長くなってしまって、ごめんなさい。 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

映画俳優だった勝呂誉(すぐろ ほまれ)氏の死去の記事が出ていた。85歳だったという。
もう長い間、スクリーンには登場していないので、ご記憶の方は少なくなっていると思うが、
映画『下町の太陽』に出演するなど、誠実を絵に描いたような役柄を演じていた。
思えば、その当時の映画は紅涙を搾るようなドラマ仕立ての映画が多かった。
そういった映画の主演を張っていた。
時代を反映していたのか映画も流行歌も叙情溢れる寂寥感のあるものが多数を占めていた。
勝呂 誉

そんなドラマが悲しくも美しく感じるのは、人の一生は短く、
生と死が隣り合わせでもあったことが大きいように思う。
昨今のように長寿となり、生活の中で生と死が近いということがないところには、
かつてのような「お涙頂戴」の映画が成り立たなくなったと言うこともできる。

ところが異説と思えるものもある。
アルゼンチン出身の異色の作家 ホルヘ・ルイス・ボルヘス(Jorge Luis Borges) に
『不死の人』と題する短編小説がある。


この主人公は不死の川の水を飲んだために何世紀にもわたって生き続けた男。
破格の長寿は、かえって悲劇である。
この男は「自分の存在の証明」は死ぬことだと悟り、死を求めてさまよう。
ある日、エリトリアに清流が流れていたことを思い出し、
そこを訪ね、その川の水を口にする。
それが不死の効力を消し去り、この男は晴れて死ぬことになる。
死ぬことによって、自身の「存在」を証明することとなった。
すなわち、「存在」しないことが、「存在すること」の証明となった。
そんなストーリー。

短くも長くも、人間存在は、ややこしい。

*無断転載を禁止します。
*严禁复制粘贴**本"Boots strap"博文禁止复制粘贴。如有发现,本人将采取法律措施。

*2カ所のブログランキングに参加しています。
↓↓下のアイコンにポチッとお願いします。押すとランキングのページに行きます。お手間ですが戻ってきて、もう一つ下のアイコン(にほんブログ村)にもポチッとして頂ければ、、、。

エッセイ・随筆ランキング
↓↓ にほんブログ村は、こちら。  
にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
にほんブログ村

フレンドリーでリーズナブルな外国語スクール
*外国語リニア
芦屋市大原町12-1 プティビル 201

<了>