上げ底はブーツだけではないんやで〜 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

日本のプロ野球の優勝チームは、健闘を讃えて”ビールかけ”を催すが、
アメリカのメジャーリーガーたちは、ビールではなくシャンパン。
すなわち、"シャンパン・ファイト(champagne fight)" をやる。
自動車レースの "F1" も、表彰台に上がって"champagne fight"をするのが慣例。
めでたい席でシャンパンは、映える逸品であるのは間違いない。

シャンパンの銘柄と言えば、モエ・エ・シャンドンの”ドン・ペリニョン”や
"ヴーヴ・クリコ" などの名が挙がるが、忘れてならない銘柄の一つに
"ルイ・ロデレール クリスタル" がある。

クリスタルと名がついているのは、1876年当時にロシア皇帝であったアレクサンドル2世の要請により、瓶ではなく、クリスタル製のボトルに瓶詰めされたことからこの名が冠されることになった。
この"ルイ・ロデレール クリスタル"は、他のシャンパンと違った大きな特徴がある。
高級ワインや高級シャンパンには、決まってホロー・パント(瓶底のくぼみ)が施されているが、
画像にもある通り、これには窪みがない。
元々、窪みは長期熟成時にできる澱(おり)を底にとどめるためのもの。
その窪みがないワインは、早飲みのテーブルワイン。
皇帝のクリスタルに窪みがないのは、その窪みに誰かが ”毒” を隠すのを嫌ったせいとされる。
それを継承して "ルイ・ロデレール クリスタル"には、
窪みが施されていない。
一方、1780年頃のオランダ大司教が作らせたシャンパンのビンは、
ホロー・パントが、ビンの半分ぐらいの高さがある。
大司教の特注品のボトル。
これなら、むしろ、毒を隠す事も可能か?と思わされるが、
こんなビンを作ったのは、内容量を少なくするためだったようだ。
そのビンを自分の教区のワイン商に貸し付けて、1本いくらという使用料を取っていた。
ボトルの内容量が少ないほど、寺銭(テラセン)が入ることになる。
大司教ながら、なかなかの”商売人” 。

くれぐれも「上げ底」には、ご用心を。

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<了>