モンペとクワ、ハダジュバ〜ン!ジャポニズムやん。 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

19世紀末のフランスでは、パリ万博が一つの大きなきっかけとなり、
ジャポニズムが大ウケとなった。
その当時流行した、アール・ヌーヴォーも源流をたどるとジャポニズムに行き着く。
かの、ルイヴィトンのデザインもジャポニズムから誕生したという説もある。
色合いや紋様など、たしかに、古い日本を感じさせるところがある。
そんなにも身近になった当時のフランスだが、当時の日本は、はるかに遠いところ。

今でも決して近くはないが、
そんな時代にもかかわらず、日本に来て紀行文を書いている作家も少なくない。
その一人、フランスの作家ピエール・ロティ(Pierre Loti)は、日本を舞台にした小説で人気の作家となった。
その彼は、れっきとしたフランス海軍の高級士官だった。
海軍関係の任務で世界を回り、その一環で明治18年に日本にやって来ている。
日本関連の著書として『お菊さん』『秋の日本』『お梅が三度目の春』などを著している。
彼の作風としては、斜に構え、人を喰ったような軽妙な筆致が何とも面白い。
そんな筆致で、日本の西洋趣味を批判的に描いてもいる。

彼は、興味があるところには、どこでも行くというところがあり、
日本滞在中には赤穂浪士の墓なども訪ねている。
その中で、いわゆる「討ち入り」の時の「山」「川」の合い言葉に関心を寄せているくだりがある。
暗闇の中で相手がわからないところでは、「合い言葉」は、たしかに重要だ。
こんなところに反応するのも、いかにも海軍士官というところでもある。
なぜ、赤穂浪士に興味を持ったか?それも、海軍との関連があるようだ。
討ち入りをする前に赤穂浪士が行なっていたことは、情報収集と偽装工作。
つまるところ情報合戦。
この辺りが彼の心をくすぐったようである。

1970年の大阪万博は、全くの興味がない学生として過ごして、近くに住みながら、
一度も足を踏み入れなかったが、来年の大阪万博には興味が出てきている。
どんな情報が発信されるのか? そして、どんなものと関連していくのか?

やや、斜には構えるが、ピエール・ロティの心境で見届けたい気がしている。

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<了>