「すべて世は事も無し」、されどわれらが日々... | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

1860年代のボードレールの日記に
「時期を問わず新聞をひらけば必ずどの面にも人間の最も恐るべき悪が記録されている。
(中略)こうした忌まわしいアペリティフで”文明人”は毎日の食事を流し込む」
と出てくる。
彼が読んでいたその当時の新聞には写真は出てこないが、石版画はあった。
ところが、現代人が手にするスマホやPC には、そんなものの比ではないほどに、
強烈な画像氾濫している。
それらは、愛好する人が安易にアクセスすることによって、
ますますエスカレートしていくことになる。

先日、YouTube本社を襲撃した女性は、いわゆるユーチューバー。
YouTubeにアップすることで収入を得ていた。
彼女は、次第に過激な方向へと進むあり方を非難し、
それに対する抗議だったと言われている。
アップすることは自己顕示欲とも言えるが、実際にアクセス数が欲しいのは間違いない。
過激であるほどアクセス数が増える構造がある。
先頃、ユーチューバーの青年が分厚い辞書を胸の前に起き、
それを彼女が銃で撃ち、どこまで弾丸が到達したか、ページを繰るつもりでいたが、
銃の弾丸が貫通して胸まで到達し青年が亡くなった。
寝っ転がるほどに安易に作れ、それを面白がって人は楽しむ。

上記のボードレールと同じような時代を過ごしたイギリスの詩人・ブラウニングの詩に
『春の朝(あした)』と題する短い詩がある。(上田敏訳で一世を風靡した詩。)
時は春、日は朝(あした)、
朝は七時、片岡に露みちて、
揚雲雀(あげひばり) なのりいで、
蝸牛(かたつむり) 枝に這(は)ひ、
神、そらに知ろしめす。すべて世は事も無し。

今の季節を謳ったものであろうか。
毎日、事件のように掲載されている雑多なYouTubeの画像。
そこにも様々な事件が掲載されている。
「そんな忌まわしいアペリティフで”文明人”は毎日の食事を流し込む」と
ボードレールはかく語ったが、
われらが日々は、そんな有様を見ながら、
ブラウニングのようにつぶやく。

「すべて世は事も無し」...


*無断転載を禁止します*严禁复制粘贴**
本"Boots strap"博文禁止复制粘贴。如有发现,本人将采取法律措施。

*2カ所のブログランキングに参加しています。
↓↓下のアイコンにポチッとお願いします。押すとランキングのページに行きます。お手間ですが戻ってきて、もう一つ下のアイコン(にほんブログ村)にもポチッとして頂ければ、、。

エッセイ・随筆ランキング
↓↓ にほんブログ村は、こちら。  
にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
にほんブログ村

フレンドリーでリーズナブルな外国語スクール
*外国語リニア
芦屋市大原町7-8-403

*ALEX外国語スクール
神戸市中央区旭通5-3-3 5F

<了>