これは一般的に教育現場で語られる心理的行動の1つ。
アメリカの教育現場で小学生にテストをさせ、その中から無作為に選んだ数人に、この数人は数ヶ月のうちに実力を向上させる者たちだというと、
心理効果なのか実際にその数名の実力が向上したという。
このピグマリオンという名はギリシャ神話に出て来るキプロスの王
ピュグマリオーンにちなむ名前。
この王は人間の女性に失望し、自身で理想の女性・ガラテアを彫刻する。
そして、次第にこの彫像に恋い焦がれ、恋わずらいで衰弱してしまう。
それを見かねた女神アプロディーテーが、彫像に生命を与え、
ピュグマリオーンはこのガラテアを妻としたという話。
これは想いを寄せることで、深層心理で変わっていく様子を表す言葉として定着することになる。
映画『マイフェア・レディ』もこの話を基調にしたストーリー。
逆に、教師が期待しないことにより、成績の劣化を招くことをゴーレム効果と呼ぶ。
このゴーレムも粘土で作った彫像。思い描いたのと違う形に出来上がり、
製作者は、ブサイクなゴーレムに注文をつけ、ゴーレムはそれにイラ立ち、
イライラが募って凶暴化した、かわいそうな存在となる。
最近よく言われるのが「キレる老人」。
この種の老人は、ついカッとなって相手に暴言を吐いたりする。
大声で「この店の対応はどうなっているんだよ!」
などの言葉を店員に浴びせかけたりする。
脳科学的に言えば、前頭葉の抑止力が効かなくなったということらしい。
ただ、高齢者の全てに起こるわけではない。
老化現象が引き金になったというわけではない。
人から褒められたり、温かい言葉を言われなくなったことによるもの
ということができそうだ。
すなわち、ピグマリオンのような甘い言葉を聞かず、否定的な言動を
受けながら日々を過ごしていることによる抑圧、とも言えそうだ。
そんな高齢者が、ついにゴーレムとなったと言える現象。
ただピグマリオンとなるかゴーレムとなるかは本人の心の持ち方ひとつ。
そんな高齢者、本当はツライ...
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<了>