移り箸、迷い箸は"NG"ですぞ。 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

将棋の藤井聡太八冠の快進撃が止まらない。
昨日は名人タイトルの初防衛をかけた一局があり、ほぼ劣勢をひっくり返しての勝利。
強さを思い知らせた対局でもあった。
チェスと将棋はよく比較され、実際、コマの動かし方などよく似ている。
両者の決定的な違いは、チェスの方は奪取したコマは利用されることがないのに対して、
将棋は「昨日の敵は今日の友」とばかり、
今度は味方の駒として盤上で再利用されることになる。
人材をリクルートして適所で使う、そんな競技でもある。

再利用といえば、先日、CNN News に 折れた野球のバットを再利用して作った箸の製造販売をしている日本の業者が取り上げられていた。
プロ野球などでバットが折れることがある。
残念ながら、バットはその時点でお役御免となり、捨てられることになる。
そこで「ちょっと待った、そのバット!」とばかり、
しゃしゃり出て、この折れたバットを集め、削り、磨きをかけ、装飾を施し、
再び、全く違う分野である箸となって登場させるそんな会社のようだ。
箸と言っても、野球のバットを再利用したところから、
バットの形状に似せたデザインとなっている。
そして、各球団のロゴや名称を施し、
その名を「かっとばし!!」というネーミングで売られている。

職人技を駆使して日本の伝統的な箸として蘇らせているという。
前世はバット。後世はお箸。
こんなにも利用されるとなると、伐採されたが、その木も本望とも言える。

思えば、日本の球界で実績を残し、メジャーへ旅立った選手も多い。
実績を残すことができた選手もいれば、不本意な形で帰らざるを得なくなった選手もいる。
今度、アメリカから日本球界に復帰する選手として、筒香選手の名が上がっている。
さあ、再び帰ってきて活躍できるのか?というところだが、
いくつかの球団からお誘いがかかっているようである。

再利用で「かっとばし!!」と行けばいいのだが...。

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<了>