日本の各地で行われている「火祭り」の意味は? | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

古代ギリシャの哲学者ヘラクレイトスが残した言葉「万物は流転する」がある。
変化しないものそれは「ロゴス」。そしてロゴスは火である。
そんな説を唱えていた。
彼のイメージは、思索の哲学者というところなのだろう。
ラファエロが描いた『アテナイの学堂』の構図では、中央にはプラトンとアリストテレスの二人が威厳を持って語り合っている。そのプラトンのモデルとしてはダ・ヴィンチ。
アリストテレスのモデルはわからないが、正面下にいるのがヘレクレイトス。
モデルはミケランジェロと言われている。

『アテナイの学堂』ヘレクレイトス

この姿から想像できるように物思いに耽る哲学者のイメージであるらしい。

二ーチェの著書『ツァラトゥストラはかく語りき』の語る主はツァラトゥストラ。
この人物名は”拝火教”の教祖の名ゾロアスターのドイツ語読み。
すなわち「ゾロアスターはこのように語った」という言葉となる。
「ロゴス(言葉)すなわち火」というところでもある。
”拝火教”という言葉の如く、人間社会は「火」を崇拝しているところがある。
日本の祭りには「鞍馬の火祭り」「那智の火祭」など
火にまつわる崇拝が行われるところが多い。
そして、世界の祭典として行われる「オリンピック」もわざわざアテネで採火し、
海を渡って開催国に運ばれる。
これも考えてみれば、一種の「火祭り」。
そんなお祭りが高揚すれば、トランス状態が起こったりするもの。
火は、人間にある種の化学変化を引き起こすものかもしれない。

『平治物語』三条殿炎上の図(ボストン美術館蔵)

これを見ると、怪しく舞い上がる炎。
こうやってこの炎の昇り具合や燃え盛る様子は、
現実に見る姿よりも心眼で見ているような迫力がある。
「ロゴスすなわち火」であり「ロゴスすなわち言葉」。
言葉は燃え盛る火の如く強烈なものであるらしい。
ニーチェが語る聖人として「ツアラトゥストラ」を選んだのも,
その辺りかもしれない。
競技場には決まって聖火台があり、その火の下で大会が開催される。
まさに拝火教というべきところもある。
火の祭典オリンピックだが、東京オリンピックの聖火台はどこに?
そして、どのように点火されるのか?

これらも謎のままだ...


*無断転載を禁止します*严禁复制粘贴**
本"Boots strap"博文禁止复制粘贴。如有发现,本人将采取法律措施。

*2カ所のブログランキングに参加しています。
↓↓下のアイコンにポチッとお願いします。押すとランキングのページに行きます。お手間ですが戻ってきて、もう一つ下のアイコン(にほんブログ村)にもポチッとして頂ければ、、。

エッセイ・随筆ランキング
↓↓ にほんブログ村は、こちら。  
にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
にほんブログ村

フレンドリーでリーズナブルな外国語スクール
*外国語リニア
芦屋市大原町7-8-403

*ALEX外国語スクール
神戸市中央区旭通5-3-3 5F

<了>