オラあ、パリさ行きたくねえだ。 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

今日は、19世紀のフランスの画家ドラクロワ(Eugène Delacroix) の絵を見ていた。
彼の作品で最も知られているのは『民衆を導く自由の女神』

作者の名は知らなくともこの絵だけは、世に知られている絵。
フランス国旗を持ち胸をあらわにした女性。その横では少年が二丁の銃を手にしている。
これは、1830年、パリに起こった7月革命を描いたもの。
パリは、今の姿からは、想像だにできないが、歴史的に何度も暴動を繰り返し、為政者を苦しめている。
そのため、為政者にとってはパリほど恐ろしいところはないと考えていた。
かのルイ14世でさえ、そのようだった。
それは彼が10歳となる1648年のこと、パリ市民は重税に反対してフロンド(fronde=投石器)の乱を引き起こした。
それ以降、ルイ14世はパリを嫌ってパリの南西に位置するヴェルサイユを居城とし、パリに住もうとしなかった。
そして、パリをめぐる大きな騒動としては1789年のフランス革命。
あのとおりである。
ナポレオンが収集するまでパリは混乱状態だった。
また、大きな市民の反乱としては1830年に起こった「7月革命」。
王政復古で返り咲いたブルボン王朝のシャルル10世を追い出し、
ルイ・フィリップを国王とする方向に舵を切った。
ドラクロワの絵は、まさにこの革命を描いたもの。
パリ市民は、細い路地にバリケードを築き、石畳となっている敷石を剥がし、
投石器で抵抗する。
為政者にとって、このパリ市民ほど手を焼く存在はない。

遠い昔の話ではない。今のパリにもしっかりとそれが受け継がれている。
日常的になっている"grève" と呼ばれるストは言うに及ばず、
テロの勃発、市民による黄色いベスト運動(ジレ・ジョーヌ Gilets jaunes)の破壊行為。

やっぱりパリは恐ろしい。

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<了>