専門)が政治に口出しをするから、日本がダメになる。土木関係者にとって霞ヶ関は金のなる木であり、その根元に栄養が行かなくなったら困る。だからそんなことを言うのだろう。
話は変わるが、名古屋地区に住む理科系人間にとって、栄の丸善は馴染みの本屋である。その丸善丸栄店が閉店する。(読売新聞朝刊、11/23)本屋が儲からなくなったのも一因だが、名古屋の中心が徐々に栄から名古屋駅周辺になってきているのも大きな原因だと思う。それは、東京一極集中の結果の一つである。東京から最も近い名古屋は名古屋駅である。リニアが開通すればますますその傾向が強まる。
このままだと、この10年位で大阪の地盤沈下が加速され、日本の経済構造や政治構造は益々歪な構造になる。もし、富士山噴火とか首都直下型大地震がおこれば、日本は経済的に壊滅状態となる。同時に政治は混乱し、世界の中での日本の地位は大きく低下し、世界の孤児となるだろう。
地方分権型社会の構築、道州制、大阪都構想、全て二枚腰の日本を作るという視点から見た新しい日本の設計図なのだ。