ストーリーも非常に長いので、どれほどの人が完読できただろうと思う。
読破した人たちが感じることは、幾つか、あれはどうなった?
と感じるところがある。
例えば最終帖となる五十四帖では薫と匂宮との板挟みで苦しんだ浮舟が出家をする。
薫が浮舟を訪ねるが会うことを拒み、ストーリーとしてはそこで終わっている。
「その後の話があるでしょう?」などと思ってしまう。
何か煮え切らない。
また、それよりも前の「幻」の帖では、光源氏の出家が暗示されている。
ところが、その帖はない。ホントに出家したのか?
出家したとしたらどんな生活をしていたのだろうか?
そんな気になるところが残されている。
そこで、そんな読者に向けて書かれた、いわゆる『偽典』なるものがある。
その名も『雲隠六帖』と呼ばれるもの。
その辺りのことが書かれており、
「気になっていたんだ」という人に向けた書かれたようなところがある。
ただ、ストーリーとして浅薄なところがあり、
二次小説の誹(そし)りを受けるのは致し方なしの感がある。
今日、ソクラテスの最後の日の話が書かれているものに出会った。
ただ、これもおそらく『偽典』だろうと思う。
ソクラテス自身は、一冊の本も残していない。
ほとんどがプラトンによる伝記や伝説でソクラテスの人間像が
描かれているもの。
『偽典』とは思いつつ、印象に残ったものなので、その文を書き記すことにした。
「獄中のソクラテスは死の前日、
ある音楽家に竪琴を一曲教えて欲しいと頼んだ。
「キミはもう死ぬのだからそんなことをして何になる?」と言うと、
ソクラテスが「だからこそ、死ぬ前に習っておきたいのだ」、
と答えたという。
死が個人にとって全ての終わりであったとしても、その日まで、
自身が目指すものを積み上げてゆく。
それがヒトの人生というものなのだろう...
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<了>