ついユリ・ゲラーのことを思い出してしまった | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

カードでおこなうポーカーは、今やどこに行ってもポーカーという名で呼ばれるが、
初期の頃は「ブラフ(Bluff)」と言ったようだ。
この「ブラフ」は、ハッタリ、威嚇、脅しなどの意味。
中には「generous man (寛容な人)」などの意味もあるようだ。
ポーカーの場合は、「手」以上に重要なのが、この「ブラフ」。
いい「手」を持っているように装ったり、逆に
弱気な仕草を見せて、実はいい「手」を持っていたりするということもある。
目の前の対戦する相手に対して詐欺をこなうゲームと言うこともできる。
知的推理力とハッタリを効かせる能力があれば100戦、戦えど負けには至らず、
となる。
エドガー・ポーの作品に『厳正 科学の一として考察したる詐欺
(Diddling Considered as One of the Exact Sciences)』という著書がある。
これの説くとことによれば「人間は詐欺する動物」、人間以外で詐欺を行う動物はいない。
「人は欺くために生まれてきた」という以外にない。
詐欺を正しく考察すれば、そこにあるのは細心と利益、真実と虚偽、不撓不屈と工夫、
豪胆と冷淡、無遠慮と笑い、そういったものが混ぜ合わさった化合物。
そんな風に説いている。
1970年代の半ばにテレビなどで有名になった人物にユリ・ゲラーがいる。
彼を一番有名にしたのはスプーン曲げ。
念力でスプーンやフォークを曲げるというもの。
また、厳重に封印された中身を透視して書かれた文字を読み解く。
毀(こわ)れて止まってしまった時計を遠隔で正常に動くようにする。
そんなことをテレビのショーで行い、話題沸騰となった。
その後、彼の経歴や素行が問題となり、テレビ界で見なくなったが、
時々、思い出したかのように日本のテレビに出演することもある。
甘いマスクで人気だったが、出るたびに劣化しているようで痛々しくもある。
生年は1946年というから、日本に当てはめると団塊世代。
まだ、これからも登場するに違いない。
ユリ・ゲラーが行ったことはほとんどアマチュアの手品レベルという人もいる。
その点で言えば、エドガー・ポーの言葉のように「人は欺くために生まれてきた」
といったところかもしれない。
彼は、テレビというメディを通じて「ブラフ(Bluff)」を行い、
我々テレビを見ている人は「generous man (寛容な人)」として、
彼を受け入れて、面白おかしく時間を過ごす。

人間は「欺かれるのも心地よい」と思える種族でもあるようだ...


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<了>