クラーク・ケントに戻るとわからない。 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

ファミリア・ストレンジャー(familiar stranger) なる言葉がある。
これは、アメリカの心理学者スタンレー・ミルグラムが提唱した言葉で、
顔はよく見かけるし知っているが、挨拶や会話をしたことはない人。
すなわち、「見知っている他人」のこと。
また、インティメイト・ストレンジャー(Intimate Stranger) なる言葉もあるが、
これは、SNSなどを通じて趣味や内面、考え方などを深く知って親密に感じるが、
現実の姿や素性を知らない人。
すなわち「親密ではあるが素性知らずの他人」。

今は、いわゆる「お盆」シーズン。
少なくとも関西では、お坊さん、すなわち僧侶が檀家を回り、お経を挙げては、
僧侶の姿で、次々と家々を回る。移動手段は、スクーターやクルマが多い。
スクーターの時はヘルメットを着用しているが、衣装は僧侶の姿そのもの。


当方は、これがお盆シーズンの典型的な姿と思っていたが、
東京や関東方面では「お盆」はもう少し早い時期。
檀家を回る移動時の衣装は、平服。
葬儀時もそうだが、相手の家についてから着替えて「僧侶」となり、お経をあげ、
そして、着替えて、一般人となり平服で去ってゆく。
そのため、一歩、外に出ると、どういった人なのかはわからない。

とは言え、関西でも僧侶以外の職業は、名乗らない限り、わからない。
今の世の中、大半がファミリア・ストレンジャーとも言える。
ある時、急にマスコミに騒がれて初めて、隣の人が何者であったかを知る、ということもある。

また、居酒屋などでたまたま隣の席となり、話すことになり、会話を進めていると、
SNSでお互いにコメントを入れあっていた人だと気づく。
「えっ、そうするとSNS名の○○さん?」

こんな、ストレンジャーとの出会いもある。

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<了>