夏目漱石の友人であり俳人として知られた正岡子規は、大の野球好きだったと言われている。
通説では、子規が「野球」という訳語の名付け親ということになっている。
ベースボールだから直訳すると「塁球」とでも訳すのが通常だろう。
ところが「野球」としたのは彼のセンスなのか、それとも密かな自己顕示なのかという話もある。
というのは、子規の本名は「のぼる(升)」。
自分の名をひそかに折り込んで『野(の)球(ボール)』と名付けた。ちょっとしたウィットの感覚
でもあるが、真偽のほどは、わからない。
ただ、韓国語でも「ヤグ(野球)」と呼んでいる。「のボール」が一国を越えて使われているとすれば何とも面白い。ちなみに中国語では「棒球」と呼んでいる。
子規の晩年期は、結核や脊椎カリエスを患い、寝たきり状態だった。
その中で書いたのが『病牀六尺』。
苦しい病状の中でも食通だったところが散見できる。
たとえば「鯛の白子は、粟子(あわこ)よりも遥(はる)かにうまし」とあったりする。
鯛の白子もいいが、絶品とされるのは、何と言ってもトラフグの白子。
中国では、『西施乳(せいしにゅう)』という呼び方をする。
この名称の西施は、中国の歴史上の美女。
身体から悩ましい芳香を放ったという。
春秋時代(紀元前5世紀頃)、呉の王である夫差(ふさ)の妃。
夫差は、西施の色香に耽溺(たんでき)してしまい、国政を忘れ、国が滅んでしまったという逸話が残されている。
この白子には、国を傾けてしまうような物騒な名が冠されていることになる。
フグ鍋が「てっちり」と呼ばれているのも実のところ怖い話に結びつく。
鉄砲のように、当たって死ぬかもしれないという危険性を意識した名称。
「フグは喰いたし、命は惜しし」
こんなことが言われる所以でもある。
色香に迷って国を傾けたり、鉄砲玉のように当たってしまうのはどうか。。。
当たって良いのは野球のヒット。
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