ピタゴラス学派は今も息づいている? | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

ピタゴラスと言えば「三平方の定理」や「万物は数なり」という言葉が
思い浮かんだりする。
彼は紀元前6世紀ごろイタリアのクロトンに住んでいた。
出身地はイオニア地方のサモス島。宝石細工師の息子とされる。
その父親はレバノン出身だという。
数学者として今でもその名が残っているが彼自身の行動については謎が多い人物のようだ。
エジプト人からは幾何学を、フェニキア人からは代数と算術を習得したとも言われる。
ただ、研究集団のピタゴラス学派というより、ピタゴラス教団と言うべきもので、
その代表者としての側面が強かったらしい。
これが嵩じて為政者からお取り潰しの号令がかかり、
あえなく一同ともろともに滅んだとされる。
ただ、今もピタゴラスを模した大理石の彫像などが残っているが、
それは、イメージから作られた後世の作といわれている。
その集団が何をしていたのかも不確か。
わずかに残った記録によると、この学派は大きく二つの指導方法を取っていたとされる。
一つは学術派(マテマティコイ)として机上の理論構築グループと、
もう一つは口述、哲学派(アクウスマティコイ)。
教育の成果か、学術派からは数学理論が誕生したりしている。
口述、哲学派グループに対しては、宇宙概念などのあらましだけを語って聞かせる
グループに分けていたとされる。
学術派の方に秀逸な人物がいるような気がするが、口述、哲学派を重鎮においていたようだ。
ピタゴラス自身の理論を知りうるのを数人にとどめ、
この組織を自分の意のままに動く集団としていたようだ。
その辺りが「何をするかわからない」という恐怖を為政者に抱かせたらしい。
お取りつぶし以降はピタゴラス派の痕跡をとどめないほどになっていたが、
学術派の「三平方の定理」だけが彼の名を冠した「ピタゴラスの定理」として残っている。
もう一つの精鋭グループの口述、哲学派が何を追求していたのか?
そのあたりを知りたいところである。
また、父がレバノン出身であることも気になる。
今でも「レバシリ」という言葉があるように、
「レバノン、シリア出身者は商才に長けている」ということを言われる。
彼もその一人?
そう言えば、カルロス・ゴーン氏もレバノン出身。

ピタゴラスは密儀に似た、人知れない才覚を有していたと思わないでは居られない...



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<了>