酷暑が去ったあとの秋はむしろ有難いのだが、、、 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

自由律俳句は、五七五にこだわらず、自由に詠む俳句のこと。
季語に関しても、それほどのこだわりもないようだ。
自由律俳人・種田山頭火の句集を時々開くことがある。
山頭火の句が並び、小崎侃(かん)のトボけたような版画の世界が広がっている。

山頭火の代表的一句「分け入っても 分け入っても 青い山」
挿絵 小崎侃

この句を解釈すると「分け入った山々は行けども行けども緑の山、そして、また山。」
といったところだろう。
そんな緑だった夏の山々も、今は少しずつ色を変え、早いところでは、
黄色やうっすらした赤が窺える季節になっている。
彼の秋を詠んだ句に、「秋風 行きたい方へ 行けるところまで」とある。
これは、自由気ままに吹いていく「風」を詠んだもの。
それは、山頭火自身でもある。
彼は、「柿」に特別の思い入れがあったようだ。
エッセイに、「柿の葉は美しい。若葉も青葉も 濡れて輝く柿の落ち葉に見入るとき、
私は造化の妙に打たれるのである」とある。
るいるいと枝にある「柿」も、豊かに盛られた「盆の柿」も芸術品ということらしい。

また、対になる二つの句がある。
やっぱり 一人がよろしい 雑草
やっぱり 一人はさみしい 枯草

季語らしいものは見当たらないが、上の句が夏で、下の句が秋か、そんな雰囲気がある。


当地も、やがて深まりゆく秋へ。
気楽な夏から「やっぱり 一人はさみしい」秋へ。

そして、、、
うしろ姿の しぐれて ゆくか...

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<了>