「遠慮のかたまり」が美味しいとは限らない。 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

「残り物には福がある」という言葉がある。
人が取り残して、最後に残った物には思わぬ利得があることを意味するが、
それが事実かどうかよりも慰めの言葉として、使い勝手の良い一語に違いない。

先日、何気なく眼にした恋愛相談の欄に、
「残り物には福がある・・・恋愛も同じですか?」
という掲載があった。
この相談者の言葉には、自身の恋愛に対する、何か、一抹の淋しさが窺(うかが)えてしまう。

残り物には福があるかどうかの噺で、
茶人で知られる千利休の逸話が残されている。

千利休は、楽 長次郎が焼き上げた名茶碗を七、八人の大名の弟子に、
好きなものを持ち帰らせたという。
見栄えのいい茶碗ほど早く取り合って、一つ残った茶碗は、
見た目には、人を惹くところはないが、素直さが漂う楚々とした茶碗だったという。
利休は、その茶碗に「木守」と銘をつけ愛蔵したと記録されている。

彼の真意を言うことはできないが、人が見捨てていったものの中にこそ、
本物が隠されていることを語っている。

「恋愛も同じですか?」
その答えが、こんなところに、、、

いや、そんな保証はどこにもない。

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<了>