「ザルツブルクの小枝」の意味 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

今年行った美術展を振り返ると、『ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道』
と題された美術展に行ったことが蘇ってきた。
「クリムトやシーレ」の名が冠されているので、それらの作品が
さぞや多いだろうと思って行ったが 肩透かしを喰ったような格好となった。
どちらかと言えば、展示としては、都市としてのウィーンとそれに関係する美術展、
といったところだった。
収穫は、ウィーンという都市について理解できたというところだろう。
その展示のトップには「ウィーンは、フリーメイソンが創った街」
という表現が印象に残った。
17世紀までは、そんなに特徴ある街ではなかったが、
急速なる発展を遂げた背後にはアートがあった、そんなものを感じさせるものだった。
オーストリア自体が、小さな国ではあるが、
音楽家をはじめ多くのアーティストを輩出している、そんな地でもある。
オーストリアと言えば、モーツアルトの街ザルツブルクは、
古くより岩塩を産出し、豊かな小都市として名を馳せていた。
そのザルツブルクの名を冠した言葉に「ザルツブルクの小枝」なるものがある。
これは、スタンダールが『恋愛論』で引き出すことにより、
一躍、辞書に載る世界の言葉となった。
この「ザルツブルクの小枝」とは、ザルツブルグにある塩坑の奥深くに
枯れ枝の樹を置いておくと、この枯れ枝に無数の輝かしい塩の結晶がついている。
まるでキラキラ光るダイヤモンドがついているようにも見える。
それをスタンダールは「結晶現象」と呼び、
愛する人にさらなる美点を発見することを同じ言葉「ザルツブルクの小枝」と表現していた。
すなわち「ザルツブルクの小枝」とは、
「愛する人のさらなる素晴らしい点を発見する」という意味に使っている。

「ザルツブルクの小枝」、この言葉ひとつの使い方で、
スタンダールは、やっぱり、なかなかのロマンチストだと思えてくる...


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<了>