その元となるケルト人たちは、独自の宗教や思考回路を持っていた。
それらは、いかにも森の民らしく、森と密接に結びついた考え方。
それが、遠い日本人と似たようなところが垣間見える。
共通する考え方の一つに、
「人が容易に気づかないことに気づいた時、大きなご利益を得る」というもの。
まず、ケルトでは、死んだ人の魂は、どこか木の枝とかに居て、下を歩いている人が、何の都合か、その人のことをふと思い浮かべた時、死者の魂は解放されて天国に行けるというもの。
気づくことが鍵を握る。
日本もそれに似たような考え方がある。
清少納言『枕草子』の226段に、蟻通(ありとおし)明神の説話として出てくる。
歌人の紀貫之が、蟻通明神あたりで雨に遭い、そこで、突然、馬が瀕死(ひんし)状態となってしまった。何かの祟(たた)りか?と思い、救いを求めてその場で和歌
「かき曇り あやめもしらぬ大空に 蟻通しをば 思うべしやは」を詠んだ。
この歌の意味は、「このように空が一瞬にして、かき曇りひどい状態になってしまったが、この雲の向こうには、星が瞬(またた)いているのですね」 *蟻通=有りと星 (=ほしが存在している)
と霊験あらたかな存在があることに気づいた、というもの。
それが天に通じたのか、馬が瀕死状態から回復するという話。
まさに「気づかないものへの気づき」。
最近気になるのは『サピエンス全史』を著したユヴァル・ノア・ハラリ氏の新刊本。
彼は、以前から "AI" の危険性を訴えていたが、その著書"NEXUS" が、先日発売された。

この本の副題 "A Brief History of Information Networks from the Stone Age to AI "
「石器時代からAIの時代まで」
隠された意味は、何なのか? その気づきの証でもあるようだ。
彼は、ケルトの子孫でも日本人でもないが、彼の「気づき」が気になるところである...。
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