こんな歌い出しから始まる歌が流れ、子供の声で、
「母さん、僕のあの帽子、どうしたでしょうね?」というナレーション。
こんなCMが流れていたのは、1977年のこと。
それは、角川映画『人間の証明』のテーマとして放映されていた。
歌っていたのはジョー山中。
パンチの効いた豊かな声量と説得力のある歌い方が魅力的だった。
この映画『人間の証明』は、森村誠一氏の推理小説を映画化したもの。
当時、かなりの話題を呼んだ作品。
テレビCMを効果的に駆使し、
小説と映画の相乗効果と話題を独占する手法をとっていた。
数秒のCMが幾度となく流され、主題歌の冒頭が、街によく流れていた。
この主題歌は、映画の原作とも深く関連する西條八十の詩の英訳。
この原詩は、
『ぼくの帽子』と題する詩
「母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?
ええ、夏 碓井(うすい)から霧積(きりづみ)へ行くみちで、
渓谷へ落とした
あの麦稈(むぎわら)帽子ですよ、、、」
出てくる地名の「碓井」や「霧積」は、軽井沢から群馬県側に向かう地域。
かつて、人気の夏の避暑地だった。
この詩が一つの大きなキーワードとなっている。
かつてのものが蘇ると言えば、
「枕草子」の三十段。
そのタイトルは、『過ぎにしかた恋しきもの』とある。
すなわち、「過ぎ去った過去が恋しく思い出されるもの」
そして、この段で羅列されているのは、枯れた葵、人形遊びの道具、
書物の間から出てくる押しつぶされた染め布の切れ端など。
そういったものを目にすると、過去が恋しく思い出されるということらしい。
そう言えば、子供の頃、夏になるといつも車の後ろに乗っけていたあの麦わら帽子。
あの帽子、どうしたんだろう?
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