MLBの大谷翔平選手の通訳を務めたことで高校の卒業生の中でも誇れる「傑出した人物」となっていたが、わずかの間に急落。この記事は、その象徴的な有様かもしれない。
常に大谷選手とともに画像に映っている姿からは、良い側面ばかりが見えていたが、
ウラの顔は知る由もなかった。
これに関して、我々は一種の魔術にかかっていたとも言える。
芥川龍之介の作品に『魔術』という短編小説がある。
この小説を簡単に紹介すると、
ある日、「私」は、印度人のマティラム・ミスラ君と知り合いになる。
彼はインドのバラモンの秘法を学んだ人物。
「私」は魔術を習うことはできるのかと訊くと、そんなことは簡単だと答える。
ただ、一つの条件を言う。欲には使えない。この魔術を習おうと思えば、まず欲を捨てる。
「それが出来ますか?」と訊かれ「出来る」と応えた。
そして、「私」は、石炭を金貨にする方法を習得し、石炭をすっかり金貨に変えてしまう。
それは、どこから見ても本当の金貨。
魔術を使って悦に入っていると、
友人から「この金貨を賭けないか?」と言われ逡巡するが、結局、賭けに乗ってしまう。
相手は、家や土地、そしてクルマも全てを賭けて来た。
勝負はカードゲーム。
カードを開いてみると、その絵札には、ミスラ君の顔。
そして、そのカードの絵のミスラ君が言った。
「欲には使えない」。
考えてみれば「魔術」は「欲望」を満たすための道具。
「欲望」を満たさない「魔術」など何の意味もないとも言える。
一平氏は大谷選手という「魔術」に出会い、それを貪り「欲望」のために使ってしまった。
「魔術」と「欲望」
芥川は、この小説を通じて、今回の件の機微を語っているとも言える。
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