心に残るよ、インパクトのある「一枚の絵」 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

ナポレオンは、小さな体躯に、あの通り、決して美男とは言えない顔立ち。
それに付け加えれば、足が短かったせいか不器用であったのか馬に乗れない。
まだその当時は写真が発明されておらず、人物を伝えるのには絵画しかなかった。
それが幸いしたのか、良い描き手を見つければ、
写真の修正よりも、はるかにうまくも描くことができる。
それを可能にしたのが画家ダヴィッド。
彼が描いた『ベルナール峠からアルプスを越えるボナパルト』は
勇敢で怖れを知らぬ強者(つわもの)が、
巧みに馬を操り峠越えをして行く様が描かれている。

『ベルナール峠からアルプスを越えるボナパルト』

これこそ、ナポレオンを印象付けるのに功を奏した逸品と表現することができるモノ。
マユツバも甚だしい限りではあるが、これが人の心の扉を打つことになる。

そう言えば、このような「騎乗の人」として描かれたのが、
14世紀の初頭に描かれたシモーネ・マルティーニの
『グイドリッチオ・ダ・フォリアーノ騎馬像』。

『グイドリッチオ・ダ・フォリアーノ騎馬像』

これはシエナの将軍であったグイドリッチオ・ダ・フォリアーノがフィレンツェ軍を破り、
その戦勝を記念して描かれたものだという。
14世紀といえばルネッサンス初期の頃であり、
それらしい片鱗を見ることができる。
将軍が騎乗し、そのマントにはダイヤマークの流れるようなデザインが施されていて、
その共布をかけられた馬の体にもダイヤのデザインが並行するように施されている。
なかなかシャレていると感じるもの。
この将軍の表情も凛々しく引き締まっている。
これぞ、街を護った孤高の気高さ、と思わせるもの。
これは壁に直接描かれた壁画。
これが、今でもシエナの護りを果たしているように気高くも見える。

素顔のナポレオンは馬にも乗れない気難しいワンマンなる人物。
一方、グイドリッチオがどんな人物であったかの記録は少ない。
凛々しく描かれていても、実際は、気難しい
二度と話したくもないといった人物だったかもしれない。
これらの二作品ともに、
一枚の絵画を見せることによって人の心を奪う、
そんなインパクトの強さに溢れている。

功(こう)成り、名を遂げたい人は、まず、こんな一枚を残すべき...?


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<了>