中国では、北京語(標準語) で話せば、どこでも通じるが、地方に行けば地方弁があり、
日常会話は、地方弁で話しているという。
そんな風に、上海に行けば「上海弁」で話している。
この「上海弁」は、日本語の「音読み」に近い。
日本語の漢字の読み方を「呉音」と表記されているものもある。
「呉」は上海あたりにあった古い国名。
少なくとも、日本語の漢字の発音は、ここからきているようだ。
「呉」の国を最初に打ち立てた人物は、始祖「太伯(たいはく)」。
中国の史書に「倭人は太伯の後裔(こうえい)である」
という記述もある。
大昔の日本人は髪が短く(断髪)で刺青を入れていた、とある。
この風習は元々「呉」の民がしていた風習。そこにルーツがあるのか?と思ったりもする。
呉王・太伯は、中々の人格者。
元々は、周の太王の長子だったが、父王が末の弟に王位を譲りたいというのを知り、
次弟と共に身を退き、他の地にで国を打ち立てる。それが「呉」だったという。
お涙頂戴のようなお話。
人格的な王であったらしく、その地に行った時には、その地の風習に従ったとある。
『論語』には、この太伯が語った言葉として、
「由(よ)らしむべし、之(これ)を知しらしむべからず」というのが出てくる。
『論語』あれ、どこかで聞いたと思える言葉。
太伯が語った本来的な意味は、「人民を政道に従わせることはできるが、
人民にその内容を理解させることは難しい」。
いわば、為政者が国民を思っての嘆きの言葉。
ところが、時代が下った日本では、違う意味として広く理解されている。
それは「バカな国民は、ただ従わせるだけでよし。詳細を知らせる必要なし」というもの。
いわば、国民は、政府に対しては疑心暗鬼。
ふと今、思い起こす国民の心配事は、「石油はあるのか?」「ナフサはあるのか?」、
それに対して政府は、「ある」と答えている。
この回答は、「由らしむべし、知しらしむべからず」か?
さて、どっちの意味だろうか?
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