重粒子線治療 臨床試験参加に向けて その4 | 眼窩腫瘍・・・ 君の名は腺様嚢胞がん

重粒子線治療 臨床試験参加に向けて その4


いよいよインフォームドコンセントです。

5Fのナースステーションで行います。
えっ!ナースステーションで?
5Fは病室フロアーです。
時間になったので、ナースステーションに行きました。

「先生は未だお見えになっていないので、
こちらでお待ち下さい。」と看護師さんが、
入院患者が食事等をするディルームに
案内してくれました。

「んー、来週にはここで食事をしているのだな。」
などと思いながら、あちこち見て回りました。

患者さんが自由に書けるノートも置いてあります。

「食事がまずい・・・」
「3年間断続的にお世話になりましたが、
食事の内容が変わっていません・・・」

どうも、病院食は期待できないようです。
ガックリ・・・。

そうこうしている間に予定時間を30分近く過ぎています。

検査の段階で、何か問題があったのか?

ドキドキドキドキドキドキ・・・。






やっと看護師さんから呼ばれました。

インフォームドコンセントは、
ナースステーションの中にある面談室で行いました。

前回、外来のときのお話させて頂いた先生ともう一人、
2名の先生、妻と私、4名でのインフォームドコンセントです。


先生: 「他への転移もなく、臨床試験の適用となります。」

との第一声から、
PET、CT、PET-CTの画像を映して、
病巣の説明をして頂きました。

PET-CT画像はカラフルで綺麗でした。
ちゃんと癌がPETに反応して、綺麗に光っています。

その後、重粒子線治療の予想効果と副作用について
説明をして頂きました。
ほぼ、その内容は以前説明の通り、次のようなものです。

・視神経に当たるための視力低下
・涙腺に当たるためのドライアイ症状の発症
・眼球に当たり白内障や網膜剥離の発症
・筋肉や血管に当たり眼圧が上がり緑内障に・・・
・皮膚が日焼けの状態なる
・眉毛、まつ毛の脱毛

今回は照射方向の説明もありました。
前方、側方、斜め後方から照射するとのことです。
そのため、前方と側方でオーバーラップするところに
高い確率で副作用が出るという説明がされました。

まぁ、副作用について聞かされると、
改めてヘコむのですが、仕方ないです。

臨床試験に参加するために、
4人で同意書に自書氏名、捺印をしました。

説明して頂いた内容は、文書として頂けます。

一部抜粋すると、以下のように書かれていました。

・組織型 腺様嚢胞癌

・TNM分類: ycT2bN0M0

 TNMは癌を分類する方法です。
 ycは意味が分かりません。
 T2bは、2.5cm以下の腫瘍で骨膜に浸潤がある
 N0M0は、日本人メジャーパイオニアの元選手の名前ではなく
 Nゼロ(リンパ節転移無)、M0(遠隔転移無)という意味です。

・あなたの病気は左涙腺原発腺様嚢胞癌です。
・5月に可及的切除生検施行したが残念ながら残存しています。
・現在、左外直筋外側に限局した長径25mm腫瘍をみとめます。
・左外側直筋、左上直筋、左眼窩骨膜に浸潤しています。
・但し、眼窩の外への浸潤は認められません。
・この病変をそのままにしておくと腫瘍は増大し、
 視神経、眼球へ浸潤し、眼痛、複視、視力障害などを
 生じる可能性があります。さらに頭蓋内にも浸潤し、
 髄膜炎を惹起したり、脳の障害を招くことになります。
 また他臓器転移を来して最悪の場合には生命にも影響がでると
 考えられます。
・治療法としては左目を含めて残存腫瘍摘出する方法
・通常の放射線治療
・重粒子線治療となります。
・再手術が考えられますが、温存手術では根治を期待しにくく、
 眼窩内容除去術では術後のQOLが著しく低下することから、
 あなたは手術を希望されませんでした。
・また組織型から通常の放射線治療や化学療法では
 十分な効果が期待できないと判断されました。
・あなたの場合、重粒子線治療では臨床試験となります。

良くまとまった文章です。

さすが、頭の良い先生達が書いた文章!