今年はエルニーニョとも言われ、暖冬を考えていたが、
ところが、どっこい、冷たい木枯らしが吹きすさんでいる。
この「こがらし」は冷たい風のイメージだが、古歌では「焦がらし」という響きに
通じるところから「恋こがれる」との掛詞(かけことば)として歌われたりもした。
「きみ恋ふと我こそ胸をこがらしの杜(もり)」などの表現がその一つ。
冷たい風を前にして「恋こがれる」と発想するところに
古人(いにしえびと)の妙味があるのかもしれない。
また、「こがらし」を詠んだ芭蕉の句に「狂句こがらしの身は竹斎に 似たるかな」
とあるが、この句の意味は、ちょっと見ただけでは捉えがたい。
ここで使われている技法が「こがらし」の掛詞。
これを解説すると、まず、「竹斎」とは何者?かと言えば、
「無用にも思いしものを藪医師(やぶくすし) 花咲く木々を枯らす竹斎」という表現がある。
これは、役に立たない医者だと思っていたが、最悪なことに咲いている花まで枯らして
しまう、竹斎という医者はどうしようもないヤブ医者というのが下地になっている。
狂句を詠むことに恋い焦がれる我が身は、
咲いているものまでも枯らしたという竹斎に似ているわい、となる。
ここしばらくは医学部の入試に関する問題が巷のニュースを賑わしている。
問題の一つは、複数年の浪人生に制限を与えようとしていること。
そういえば、わが知己の一人は9浪生。
代々医師の家系で、必ずや医師になることの厳命がある。
いくら浪人してでもそれを果たすべし、として9浪にまでなった。
大学側からいえば、こんな人物が入試勉強だけを何年もして大学に入ってきて、
花咲く医師となるか、木々を枯らす竹斎となるか?というところ。
大学側は、竹斎と見たとも言える。
さて、知己なる9浪生。
医者になることに「焦がれ」、「木枯らし」のような年数を経たが、
桜は咲くことになるのだろうか?
そこは咲いたとして、どのような医師(くすし)になっていくのやら
浪人で使い果たして、医師の国家試験に通らないということがあれば、
大学は医師国家試験の合格率の低さという不名誉を甘受せねばならぬ。
「こがらし」は寒く、白い巨塔に吹きすさんでいる...
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<了>