昭和人間なら「休んでないで働け〜」と言いそうだ。 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

イタリア料理のお店で「リストランテ」と呼ぶのは、高級なレストランで、
大衆的な食堂は「トラットリア」と呼ばれるのが通例。
「オステリア」は居酒屋を意味する言葉だが、オシャレな感じがするのか、
我が近くには「オステリア」の名を冠した高級なイタリアン・レストランがある。
イタリア人からすれば、ちょっと違和感はあるようだ。

パリにある高級レストランとして知られる”ブラッスリー・リップ”の
「ブラッスリー」は醸造所の意味。アルザスを起源にしているレストランだから、
ビール醸造所のイメージがある。


英語でも表記は、"Restaurant" だが、最後の"t" の文字は、軽くだが基本的に発音する。
日本で一般的に呼ばれている”レストラン”という発音は、
最後の"t" の文字を発音しないところから察するにフランス語から来ているのだろう。
実際に、食堂を ”レストラン”と呼び始めたのは、フランスが起源。
その名が初めて登場するのは1766年のこと。
食堂をどう呼ぶかが、結構、難題だったらしく、休息を意味する"Rest" を冠するところから、
いわゆる「お休み処」を示している。

これは、新約聖書の『マタイ伝』の一節、
「すべて重荷を負うているものよ、我がもとに来たれ。汝を休ませてあげよう」
に通じるとして、この表現がウケたらしく、その名を冠する店が次々に誕生し、
レストランが一般的な通名となった。

やはり日本でも、落ち着けるような洋風食堂をレストランと呼んでいる。
「早い、安い、うまい」を掲げている出入りの激しい店は、
確かにレストランと呼んでいない。

とは言え、終電に乗り遅れて駆け込む24時間営業のレストランこそ「お休み処」か。

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<了>