クジラの気持ちはよくわかる。 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

本の整理をしていると安部公房の著書『死に急ぐ鯨たち』(文庫本)が出てきた。
我が青年期ごろ、彼は小説家として、評論家、劇作家として時代の寵児のような存在だった。
芥川賞を受賞し、その後、数々の小説を発表しノーベル文学賞の候補にも上がっていた。
彼の経歴はちょっと変わっていて、
東京大学医学部を卒業したが医師免許は持ってはいない。
医師の国家試験を受けないという条件で、東大医学部の卒業が認められたという。
この論理は、何?というところだが、
その条件で、一応は卒業証書を手にしている。

この本『死に急ぐ鯨たち』の表紙には、おそらく著者本人の手書き文字。
『死に急ぐ鯨たち』

作家の手書き文字から筆跡判断すると、(あくまでも我流での判断だが)
明らかに理系の匂いのする文字。
それを感じる一つは、筆圧が妙に均等。
そして男性が書いた文字にしては、文字の大きさに乱れがない。
そんな点から判断からすれば、
小説家・安部公房は、論理性が優先される理系脳の持ち主。

この本は、1980年代に書かれたもので、
その頃あった事件の一つ、クジラの大群が一斉に砂浜に打ち寄せ絶命したというもの。
知能が高いというクジラにあって、なぜ、死に急ぐが如く、岸に向かって突進するのか。
これは明らかに論理の破綻。
ことによると、クジラたちは矛盾に耐えかねて、死の道を選んだのではないか?
それとも何者かによって、そう仕向けられているのかもしれない、
という論理で締めている。

ふと振り返ると、我らの社会も矛盾に満ちている。
その一つで気になるのは、最近のトランプ大統領の行動。
これまでアメリカ国是として、共に支えあっていたEU 諸国とは、
次第に距離を置きつつある。
そして、これまで敵対位置にあった中国とロシアに塩を送り、さらなる行為で接近している。
ウクライナは、明らかにソデにされている。
マスク氏も然り。
どうも腑に落ちてこない。
これまでの論理で計れない何かが動いている。

「鯨」にはなりたくない。

*無断転載を禁止します。
*严禁复制粘贴**本"Boots strap"博文禁止复制粘贴。如有发现,本人将采取法律措施。

*2カ所のブログランキングに参加しています。
↓↓下のアイコンにポチッとお願いします。押すとランキングのページに行きます。お手間ですが戻ってきて、もう一つ下のアイコン(にほんブログ村)にもポチッとして頂ければ、、、。

エッセイ・随筆ランキング
↓↓ にほんブログ村は、こちら。  
にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
にほんブログ村

フレンドリーでリーズナブルな外国語スクール
*外国語リニア
芦屋市大原町12-1 プティビル 201

<了>