桜が咲き誇る状態を見ると格別な思いになる。
ところが今年の桜は、そのような思いと別の気持ちで見ることになった。
当地で川縁に咲く桜を見ることは、何よりも喜びで多くの人もそこに集まる。
そんな桜と今年は大きく違っている。
大きな違いは、花は咲けども心が浮き立ってこない。
不思議な春がやってきた。
こんな閉塞感を持つより、悠然とした気持ちの春でいたい。
ふと、唐代の詩人李白の『山中問答』の詩が思い浮かんできた。
紹介すると、
「問余何意棲碧山
笑而不答心自閑
桃花流水杳然去
別有天地非人間」
これを読み下し文にすると、
「余に問ふ 何の意ありてぞ碧山に棲むと
笑って答えず 心 自(おのず)から閑なり
桃花流水 杳然(ようぜん) として去る
別に天地の人間(じんかん)に非(あら)ざる有り」
これを訳すと、
「私にどうしてこの碧山に住んでいるのですか?と訊く人がいる。
それに対して少し笑みを浮かべ、敢えて応えることをしない。
それは自分自身の心が清々しく晴れやかであったから。
桃の花びらが水面にゆっくりと流れてゆく。
ここは、そんな人里離れた別天地のようなところなのだ」
そんな意味になるだろうか。
今日は非常事態宣言の街に出た。
商業スペースにはシャッターが下り、ビルは閉鎖を余儀なくされ、
扉の前には決まって閉鎖期間のインフォメーションが張り出されている。
こんな様子を見て、さすがに「心自から閑なり」とはいかない。
ただ、数年後に
「あの頃は大変で、ここの通りは全てシャッターが下りてたんだから!」
そんなことが言える長閑(のどか)な春となっているのだろうか...?
*無断転載を禁止します*严禁复制粘贴**
本"Boots strap"博文禁止复制粘贴。如有发现,本人将采取法律措施。
*2カ所のブログランキングに参加しています。
↓↓下のアイコンにポチッとお願いします。押すとランキングのページに行きます。お手間ですが戻ってきて、もう一つ下のアイコン(にほんブログ村)にもポチッとして頂ければ、、。

エッセイ・随筆ランキング
↓↓ にほんブログ村は、こちら。

にほんブログ村
フレンドリーでリーズナブルな外国語スクール
*外国語リニア
芦屋市大原町7-8-403
*ALEX外国語スクール
神戸市中央区旭通5-3-3 5F
<了>