印象に残る一つに『カナの婚礼(Nozze di Cana)』がある。
イタリア・ルネサンス期のヴェネツィア派の画家・パオロ・ヴェロネーゼが
1563年に制作した絵画。
ヴェネツィアのサン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂の食堂を彩るために描かれたもの。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240216/02/polyglotism/cf/f3/j/o0400030015402034479.jpg?caw=800)
ルーブル美術館の中でも最大のもので、大きさとしては、6.77 m × 9.94 mもある。
かなり大きな作品。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240216/02/polyglotism/f1/14/j/o0400030015402034481.jpg?caw=800)
作品の前に立っている人と描かれた人物が等身大にさえ見えるほど。
この作品はどう考えてもドアから入りそうにない。
どうやって入れたのだ?と、いらぬ心配をしてしまう。
それ以外に、この絵画を見ていると数々の不自然なことが思い浮かぶ。
まず、作品として、イエス・キリストが生きていた時代にしては、この建築物とか、
この仰々しさは、明らかに不釣り合いである。
だけども、目的がサン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂を飾るものとして描かれたのであれば、
このアンバランスは目を瞑ろうかという気にはなる。
作風は、この時代の作品らしく、
絵画の中心的役割を果たしていたマニエリスムの手法が使われていること。
このマニエリスムの特徴は、
「自然を凌駕する行動の芸術的手法」などの表現があるごとく、
時代考証や建築のあり方などを先に考えるより、アートを優先する。
いかにもこの手法で描かれた一枚と言える。
そう思えば、つまらぬことを言うより、純粋にアートを楽しめばいいという気にもになる。
ルーブル美術館で奇しき出会いとして、この作品と対面する位置にあるのがこの作品。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240216/02/polyglotism/6d/fd/j/o0200026715402034478.jpg?caw=800)
巨大な『カナの婚礼』の対面に、いかにも小さな"モナ・リザ" (0,77×0,53 )
そして、イタリア人にとっては、どちらの作品も「なぜ、ルーブル美術館に?」
という遺恨もある。
この大きな一つの空間に、この二つの作品が収まっている。
この辺りに、何か狙いがあるのか? と勘繰ったりするところでもある。
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<了>
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