全部バレバレ。おぬし、見たな〜 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

"Ninja(忍者)" という言葉は、いつの間にやら世界で通じるようになってきた。
独特の装束を身につけ、あの忍者走りと呼ばれる走法や
水に潜ったりする水遁(すいとん)の術を駆使したり、はたまた手裏剣(しゅりけん)。
撒き菱(まきびし)などの忍者アイテムに子供心を躍らせた記憶がある。
忍者は、もともと役割としてはスパイ。
どんなことをしていたかは、定かではないが、
幕末の頃の老中であった井伊直弼の家には、手がかりの文書がのこされている。
その文書とは『幕末風聞探索書』と呼ばれるもの。
これは、幕府の擁する忍者が集めた情報をまとめたもの。
全国津々浦々を嗅(か)ぎ回わり、暗殺、お家転覆や幕府に対する不穏(ふおん)な動き、
そんなものを察知して集めた情報の数々がおさめられている。

そんな忍者を使っている幕府の逸話がある。
情報探索を取り仕切っているのは、中央幕府にいる老中。
地方の藩主は監視される側という構図がある。
薩摩藩主・島津家久が老中・松平信綱に会った時、
自城の玄関前にある棕櫚(しゅろ)の木について何気なく話した所、
老中は、「ああ、棕櫚の木? その根元には文箱があったはずだが、、、」と語ったという。
さて、島津家久が、薩摩に帰り、棕櫚の木のあたりを
掘り起こしてみると何と!老中が言った通りの文箱が出てきた。
(となると、城主も知らない間に、幕府の忍びの者が侵入して埋め込んでいたことになる)
すなわち、老中が言ったことは、「江戸幕府は何でもお見通しだ」という警告の意味。

今の世界各国に属するスパイの動きも似たようなもの。
知らないうちに入り込まれている。

「何もかも、お見通しさ」
「ギャフン...!」

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<了>